命短し恋せよ乙女 ~さあ恋をはじめよう!

射手座、木星の時期だもの、自分を信じて、運命を信じて、なんて恋の話でもしましょうか。
でも、恋の話なんて書けるかな?

~さあ恋をはじめよう! ~

恋は始めるものじゃない?
恋は落ちるもの。

そうよね、そうかもしれない…

じゃあ、いつ恋をする?
待っていてもはじまらないなら、迎えにいかなきゃ。
テレビで脳科学の先生が言っていた。「結婚がリスクになるから未婚が増えている」と。

特に出産は自分の命にかかわるリスクになるから、脳が働きすぎると、種を存続させたい本能よりも、自分の命を守りたい本能のほうを取る。
その働き過ぎる脳を麻痺させる機能は恋愛!
恋愛で理性が麻痺することでリスクの高い出産に挑むことが出来る。

でも、今は恋愛よりも刺激になるものがたくさんあって、恋愛ぐらいではもう脳は麻痺しない、ですって?!

恋に夢中になっている時は、仕事でミスしても、そんなの痛くない。
残業が続いたって、辛いことがあったって頑張れる。
友達より、家族より、大切なのは自分たちだけ。

バカみたいだけど、彼といられればそれだけで心は満たされ、恋愛がうまくいかなければ、この世の終わりのような気分になったりして。

そっか、脳が麻痺しちゃってたんだね。懐かしい…

今どきは、本当にこれより満たされるものがあるの?
脳内ホルモンがドバ〜って出て、理性が麻痺して、錯覚して、幻想を見て…
お肌がつやつやになったり、きれいになっちゃったりもするんですよ!!

そんな恋や愛よりも、SNSの「いいね!」とかって刺激になるの?

ホントかな?

私の恋のはじまりのはじまりは、まだ小学生ぐらいの頃。

夜になるとベランダに出て、よく空を眺めていた。
ベランダの手すりに背中からもたれかかって、頭を思いっきり外に突き出して逆さまに空を眺めると、周りの建物は見えなくなり目の前に星空だけが広がる。

「わたしが、これから出会う人もこの星空の下にいる。今、どこにいて、何をしているのかな?」

こんなことをよく想像していた。
根拠なんてないし、誰かに言われたわけでもないのに、運命の人がいるって思っていたの。
いないなんて考えもしなかった。

人の脳には「未来の記憶」があるって聞いた事があるけど、わたしは知っていたのかもしれない。

nico先生は、占星術なら未来の記憶は火星を見るの、そう言って、火星と金星、木星の話を熱く語ってくれた。

未来の記憶は自分の内側から湧き出したもの。
求めなきゃ未来は変わらない、
動かなきゃ未来にたどり着けない、
自分を、運命を信じてなきゃ動けない。

そんなことをぐるぐる思い浮かべながら『運命に心を開く力』の話に聞き入った。

小さな頃は、いつかは誰もが出会えるって思っていた。
自然に、あたりまえに、運命の人は、時がくれば出会うものだって。

いっぱい仕事して、大勢の人に出会い、好きな事もたくさんした。
恋もしたし、恋よりも刺激的な事もあったかもしれない。
でも、自分には何か足りない、足りないって思い続けていたっけ。

待っていれば、いつかは、そのうち…って、いつ?ぜんぜん現れないんですけど?

毎日、同じ風景を見ながら会社に向かい、深夜に家に帰る。
いつも、同じ顔を見て、たまに親しんだ仲間と飲みにでる。
そんな毎日じゃ、運命の予感なんてさっぱり感じやしない。

で、あるとき、気がついたの。
出会いたいと願って、身を乗り出して、手を伸ばして、自分から向かって行かなければ出会えないのかも。

あれ?このままじゃ私、10年後も変わらないんじゃない?って…
だんだん、はじめなきゃ、はじめなきゃって思うようになって、このままじゃダメ!!って、心がムズムズしだして、とりあえず、ヘアスタイルを変えてみた。
それから、手帳をピンクに変えて、ネイルをピカピカにして、下着を全部買い替えて…

さあ、はじめよう!って言ったか?どうかは忘れちゃったけどね。

はじめたら、はじまった。
そう、火星に乗ったら、動き始めたの。

夜空をながめていたあの頃から何十年もかかったけど、たどり着いたよ。
今は、星空を眺めているよりも眠りたいけど、子どもの頃に見た「未来の記憶」の続きはちゃんと描き続けている。

もちろん、息子も一緒にね。

我が家の息子にも、もう好きな女の子がいる。
先日、息子を連れてバスを乗り継ぎ、たまにしか会えない彼女に会いに行った。
久しぶりに遊んだ帰り、家に着くとすぐに「お父さん、あの曲を聴かせて!」と夫にせがみ、男同士で『君がくれたもの』をyoutubeで聴きながら、こんな話をしていた。

「10年後も会えるかな?」
「会えるよ、たくさん連絡して、ずっと思い続ければね」

そうだよ、自分の思いと行動が未来を作るんだよ!
運命に心を開けば、恋のはじまりのはじまり!

さあ、はじめよう!!