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1930年2月18日、冥王星は発見されました。発見されてから、冥王星は2017年11月30日ハーフリターンを迎えます。

それにはどのような意味があるのか。

そもそも、現在の冥王星の役割、担っているものとは何か?そもそも冥王星とは何なのか。そこを考えてみましょう。

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うか子さん(大阪) YAMATOさん(大阪) まさこさん(大阪) konnoman(東京)  

 

うか子さん(大阪)

冥王星らしい国(と地域)はロシアなのではないかというイメージがあったので、最初はロシアを中心に「人類にとっての冥王星の意味」を考えてみたいと構想を練っていました。

けれど、最近とみにロシアと共に話題にのぼることの多いとある国が、より冥王星の運行と一致した歴史を持っているのでは、と気づき、レポートの路線を変更しました。

とある国とは、トルコです。
トルコは、アラブ諸国と国境を接しながらもアラビア語圏ではなく、国土の多くが広い意味での中東に含まれていながらも中東の各種紛争とは距離を置き、アジアにもヨーロッパにも属しています。それだけの地域と歴史的・民族的繋がりを持っています。

トルコ外務省のウェブページでは「同時代で最高の文明に到達するための二百年にわたる努力の一環として、EUの正式メンバーを目指している」と強調されているとのことです。

二百年という期間は冥王星の公転周期を連想させ、また、現在冥王星が運行している山羊座のテーマが明言されている内容であるとも感じました。

「既存の価値観のなかの最高峰となる肩書きを得る」こと、またそれが「積み重ねてきた努力の一環である」ことは、MC・山羊座の示すところでしょう。

 

第一次世界大戦で高い評価を受けたトルコ人将軍・ケマルは、戦後、大統領として近代化と西欧化へと舵をきりました。

連合国の意向を突っぱねた将軍が自ら大統領に立候補し、当選を果たしたのです。そうして「オスマン朝を引き継ぎながら西欧を目指す」という国をケマルは作り上げてゆきます。

1934年に全国民に苗字が法的に与えられた際、ケマルは「トルコの父」を意味する名を手にします。

決して委ねず自ら欲してゆく活動サインである蟹座のエネルギーが、名実共にケマルを「トルコの父」にしたように感じます。

ケマルは冥王星が獅子座に入って間もなく亡くなり、トルコ国内では軍部によるクーデターも起こるのですが、ケマルの後継者もクーデターの勝利者も一貫して「トルコを西欧に」というケマルの遺志を継いでゆきます。

ケマルが蟹座で築いた仕組みは、獅子座で近代トルコの地盤たる価値となったのです。

1970年代、冥王星が乙女座から天秤座へ移ると、トルコはいよいよ西欧とのパートナーシップを求めて明確に手を伸ばし始めます。

EUの前身組織に加盟志願を提出したのも、この時期です。

それからというもの現在に至るまでに、欧州放送連合主催の音楽コンテストにも、サッカーのヨーロッパチャンピオンシップにも、トルコは参加するようになっています。

2010年には、欧州文化都市にイスタンブールが選ばれるということさえありました。

しかし、いまだトルコのEU加盟はならず、エルドアン大統領は今年になっていよいよ加盟断念もありうると示唆しています。

冥王星が山羊座にあるあいだに、トルコはなんらかの国際社会に見える結果を示すのではないかと考えます。

冥王星が山羊座に入ってからのトルコの動き(ロシア戦闘機の撃墜、イスラエルとの関係悪化など)は、ひどく急進的にも見えます。

もし加盟断念となれば、冥王星がハーフリターンするほどの期間ずっと掲げてきた目標を白紙に戻すにも等しい結果です。

けれどその挫折は、ケマル以来掲げ続けて凝り固まった欲求やこだわりを、手放し見直す標べとなるものかもしれません。

オスマン朝を引き継ぐイスラムの国であるという現実と歴史を、トルコが手放すことはありえず、もし手放すなら西欧への夢のほうでしょう。

私は「西欧の仲間入り」を仮に断念した時にも、トルコはなんらかの(その時はきっと、イスラム世界の重要な位置にある国と民族としての)成果を山羊座冥王星の歴史に残してゆくのではないかと思います。

「参考文献:恐怖の地政学──地図と地形でわかる戦争・紛争の構図(T・マーシャル著、甲斐理恵子訳)」

 

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YAMATOさん(大阪)

