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こんにちは。
うさ子です。

天秤座に太陽が移行する数日前、9月の月食あたりになるだろうか…
気が付くと、私の暮らすうさぎ村一面に淡いオレンジ色の空気が立ち込めていた。

「開花したんだ!」私はすぐさま家の外に出て、鼻をクンクンさせながら思いあたる方角へと歩き出した。やっぱり!咲いてる!金木犀の花が開花したんだ!
うさぎ村の大地主様のお屋敷の一角に植えられている金木犀。それはみごとなたたずまいなのだ。そして、毎年季節が変わることをピタリと告げてくれる。
私は、こんな風に季節の花たちが、申し合わせたようにピタリと開花するという現象にいつも感動している。みんな地球につながっているんだなぁと思う。

金木犀は、なぜ、この季節に開花することを選んだのだろう?

人は生れ落ちる環境を選ぶことはできない。どんな国に生まれ、どんな家庭に生まれるかによって、その後の人生は大きく変わるだろう。

ただ、あきらめてはいけない。決めつけてはいけないのだ。
人生は変えられるのだ。

そこで、今回選択した読み聞かせ絵本、「たったひとりの戦い」は、子どもが友人関係で悩んだりした時や何か二者択一を迫られた時に、天秤座的発想の転換というのを通し、煮詰まった状況に風穴を開ける方法というのを学べるのではないかなと思ったので紹介してみたい。

昔むかし、赤の国と青の国は長い戦争をしていた。主人公、青の国の王子ファビアンは戦争が嫌いだったので、どちらの国が勝とうと、全く関心がなかった。そんなある日、赤の国の王子から一騎打ちで決着をつけようという手紙が届いた。
ところが、戦い当日、赤の国の王子は馬から落ちて、戦わずして死んでしまったのだ。その結果、赤の国からは一騎打ちはインチキだと言われ、青の国の王様からは何もしなかったとは恥だとののしられ、国を追放されてしまうのだった。
野原にのがれたファビアン王子は、それぞれの国の王様あてに全く同じ内容の手紙を出した。「ぼくは今、黄色の国のバジル王の城にいる。王から大軍をまかされた。王よ、あなたも男なら、よろいをつけて馬にのれ。あすの朝、戦場で待ってるぞ。ファビアン」
翌朝、青の国と赤の国の軍隊は戦場でかちあわせした。どちらも黄色の国と戦うつもりで来たのだった。互いの手紙を見せ合う二人の王たち。はたして、黄色の国の軍隊とは、8人か80人か800人か何人くらいなんだろう?ところが、待てど暮らせど、黄色の国の軍隊はやってこないのだった。

そのうち、二人の王は「800人の軍に立ち向かうのだから力をあわせようじゃないか。」と合意にいたる。日が暮れ夕食を共にし、テントを建て、そのうち、一日ごとに妻や子どもたちが家畜までつれてやってきて住み着くようになった。いつの間にか戦場は村になっていたのだった。
統治能力を認められたファビアン王子は、黄色の国のバジル王から、国を治めてほしいと頼まれた。
ファビアンが王様だったとき、一度も戦争はなかったということだ。

と、まぁ、以上のようなあらすじ。

私はこの絵本を読んだとき、息子の同級生のY君のことを思い出した。
Y君は転校生だった。運動神経のよい子で、サッカーを習っていたが、自分からガンガン前に出ていくような子ではなかった。3人兄弟の真ん中で、彼のお母さんの話では、自己主張がなく、いつもまわりに合わせ、のらりくらりしているように見えるのだそうだ。その彼が、二人の友達の間で板挟みになっているという。
二人のうちの一人から「あいつとは絶交しろ!」とけしかけられているというのだった。Y君にそうけしかけたのはD君という、先生や親たちからも目をつけられているやんちゃ坊主だった。D君は、おとなしく従順そうな子たちを上手く従わせていた。他の子たちは、それに従わなければ自分がやられるのだということを怖れ、D君のいう通り、ターゲットになった子を無視するのだ。D君は「あいつを無視しろ!」とY君に迫った。けれど、のらりくらりのY君は従わなかった。
従う気もなく、従う術もなく、従えなかったのだろう。

Y君は決してD君のことが嫌いなのではなかったのだと思う。D君はやんちゃ坊主ではあったが、遊び友達としては刺激的でおもしろかったはずだ。私の息子もD君とは大いに遊んでいたが、当時の私は内心快く思ってはおらず、露骨に「大丈夫なの?」と息子に言ったりしていたが、「D君って、お母さんが思っているほど悪い子じゃないよ。」と返されたりした。

Y君の、のらりくらりは、優柔不断で八方美人のようにも見えるけれど、自己の確立していない時期の子どもが、誰とでも仲良くしないといけないよ、喧嘩は絶対悪とでも教育され、周りに迷惑をかけないように、人の顔色を伺いながら育ってきた素直な子どもなら、当然だよなぁ…と思ってしまう。Y君は素直で優しい平和主義者なのだ。

だが、しかし、成長過程においていつかは、相手に飲み込まれずに、自己主張もできる大人になってほしいなと思うのである。占星術の観点から言うと、成熟した天秤座使いになるとでも言ったらいいだろうか。

占星術で風のサインにあるのは、双子座、天秤座、水瓶座。
それぞれ、柔軟宮、活動宮、不動宮になる。

Y君がトラブっていたのは、まさに、双子座水星期、しかも柔軟宮だ。いろんな情報に触れて、揺れて、ふりまわされてもおかしくはない。みんなそれを通過する。

でも、そこからがスタートだ。様々な教育を受け、知識や経験を積み、気の合った仲間と集い、なんらかのパフォーマンスを発表する場もあるだろう。そして、あれこれ試行錯誤、切磋琢磨し、天秤座の季節を迎えた時には、洗練され、成熟した、人とのやり取りができるようになっていたらいいなと思う。

かなり、理想が勝っているようストーリーだが、実際はものすごーく時間がかかるはずだ。

今回紹介した、「たったひとりの戦い」の主人公ファビアン王子は、そのものすごーい時間を乗り越えて勝利した一人ではないかなと思う。長い長い戦争を終わらせるために卓越した策略を考え、さらに、最も有効な交渉術を選択し駆使した。
そして、黄色の国の王となり新しい平和な国を作っていく。

昨今、子どもが壮絶ないじめにあい、自殺や集団で殺害される事件の話が報道されるたび、どうして逃げ出せなかったのだろう、第三の選択は見つけられなかったのだろうかと、悲しくなる。

複雑な現代社会において、私たち大人は、もっと、第三の選択の場を子どもと一緒になって模索し、必要であれば、子どもがそれを選択することを認めてあげないといけないんだろうなと思う。

赤でもなく、青でもなく、あなたが生きやすいのなら黄色でもいいんだよとね。

きっと…金木犀はこの時期、その華やかな色と香りで人の心を上手に包み込み、バランスを取りながら、深まりゆく秋の季節へと誘ってくれるのにふさわしい植物なんだろうね。

この記事を書いたひと

うさ子
うさぎ村のうさ子と申します。普段は、うさぎ村のうさぎ小屋で主婦業をしながら、趣味で星占い、小物、アクセサリー作りなど思いついた手作業などをして楽しんでおります。
現在、nico先生のもとで、心理占星術とタロットを勉強中。
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うさぎ村のうさ子と申します。普段は、うさぎ村のうさぎ小屋で主婦業をしながら、趣味で星占い、小物、アクセサリー作りなど思いついた手作業などをして楽しんでおります。 現在、nico先生のもとで、心理占星術とタロットを勉強中。