月から水星期へ、やっぱり言葉は大事だね(後編)

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先日、「お母さんもお父さんもあなたが大好き!とっても大事な子だよ」と息子に話すと、「じゃあ、どうしてお父さんはすぐ怒るの?」と不思議そうな顔。
「良い子のあなたも、悪い子のあなたも、どちらも大好きなんだよ」と話を続けると、キョトンとして「知らなかった」だって。

幼いうちは、子ども中心に世界が回る、私たちは毎日振り回され、くったくたに。
いつも側にいて、たくさん手を繋いで、いっぱい声をかけて、それでもわからないのね。
『好き』、『大切』、『ありがとう』大事な事は、言葉にして繰り返さないと伝わらない。

 

もちろん、良い子の方がいいけどね、でも悪さしたって大切な我が子。
だからこそ、あぶない事、いけない事をしたら叱る、これもちゃんと「大切に思うから」と言葉にして伝えないといけませんね。
「ダメ」「なんでこんなことするの」だけでは、「僕なんて怒られてばかり、お父さんもお母さんも僕の事がきらいなんだ、いらない子なんでしょ…」なんて、幼い子どもはホントに思ってしまうもの。
言わなくたってわかるでしょ、なんてありえない。
大人だってそう。

 

言葉は大事。
わかっていても、つい忘れてしまう…

 

さて、以前読んだ、幼い子ども達は発達に合わせて脳波が変わっていくという、リーマ・レウバウ博士の「脳波の定量とニューロフィードバック」について説明した記事に興味深い内容がありました。

生後から2才までは『デルタ波』が多く、2~6才は、『シータ波』が多い。
年齢が上がると共にだんだんアルファー波が増えて、12才頃にはベータ波が増えてくる。

 

なんだか難しい脳波の話ですが、この2~6才のちょうど言葉を覚え始める月年齢の『シータ波』は、寝る前のウトウトや催眠術にかかっている状態。つまり暗示を受け入れやすいのです。

アルファー波はリラックスしている時に出る脳波。集中力が増し、記憶力が高くなると知られていますね。

 

「ダメ!」を繰り返していると、ダメダメうるさい!どうせ私はダメな子。
「何回言えばわかるの!」を繰り返すと、僕は何回言われてもわからない子。
「お姉ちゃんでしょ我慢しなさい」は、お姉ちゃんは、我慢家でなければいけない。

 

子どもの個性や、私たちの声のかけ方によって、じっと耳を傾けたり、反発したり、無視したりと反応も染み込み方もそれぞれでしょうが、幼い子ども達は、親や周囲の人々の言葉、テレビ、本などから、ただ言葉を覚えるだけでなく、無意識のうちに世間の常識やルール、自分の肩書、好き嫌いなど、ありとあらゆることを刷り込み、思考や行動の基盤をプログラミングしていきます。

 

「ダメでしょ」、「どうしてわからないの」、「いい加減にしなさい」等々…
ネガティブな言葉を繰り返すと、何が植え付けられる…?!
声に出す前に、息を深く吸って、考えてから言葉にしないとね。

 

水星期の小学生ぐらいになれば、頭の中は記憶力ばっちりなアルファー波。
普段の生活で、こちらがなんの気なく言うことの方が「あの時、あんな事言ったよね…」なんてしっかり覚えられていたり、子どもが聞いていないと思って話している大人の会話などは、意外としっかりと聞かれていたり。

たった一言が、心の奥に深く深く染みこんでしまうこともあるものね。
最近お疲れで、ネガティブな言葉ばかり発しているママは、心の疲れを癒して!

繰り返し「あなたは大切な子」「あなたなら出来る!」と言葉にし続ければ、しっかりと自己価値として心に植え付けられるのでしょうから、出来るだけポジティブな言葉を使って育てていきたいものです。

 

さてさて、「しっかり者」「がんばりやさん」こんな子どもになってくれたら、いいですよね!
ですがこれ、『ねばならぬ』になると、時には人を苦しめることがあります。
なかなか人に頼れなかったり、自分ばかり貧乏くじをひいている感覚だったり、いつも私がやらなきゃいけない… なんて自分では思っていても、周囲からは、なんで一人で頑張ってるんだろう?って見えていたりしてね。
なんだか、心あたりありませんか?

 

『無意識に入り込む記憶はとても強烈、言葉は人生を左右しコントロールする』
この事をお忘れなく。

 

否定してもダメ、肯定的な言葉も時には足を縛ることもある。
子育ては本当に難しい…

 

それにしても、脚本は生まれてから成長と共に書いていくはず?なのに、子ども達や私たちの出生時の星の配置からどんな環境で育ち、それによりどんな思考の傾向を持つかが推察できるとは、宇宙の照応システムとは本当に不思議なものです。
子どもは、生まれる前に親を選んでくる、そして今生での人生のテーマを事前にプログラミングしてくるという話を耳にしますが、深く頷いてしまいます。

 

ホロスコープから読み取れる幼少期の環境が、人生のつまずきになるような思考パターンを作ったとしても、『そこからの成長』という今生のテーマの為に、こうした環境をもセットしてきているのかも?と考えてみると、そんな成長プログラムを体験する為に、私たちは子ども達に選ばれたのでしょう。
子ども達は、双子座・水星=個の力を身に付け、社会へ通用する力=射手座・木星へ向かう。
親になった私たちは乙女座・水星=人を育てる技術を身に付け、魚座・木星へと向かい、人というもの、人生について深く深く理解していく。
こうして親子で影響し合うことで、お互い成長していくのですね。

 

子ども達の脚本は、子ども自身の物語。
私たち大人は、様々な影響を与えてしまうけど、水星期には、私は私、親は親と、しっかりと自他を切り分ける作業も大切。
自らの手で自分らしくしっかりと脚本を書き換えていって欲しいものです。
それには、良い子、ダメな子、どんなレッテルを誰が貼ろうと、子ども達が自身で『我思う故に、我あり』と、自分『我』を認めてあげられる事が重要。
たくさんの経験の中で成功と失敗を繰り返し、自らが自分の力や等身大の姿を確かめて『自分いいじゃん!』って思えるような体感力を付けられるよう、小さなチャレンジでも応援し、体験を奪わないような言葉をかけ続ける事が大事ですね。

 

もう遅いかも?
成長し大きくなった子どものママから、こんな呟きが聞こえてくる事がありますが、私はそうは思えないのです。
「まったくもう、似ちゃって」と思いつつも衝突してしまう、子どもの中に見る自分の姿や、自身の生きづらいと感じる部分、自分が子ども時代に残した課題に、私たちが向き合い、より良くする工夫や努力が出来れば、脚本はいくつになっても、どこからでも書き換えて自分らしく生きる事が出来るということを心から伝えていけるのではないかな、と感じるからです。

 

でも、大人になると『我』が邪魔をして、なかなか大変。
だからこそ、子ども時代が大切!
そして、それにはやっぱり親の手本が大事!

 

私たちの言葉が未来を作る。
水星の力、侮るなかれ

 

▼鈴木ワカナさんの最新記事はこちら

 

 

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