冥王星がハーフリターンということは、つまりオポジションの関係。
オポジションの関係とは補完の関係である。

なので蟹座で始まった冥王星のテーマが1つのピークを迎えるのではないかと思う。
そして冥王星は膿み出しに関係するのではと思う。

というのも、冥王星山羊座という事で、山羊座、社会的なルールや企業にスポットライトが当たると考えられる。

例えば、山羊座冥王星的な最近の出来事として、ヤマト運輸の従業員に対する雇用の是正や、アマゾンからの撤退、電通の違法残業問題などがあげられるのではないかと思う。
要は企業と従業員という一般大衆との関係である。
近年良く話題に上がったブラック企業やブラックバイトと称される劣悪な労働環境の職場があるが、僕が思うにこういう劣悪な環境の職場というのは今増えて来たのではなく、昔からあるが問題に提起されていなかっただけであると思う。
とすると、公に上がってきた事自体が冥王星の作用であると思う。

何故問題になってきたかといえば、勿論企業側にも問題があるが、そういう劣悪な条件を飲んでしまっている労働者側にもブラック企業をはびこらせて来た要因は大いにある。

特に日本ではそうだが、個人の私的な時間よりも仕事の方が重要であり、優先される風潮にある。

仕事をして賃金を得なければ生活ができないのはそうだが、反面仕事を重要視し過ぎて私生活がない、お金はあるけど時間がない、という事も珍しくはない。

一応の順番として、私生活があってそれを充実させていくために仕事というものがあると思うが、風潮としてプライベートよりも仕事、というものがあると思う。

勿論最終的な価値基準というのは人それぞれなので、仕事に割く時間が多い生活を望めばそれはそれでいいのだが、月の私的感覚を置き去りにして土星という社会ルールに従っているだけ、という人は少なくないと思う。

企業側は今までそういう所に漬け込んで従業員を良いように扱って来た所があるし、大衆側にしても私的感覚を取り戻すように冥王星は促していると思う。

月もキーワードとして居心地が〜とか感情の〜とか言われる所があり、天秤座、金星と同じくまったりした雰囲気で掴まれている所があるが、蟹座、月だって活動宮なんだからまったりしている場合じゃない、きちんと自分の居場所っていうのは動きを作って勝ち取りに行かなければならないのだ。

社会問題は企業に問題があるように言われる事が多いが、問題というのは片方のみの要因ではなく必ず双方に要因があると思うので企業が悪い、と相手のせいにするのではなく月側である大衆の方も判断基準を土星という社会に委ねてしまっている事に気付かなければならないと思う。

企業側も長く組織を存続させるとするならばいつまでも従業員を利用して搾取している場合ではない。

従業員こそが財産で骨組みとするならば、搾取すればする程外見は良いかもしれないけど、スカスカな内状だとすると先は見えている。

ここで起きた問題から逃げずに立ち向かっていく事で、この先長く続くか終わってしまうかの分かれ目ともいえるかもしれない。

その為にはシステムを再構築して働きやすい環境を作っていかなければならないのではないだろうか。

こうやって出た膿みを上手く排除するなり味方につけて力にしていくか、冥王星は非常にディープな体験だが、そこを乗り越えると新しい価値を創っていける、そういうテーマが冥王星にはあると思う。

蟹座冥王星の時代、民族間や生活に関するテーマがとりだたされたとするならば山羊座冥王星時代、社会のシステムにメスを入れていく事で蟹座、山羊座という私的な部分と公的な部分という要素が補完されバランスが取れてくる時だといえるのではないだろうか。

オポジションの関係なので前述したように山羊座で企業や社会側のシステム問題がとりだたされているとはいえ、勿論民主側にだって出た問題を通して取り組むべき事があるはずだ。

もう1つ例を挙げるとするならば、選挙の投票率もそうであると思う。

投票率が低いと叫ばれ、特に若い世代の低さが目立つ。

権利と責任ともいえるが、どこかに所属しようと思ったらそこで取り決められたルールには従わなければならない。

ルールというと堅苦しく聞こえるかもしれないが、制限という柵があってこそその中で安心していられるし、安定した変わらない毎日を送る事ができる。

選挙にもいかないで民主主義だとか権利ばかりを主張するのは理にかなっているとは言い難い。

とはいえ逆を言えば選挙側も投票のシステムなどは古いと言えるかもしれない。

マイナンバーなど、それって本当に公益性がある?と言われるようなものばかりデジタルにして、選挙などは未だアナログなのはもっとやりようがある気がせんでもない。(というか若者が投票し出したら困るから手を付けていないだけかもしれないけど)

ホロスコープを支える縦軸のラインの為、なかなかいきなり問題に対処していくのは難しいかもしれないけど、逆を言えばこの軸を作っていくのに非常にチャンスな時代であるはずだ。

冥王星のハーフリターンはこういった問題を掘り起こし膿み出しをする、抜本的改革を迫られるような意味合いがあると思う。

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まさこさん(大阪)

