金環日食と天の岩戸(アマテラスの岩戸隠れ)のお話

2017年2月26日は金環日食です。
これがそのチャート。

みごとに魚座IC付近で日蝕が起こり、海王星も近くにありますから、ものすごくスピリチュアルな感じがしますね。
これは、個人に置き換えると、集合無意識や深層心理的な部分にアクセスしたり、潜在能力を引っ張り出してきたりする意味合いなのではないかと思います。
Mapにするとこんな感じ。

日本の上を、太陽・月・海王星・水星のIC軸、ノードの軸がバッチリ通っていますね。
今回の日蝕は南半球で起こっていますが、チャートからすると日本にも何らかの影響がありそうな気がしますね。
一般的に影響力は半年(次の日蝕まで)と言われているので、秋までの日本の動向には要注目です。

でも、じっと見ているうちに、なんだか日本の八百万の神々にスポットがあたるような妄想がわいてきました。
八百万の神々と日蝕と言えば、「天の岩戸」の物語ではないでしょうか。

「日本書紀」や「古事記」に書かれている「天の岩戸」は、皆既日食を物語として伝えたのではないかと言われています。
いろいろ調べてみると、常夜日になるには、太陰暦の朔日(1日の新月)の早朝に日蝕があったタイミングではないかということです。

簡単に「天の岩戸」のお話を。
日の神である天照大神(アマテラスオオミカミ)には、スサノヲのミコトという乱暴者の弟がいました。でも、アマテラスはいつも必死にかばっていました。
あるとき、スサノオの横暴さで被害が出てしまい、堪忍袋の緒が切れたアマテラスは、天の岩戸に隠れてしまいました。
日の神が隠れたので、下界も、神々がいる高天が原(たかまがはら)も真っ暗になってしまいました。
これは大変だと神々が集まって策を練り、どんちゃん騒ぎでにぎやかにして誘い出すのが良いだろうということで、アメノウズメが胸をさらけ出して踊り、神々は大笑いしました。
何事かとアマテラスが岩の隙間を少し開けて覗いたとたん、力持ちの神様タヂカラヲが岩を放り投げ、アマテラスを引き出した、というお話。

神々がいろいろ出てきますが、チャートと照らし合わせてみてみましょう。
まず太陽がアマテラス、金星がアメノウズメ(芸能の神)、火星がタヂカラヲ(力の神)、冥王星がスサノヲ(冥府の神)ということでしょうか。
IC付近の太陽が日蝕で岩戸に隠れ、5ハウスの金星がにぎやかに踊り、火星が力いっぱい岩を放り出した様子があらわれているように見えませんか?

このチャートにある天体を神々になぞらえると、他にいったい誰がいるだろうということで、調べてみました(※正確ではないかもしれません)。
まず月はツクヨミノミコト(月の神、占いの神)、海王星はムナカタ三女神(海の神)、キロンがオオクニヌシノミコト(医療神)かな、サルタヒコ(交通の神)は水星なのかなとか、木星はコトシロヌシ(恵比寿様)かなとか、では天王星は?などなど。

アマテラスは、日本を慈愛に満ちた国にしたいという願いを持っているそうです。
また八百万の神は、山、海、風、雷といった、自然のさまざまな所に宿っていると言われています。
何か、そんなところに意識を向けて、2月26日の金環日蝕の日を過ごしてみるのも良いかもしれませんね。