ドラマ『ゆとりですがなにか』と冥王星 蠍座世代

最近、冥王星蠍座世代の人たちと関わる機会が増えて、注目しています。

 

現在(2016年)、上は32歳~下は21歳(大学4・3年生)くらいのひとたちがそうですね。この年齢、世間で「ゆとり世代」と言われている人たちと一致しますね。

ドラマ『ゆとりですがなにか』の番宣コーナーを見ていたら、「モノより絆が大切」と言っていたので、蠍座だなぁと納得してしまいました。

 

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特に私が注目しているのは、海王星や天王星が山羊座に入っている1988年生まれ以降の人たちです。

1988年~1990は土星も山羊座に入っているので、山羊座で海王星・土星・天王星の合が形成されます。

このドラマに出ている俳優さんたち、岡田将生さん(1989年生)、松坂桃李さん(1988年生)、柳楽優弥さん(1990年生)は、このエリアですね。

既存の社会(山羊座)の理想(海王星)と現実(土星)とそれを革新(天王星)したい欲求とのせめぎあいや落胆(海王星)とのカオス(冥王星)を持っている人たちでしょうか。

morinco02そしてそれから1991年~1993年生まれ。土星が水瓶座に入り、冥王星と土星がスクエア(特に1993年)になります。(天王星・海王星は山羊座でタイトに合)。

この生まれの人たちを見ていて思うのは、つくづく「闇が深いなぁ・・」ということ。

根っこに破滅願望的なものがあって(冥王星蠍座)、社会に容易に適合できないような違和感を自身の中に内包していて(山羊座海王星・天王星)、「もう生きていたくないし別にどうでもいい(土星と冥王星がスクエア)」といったものを抱えているのをひしひしと感じることがあります。

この年代が高校生だった頃は、湊かなえの小説『告白』や、映画『桐島、部活やめるってよ』の頃にあてはまるのですが、その人間関係や社会的なムードが根っこの部分にあるといえばイメージがつくでしょうか。

 

私が関わった例では、働きたくないけど就活でストレスをためて、タバコとコーヒーとカップラーメン摂取のみの生活で心身ボロボロ、血圧が高値になっている人に、「タバコを少し控えて」とか「定食を食べる日も作って」とか言っても、しょせん生きてるのが嫌になっちゃってるわけだから、そんな言葉も表面をなぞっていくのみでどこにも届かないというか。もっと本質的なものを何か言ってあげられないかと、いつも探しながら関わっている感じなんですが。

 

ドラマでは、太賀さん(1993年生)など、「ゆとり最後のほう世代」の人たちがいろいろ騒動を巻き起こしてくれそうですね。それを「ゆとり最初のほう世代」の人たちが翻弄されながら物語を作っていくのでしょう。

 

でも冥王星と土星のアスペクトは、ノエル・ティル流では「野心の強化(大きな偉業や名声をあらわす)」と言われていて、「しっかりした土台の上に権威権力を築いていく」わけですから、強力な配置にもなりうるわけです。つまり「ゆとり最後のほうの世代」さんたちはとくに、大物に化ける可能性があるというわけです。

 

彼らの親世代といえば、たぶん若いころは良い時代でバブルを謳歌できた人たちではないかと思います。しかし、この子たちは、生まれたころにはバブルが崩壊し、これまでのひずみの現れとともに、社会が大きく変わっていくのを目の当たりにしながら育っているわけですから、「ゆとり」といっても内面はゆとりとはかけ離れている人たちではないだろうかと思います。(蠍座冥王星と、山羊座海王星・天王星、そして土星の絡み)。それが潜在化していて見えにくいのが、冥王星蠍座世代ではないでしょうか。

きっと新しい社会をつくるために生まれてきた子どもたちですから、古い世代(冥王星乙女座)の価値尺度で「使える・使えない(乙女座的発想)」とか簡単に判断しないで、ともに育っていく必要があるのではないかと思いますね(なんて言うと説教くさいでしょうかね)。

 

これら冥王星蠍座世代の人たちの文化は、音楽や芸術面では独特なものがあって(ヒップホップとかラップとか)、メジャーなものや大手企業に迎合しないものを仲間内で独自に作り上げて発表していく(独自にレーベルを作ってCDを売ったり、映画や動画を作ったり)様子が見えるように思います。

そのことをnico先生に話したとき、「冥王星が天王星とスクエアになった2012年から、冥王星を蠍座に持つ人たちの文化が表に現れ、多くの人の目にふれるようになったけれども、2015年の最後のスクエアを超えてからは徐々にまた閉じて行って、またメインカルチャーから外れて行って見えない活動をしていくようになるのではないか(彼らの世代の中で共有していく文化に)」ということをおっしゃっていました。

 

私にとっては謎の多い冥王星蠍座世代。ドラマを見ながら、引き続きひそかに研究観察してみたいと思います。
ちなみに、これは私の印象ですが、冥王星が射手座に入った1995年以降の人たちは、もっと単純と言っては失礼かもしれませんが、もっと理解可能な部分が多いような感じがします。もちろん全く理解不能な部分も多々ありますが、変な子たちだなぁという感じの理解不能さというか(天王星が水瓶座に、海王星も水瓶座へと順に入っていきますから)。

 

先日、健康に関する面談を行ったのですが、「運動すると喘息が起こるので、部活の前に吸入をして、途中で息苦しくなったらまた吸入すれば大丈夫です。僕はテニス部に入ります!」とか、「高校でラグビーをやってて何度も脳震盪を起こしていて医者にはヤバいといわれているんですが、大学でもラグビー部に入ります! 主治医とはメールでこまめに連絡を取り合ってます!」とか、「耳がよく聞こえないんですが、読唇術で相手の言ってることがだいたいわかります。英語のヒアリングテストはカンで答えてます。英語は読唇術が使えないので聞き取れませんが、英語はけっこう喋れます。」とか、わーーー冥王星射手座世代だなぁと思う人たちにたくさん出会いました。

 

むかし、ある母親サークルに入っていて、子どもとの関わりにかんするけっこう深刻な悩み(特に思春期)を、先生を交えて聞いたりしていたのですが、私より上の人たち(冥王星蠍座世代の子を持つ)の子育ての悩みは、ほんとうに深刻で複雑なものが多かったように思います(親本人との絡みもあるので、子どもだけの問題ではないですが。家族や家系的なものが深くかかわっていたり、性的な問題なんかもけっこう多かった)。

次は私たち(冥王星射手座世代の子を持つ)か!と思っていたのですが、また違った感じでしたね(体育会系的なものへの不適合とか、イライラ衝動性が高いとか、イジメとか、学校や先生絡みのものも多かった)。上の世代よりは、もっと目に見える問題だったような気がします。
まぁ、うちの子もそれなりに大変でしたが、関係が深まって逆に良い時期だったのかなと思います(まだ次がひかえてるんですが^^;)。

まとまらず長くなりましたが、こんなところで!

 

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