みねんこです。自習方法の記事をタラタラ書いています、今日は心理占星術のことです。
周囲(といっても一部の人)に大人の趣味活動をカミングアウトしたところで、知人にサンプルになってもらってチャートを読みだしたのと同じころに心理占星術の学習をはじめました。nico先生のブログを読んでいて案内のあった2日間の初級講座を受けました。ここで新しい観点でチャートをとらえ直しながら、サインや天体の意味やイメージがぐっと広がる感じがありました。これがわたしには合っていました。
心理学や精神分析にはあまり馴染みはありませんでしたが、たまたま数年前に数冊の読書経験がありました。カレン・ホーナイ、エーリッヒ・フロムの本を読みこむ機会があり、その本で感じていたものと心理占星術の知識や技法がうまくリンクしたと思います。ようするに好きなものの幾つかが合体できる状態になったのです。というわけで、ここから結構なのめり込みのはじまりです。
続けて受講した講座の中でジャンルにとらわれずいろいろな本を読むことを勧められたので、占星術の本だけではなく興味のあるものも読むようになりました。とはいえ、へそ曲がりなところがあるのでフロイトやユングや河合隼雄は読みませんでした。正直なところ興味はあったのですが関連図書が多すぎて著者を選ぶことが難しかったのと、本格的な書籍を読むには敷居が高く時間がかかりそうで、というのが理由です。読まず嫌いのようなものですね。とりあえず好きなジャンルを読みました。歴史や宗教思想の概論的な読みもの、伝記や自伝や発達の読みもの、好きな作家の小説など。学生のころに世界史も日本史も選択せずにすっ飛ばしてきたので関連読書はなかなか新鮮でした。
そういう読書で得た感想を心理占星術に絡めて質問できたのが楽しかったし、発見も多かったです。講座を受けるうちにだんだんと興味の焦点が絞れてきたので心理学の本も読むようになりましたが、本格的なものよりも手記やエッセイのようなものが好きでした。神話の本も読みましたが、興味のあるもの好みに合うものを数点です。
学びながら自分が偏っていくのを感じていました。広く知識を得ようとして読むのですが、わたしの場合、基本的に正しい知識や基礎をまんべんなく押さえるということに関心が薄くて、自分がワクワクするもの、好きな著者、その人が参考にしていたり紹介するもの、に偏りました。まあ好きなものを寄せ集めるのでそれなりに歪になるのは自然ですよね。ジャンルも時代も背景も異なる本の中に、あ、コレって同じことを言いたいんだよね的な発見、占星術的にどういうイメージかなを想像するのが一番ワクワクしました。
ティル式の心理占星術に触れてから、アスペクトを吉凶とか長所短所とか幸福か困難かという読み方、ソフトアスペクトとハードアスペクトの読み方の違いを暗記式に覚えることはあまりやりませんでした。(あくまでわたしの経験としてです)だんだんと性格分析よりも、どんな人生経験をしてきたかを想像することに興味がいくようになりました。月や土星の様子を両親との人生初期のかかわりや、その人にできてきた考え方や感じ方のパターンの手がかりにして、成人し社会に出てからの人間関係や仕事の変化にどういうふうに影響していそうかを想像します。
出生時間がわかる著名人で、国内外、時代、ジャンルを問わず、チャートとwikiをくらべ、生い立ちや仕事の経緯、人物評からイメージしてチャートを読むのがお楽しみになりました。心理占星術でいう半球の偏りやハウスの強調がわかるとよりイメージが広がります。社会的な影響力や業績(規模とジャンルを問わず)はチャートに出ているなという印象があります。不特定多数の人が編集するwikiに12サインの特徴やアスペクト出かたをイメージさせるキーワードや評価があるのが何ともいえずワクワクしました。太陽サインのつくる行動が周囲からよく見えやすいほどに、太陽を力強く燃焼させるほどに、仕事や生き方をとおしてあらわれるのだと考えました。
また、アスペクトは人生の幸不幸、出来不出来や評価ではなく、進み方や進ませられ方に関係するような気もしました。アスペクトをイメージさせる異なる出来事があったり、トランジットが絡む重要な転機があったり。全部、わたしの想像の中でのことですが。そういう想像や思いつきをノートに書いているうちに、人に話すようになって、今はたまにブログに書くようになった感じです。