Vol.10:卒業試験・模範解答(1)基礎知識編

2017年9月~スタートした「時期読み(トランジット)パーフェクト・マスターコース」。

当初、半年の予定が、内容盛りだくさんのために2ヶ月延長となりました!

講座での情報量の多さに加え、毎回出される宿題の難易度の高さにギブアップする人もいたほど….

 

とはいえ、最後まで向き合うと、こんなにも専門的な知識が身につくのですね。

ここでは、卒業試験における受講者の模範解答を特別にご紹介!!

講座のレベルの高さと、学ぶことで身につく実力をぜひご覧くださいね!

 

INDEX

【問題1】 季節図とはどのようなチャートでどのように利用するものか。
2018年期の春分図から冬至図のチャートを使って簡単に説明してください。

【問題2】 新月図から始まる4つの月相図とはどのようなチャートでどのように利用するものか。 簡単に説明してください。

【問題3】 土星が天秤座に本格的にイングレスしたのが2009/7/22、その土星が2017/12/20から山羊座入りした。では、土星が山羊座から魚座を運行するということは、社会的にどのような意味になるか。サインが山羊座から魚座を通過するイメージと土星の運行をイメージしながら簡単に説明してください。

【問題4】 セカンダリープログレスとはどのようなシステムなのか。この進行図を使うとどのようなことがわかるのか。簡単に説明してください。

【問題5】 ソーラーアークとはどのようなシステムなのか。この進行図を使うとどのようなことがわかるのか。簡単に説明してください。

 

 

問題1: 季節図とはどのようなチャートでどのように利用するものか。
2018年の春分図から冬至図のチャートを使って簡単に説明してください。

 

季節図とは、年に4回、太陽が牡羊座ポイント(活動0度)にくる瞬間のチャートである。

黄道と天の赤道の接点なので、自然界など地球規模のことから社会や国家の動きまで幅広く予測できる。それを行動計画に取り入れることで、個人も社会との接点を持ちやすくなる。

春夏秋冬は起承転結の流れになぞらえることができる。春分はスタートの時。意図とモチベーションが重要になる。夏至はそれを受け継ぎ自覚を深める。秋分は今まで作り上げたものを市場に出すようなときで、自分の手を離れて結果が返る。冬至はそれらすべてを受け取り、着地させることを重視する。

季節図では特にアセンダントが重要で、起点でありテーマと考えられる。月のサイン・ハウスや軸上の天体を重視する。各天体の品位は高いものが重要だが低いものに問題が出てくるので対処を考えることが重要である。

2018年期の春分図のアセンダントは山羊座で、社会的立場をしっかりつくりふるまうことがテーマである。夏至も山羊座のアセンダントでその流れを引き継ぐ。春分図の月は牡牛、夏至では天秤で、金星の重要さが示される。金星は春分図では牡羊座で、対人面の弱さは予想されるので、天秤座的な自分中心の社交の顔をしっかりさせておきたい。秋分はアセンダント射手座。月も魚座で木星の象徴が強化される。山羊座のひとつ前のサインに戻って、どのような理想や理念でここまでやってきたか再度たしかめることが必要になる。

冬至はアセンダントが山羊座に戻る。どのくらい自分が充実したか、結果を受け取り検証し次につなげるとよい。

 

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問題2: 新月図から始まる4つの月相図とはどのようなチャートでどのように利用するものか。
簡単に説明してください。

 

新月(太陽と月がコンジャンクション/AscとAscの位置関係)・上弦(太陽と月がスクエア/AscとICの位置関係)・満月(太陽と月がオポジション/AscとDscの位置関係)・下弦(太陽と月がスクエア/AscとMCの位置関係)の四つの月相図は、どのような目的意識を持ち、環境をどう自分らしく整えていくのかを考えるサイクルになる。

社会のテーマでは、国の在り方(月)と国の目指す方向(太陽)がどうなっていくか、それを読み解くことができるだろう。

新月はAscに触れた月としてこれから始めたいと思うことを打ちだし、上弦はICに触れた月として新月から始めたことを続けることに心が納得しているかを確認し、満月はDscに触れた月としてバイアコンバスタへむかうドラマに身をおき、下弦はMCに触れた月としてこだわりを手放してゆく……という起承転結のサイクルとして読むことができる。

