思春期と年齢域

『思春期そして反抗期』

それは自立への道だとは言え、ほとほと疲れ果てている親御さんは多いですよね。

かくいう私もそうでした。
長女の反抗期は何を聞いても

「あ? 別に。」「は? 何? 」「うざ」

っと細切れの言葉しか返ってこない。何がそんなに気に入らないんだ? 何でそんなに不機嫌なんだという態度でコミュニケーションなんて取りようのない状態で「どうすりゃいいのさ(;_;)」という気持ちでいっぱいでした。

 

そんな思春期・反抗期のの子供たちの内側では何が起きているのでしょうか?

子どもたちは0歳~7歳位の月の年齢域に、様々な体験や親の言葉などを通していろいろな決め事をします。この決め事がビリーフ(信念・価値観・思い込み)となって子どもたちの思考のプログラムとしてインプットされていきます。
「~すると怒られる」「~すると褒められる」など子どもたちは体験を通して、その体験に良い、悪い、嬉しい、悲しいなどの意味づけもしていきます。
その蓄積がその子どもたちの価値観の礎になっていくのです。

 

水星期に入ると子どもたちはその価値観のもと、周りの人たちとコミュニケーションを取り始めます。
水星期の初めはまだまだ月の影響が強く、自分の心地よさや、欲求が上回ることが多いのですが、その拙いコミュニケーションで自分を確立するための体験を積んでいきます。
その水星期から金星に移行する頃が思春期、反抗期であると私は考えています。
その移行期のグラデーションの中、子どもたちは大人になるべく、親からもらったというより、いわば押しつけられた価値観を一旦、全否定し「自らの大切なものは何であるか」という自分の価値体系を再構築するという大きな作業を内側で行っているのです。

 

そんな彼ら彼女らの行動は親から見ると危なっかしく思わず口や手を出したりしがちです。
そこで帰ってくる言葉「うぜぇ~!!」
それではどうしたらいいのでしょうか(涙)

 

ここは人生の先輩としてぐっと我慢です。
じゃあ親は我慢して反抗期の嵐が止むのをじっと待つだけなの? って事ですよね。
それじゃあまりにも辛すぎるのでここで一つ技を伝授します。

それは「聴く」ということです。
子どもが学校であった事などを親に話すと、親たちはその愛情深さから「それはあなたの言い方が悪かったんじゃない?」
「それはね~こうすればいいのよ」と聞いてもいないのにアドバイスをしがちです。
子どもは別にアドバイスが欲しかったわけではありません。
聴いてほしかっただけなんです。

 

そこで、言いたいことをぐっと我慢して、子どもの言いたい事をまずは受け取る、ということから始めます。子どもの言うことをそのまま受け取るとともに、言葉を返すときも子どもの使った言葉をそのまま使って返したり、話を聴いて~いうことだったのね、とまとめて返します。
ここで大事なことは自分の言葉ではなく子どもの使った言葉で、本人の考えや感じたことを伝え返すことです。

 

具体的にはこんな感じです。
「今日、先生から怒られて悲しかった」と子どもが話したら、「怒られて悲しかったんだね」とそのまま返します。
あるいは「悲しかったんだね。」とキーワードを返すのです。
そうすることによって子どもは、わかってもらえた! 聴いてもらえた! と感じるのです。

 

これですべてが解決するわけではありませんが、この聴き方をすることによって、「あなたの話ちゃんと聴いてるよ」「あなたのこと受け止めてるよ、大切に思ってるよ」というメッセージが伝わるのです。

そのメッセージを心の深いところで受け取った子どもたちは自ら考え、自らの足で歩くことにより、自分は何者で、何を大切にしているのか、そしてこれからどうしていきたいかをこれから迎える太陽期に向けて準備していく事ができるのです。

 

そうして彼ら彼女らは、反抗期のトンネルを抜けていくのです。

自らの太陽期を輝かせるための自己を確立しようとしている。その種を心の深い深いところで育てている。

思春期はそんな時期でもあるのです。

 

心理占星術における年齢域の考え方については、nicoが動画で解説中!

 

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