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昨秋のこと。はじめて あっちゃんと会った。月末で週末の夜。もずくの店では本を音読する会をやっていた。そこに彼女は訪ねてきてしゅるっと席についた。
SNSで夏くらいから会話するようになっていた。
共通の知人がいることがわかった、そして、すぐ近くにすんでいることを知った。
この二つはもずくにとって人と会う動機になる。縁がある、みたいに思うのだ。
あっちゃんは目のあたりが印象的だった。眉根が近くて眉がまっすぐで、まつげが下向きにきれいに生えていて、伏し目にすると目の下に翳ができる。そこにひたむきで一途な感じが宿っていてもずくは好感をもった。

あとで「きちんとしたお嬢さん」とブログに書いて、「お嬢さんな年ではない」と同じくブログで訂正された。あっちゃんはとあるスクールでスピリチュアルなことを学んでいる。というとなにか怪しい感じを受けるかもしれないが、そんなことはなかった。
とても実際的な知識を、彼女はたくさん持っていた。

あっちゃんにはおもしろい知り合いがたくさんいる。そういう人を招いて、もずくの店でときどきお話会をしてもらったりする。
あるとき、宇宙人の話を聞く機会があった。話してくれた人は美しくて、しかしそれ以上に朗らかで気取らない人だった。仮に名前をU子さんとしておこう。

U子さんの体験では、宇宙人は地球人に身をやつして電車に乗ったりしているという。総じて彼らは扮装が下手らしい。「ちょっと惜しい」感じがあるようだ。まあ、最近は慣れたのかうまくなってはきているという。没個性的という意図なのか、映画「マトリックス」のスミスみたいな、スーツ姿の人が多いらしい。

そう聞いて、もずくは椅子から転げ落ちそうになってしまった。
しばらく前に見た夢を思い出したからだ。
オーストラリアから長身の外国人の青年が訪ねてくる。もずくの店の二階にしばらく滞在するという。戸口に立つ彼の後ろに、黒ずくめで黒眼鏡のスミスみたいな男が立っている。スミスはその青年を監視しているということと、スミスが宇宙人であるということがもずくにはなぜかわかった。というところで目が覚めた。

もずくは二階にいて階段を降りて青年を迎えたのだが、その日U子さんが来たときも全く同じようにしていた。U子さんはその青年だ、と思った。そしたらスミス、今日ここに来てたのかも。

あっちゃんにその話をしたら驚きもせず
「U子さんはイギリス人の血も流れているもんね」
「夢はちょっと違うときあるよね」
といった。オーストラリアで、男の人だったから、確かに、ちょっと惜しかった。

この記事を書いたひと

まるおかよしこ
乙女座新月生まれ AB型
山梨県甲府市出身
山梨大学教育学部卒

神奈川県川崎市で中学校教員を30年間勤めたあと
相談業に転身。
現在は川崎市でレンタル/セッションスペース
灯台屋を運営。

西洋占星術師
NLP堀口メソッド エグゼクティブコーチ
NLPマスタープラクティショナー
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乙女座新月生まれ AB型 山梨県甲府市出身 山梨大学教育学部卒 神奈川県川崎市で中学校教員を30年間勤めたあと 相談業に転身。 現在は川崎市でレンタル/セッションスペース 灯台屋を運営。 西洋占星術師 NLP堀口メソッド エグゼクティブコーチ NLPマスタープラクティショナー