 

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問題3: 土星が天秤座に本格的にイングレスしたのが2009/7/22、その土星が2017/12/20から山羊座入りした。

では、土星が山羊座から魚座を運行するということは、社会的にどのような意味になるか。

サインが山羊座から魚座を通過するイメージと土星の運行をイメージしながら簡単に説明してください。

 

土星の28年周期でいうと最終の四分の1となる。非個人的、社会的、地球的、超時代的な分野でのシステムの見直しが進み、次の28年を動かしていけるような体制がつくられる。現社会においては収穫や成果を受け取るときとなる。

山羊座ーこれまで社会の中で保ってきた企業や組織のシステムで古くなったものは存続が難しくなる。組織内の新旧交代が進む。

2020年 水瓶座ー今までよいとされてきた普遍的な価値の見直し。基本的人権や法律が見直され、いきわたる。国を離れたグローバルなネットワークが、必要や効率を動機として生まれたり再編成されたりする。目的を共有していると思われていたものでも問題が起こり、つながりの意味がないと判断されれば解消される。

2023年 魚座ー人間の信じている教えのバックボーンのようなところの見直し。宗教、ボランティア、福祉介護、行政、など現実と離れた理想主義に傾いていたとしたら問題が起こり、救済の在り方が問われ、長く持つような変更が加わる。今の社会、地球、生命全体に人間の視野が広がるようなことが問題という形で起こっていく。人間観の成熟度が試される。

最終的に今の社会や地球はこれだけという限界がわかり、それが牡羊座土星入り(2026年)個人の火の発現につながる。

 

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問題4: セカンダリープログレスとはどのようなシステムなのか。

この進行図を使うとどのようなことがわかるのか。簡単に説明してください。

1日1年法。人生の1年が出生後の1日と考える進行の考え方。人生の流れを知るために使う。

20才なら出生年月日から20日後の天体の配置が20才時の進行図となる。太陽であれば365日で1度、月であれば28日で1度進む。運行の遅い天体はほとんど動かないため、運行の早い天体のみを観察の対象とする。

その中でも特に月の位置するハウスと月相(フェーズ)に注目することでチャートの持ち主がその期間注力すべき環境(ハウス)とその環境の中で何を意図すべきか(月相)を把握することができる。

また、月相とは太陽と月との関係性を表すものであり、以下は月が各フェーズに位置する際留意すべきことである。

1~7相(新月、起、春):自分が心地よいと思える世界をどのように作っていくかを模索する期間。

8~14相(上弦、承、夏):1~7相で見つけた目的に向かっていくことを決意し、自分というものを確立していく期間。

15~21相(満月、転、秋):環境に揉まれ苦しい思いをしながらも成長が期待できる期間。

22~28相(下弦、結、冬):今まで培ったものをどれだけ環境に提供していけるかを念頭に、成熟したあと手放していく感覚を得る期間。

 

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問題5: ソーラーアークとはどのようなシステムなのか。

この進行図を使うとどのようなことがわかるのか。簡単に説明してください。

ソーラーアークは、すべての天体・感受点を太陽と同じリズム(太陽の平均速度は59’08″)で進行させたチャートを使用する。ネイタルチャート上の位置関係を保ったまま進行するため、いつの時点のトランジットにも存在しない天体配置になる。

この進行図を使うと、自分が持っている意図を現実へと発現・反映させるために、いかに外部環境に働きかけることができるかを知ることができる。顕在化している意図や目的意識があってこそ実感できる技法。

太陽の目的を明確にして生きている人であれば、ソーラーアークの天体がネイタルチャートの天体にハードアスペクトを取った際、コンタクトを取る天体が象徴する出来事が引き起こされる可能性があるが、トリガーとなるトランジットの天体の刺激も必要となる。アスペクトは主に合、180度、90度を見る。オーブは1度。また牡羊ポイント(柔軟サインの28度~活動サインの1度ぐらいまで)にソーラーアークの天体が来る時期は特に変化の時期である。

 

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