=核をめぐる動きから♇のハーフリターンを考える=

冥王星が核の象徴と言われる時代ははたしてつづくのか…

1930年2月かに座17°で冥王星が発見された。
時を同じく30年代プルトニウムが発見され核分裂を利用した兵器の開発、歴史がはじまった。
開発当時は兵器目的ではなかった。平和利用はありえるか?というのが当初の考えだったようだ…
獅子座冥王星時代、第二次世界大戦がはじまり、兵器として利用するための開発がおこなわれていった。
第二次世界大戦は、当時の大国がそれぞれの利権や主張からはじまった全世界的巨大戦争であり獅子座の時代を象徴しているのではないかと思う。
そして核の動きとしては1945年アメリカが世界初の原爆を広島、長崎に投下した。

1957年8月乙女座に入ってから数年、英、仏初めての水爆実験など多くの国が技術を駆使して核開発を進めていったのである。
1962年キューバ危機も起こり、全面核戦争に突入する緊張もおこった。
原爆が造られた1945年世界の核兵器の数は2つだったが、20年後の1965年には37320に増えている。恐ろしい数である。
天秤座に冥王星が入った1972年以降は核実験が行われる一方で、米ソSALTI調印、ベトナム和平調停など核軍縮の動きも大きくなってきた。
バランスの天秤座の時代らしい動きだとおもう。

そして、冥王星が1984年に蠍座に入った。
蠍座の支配星がパワーを増した時代、何が起こったか。

1986年4月チェルノブイリ原発事故。
世界最大の原子力発電所の爆発事故である。

この当時の世界の原発の数は64000にもなりピークであったが、この原発事故を境にして今日まで減少の一途をたどっている。

教訓と考えるには大きな犠牲を伴っている。
その後1989年11月ベルリンの壁崩壊。
ソ連崩壊、冷戦終結。世界の国の権力争いに使われた核兵器の流れが変わっていく。
死と再生といわれる冥王星体験を世界の影響力のある国を通じて体験したのである。
1995年11月射手座に入ると、翌年には、プルトニウムは貴重なエネルギー資源であるという発言もでてきた。

2008年1月冥王星が山羊座に入ってからはカーディナルクライマックスの時期とあわせてみてみると2009年にはオバマ大統領がプラハ演説で「核なき世界」を目標とする内容の演説をおこなった。
翌年本格的に土星が天秤座に入ると核不拡散条約。
その時期北朝鮮は脱退。
2011年に福島原発事故が起こり、世界の流れは核弾頭削減という流れができてきた。
前回の時期読み講座でカーディナルクライマックスは時代がかわっていく、物事が進んでいくと習ったが、これらをみると平和への意識がぐんぐん進んできている…とかんじた。

山羊座の冥王星は、原発に依存しない社会の構想、戦争や事故を踏まえて人類がつくろうとしている時代のしくみである。

=今後の未来予想=
2024年冥王星は水瓶座に入る
水瓶座は個々の国や地域に合わせた核の使い方、原発だけに頼らない広い視野でのエネルギー利用が盛んになるのかな。

2044年~の魚座時代は核にかわる新しいエネルギー、いまは存在しないエネルギーが発見発明されるといいな。

発明は既存のものからはでてこない。
誰かが閃いたり宇宙からのメッセージを拾って新しいものがうまれるのだ。

そして牡羊座以降の時代、核は過去のものとなり冥王星の新しい象徴が誕生しあらたな時代をつくっていく。

私の未来予想、希望である

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konnoman(東京)

 

2006年に冥王星が惑星から準惑星に降格したにもかかわらず、占星術界で同じような力を持ち続けるというのはそもそもあり得るのだろうか。

自分はないと考えるし、占星学の象徴として変容という意味を有する「冥王星」のシンボル自体が変容を受け入れないはずがない。

冥王星の象徴は「変容・死と再生・破壊・限界点・変化・集中力・極端さ・強制力・こだわり・支配・深刻さ・異常性・カリスマ・ヒーラー・カタルシス・統合・排除・力・セックス・限界点・傾倒・独裁・地下社会・金融・孤独・闇・非合法・医者セラピスト・ヒーラー・警察・探偵・捜査官(nidoテキストより)」とあるが、この中で自分が興味を持てるというか、自分のキャリアなどから理解できるのが、セックス(性産業)と地下社会である。

それらを通じて、冥王星の有り様をちょっと見ると、やはり力は落ちていることがわかる。

親しい後輩の1人はヤクザを扱う『アサヒ芸能』の記者だが、山口組をはじめとする暴力団のほとんどは、シノギする力はほとんどなくなっていると話す。

性風俗でいえば、イオン系グループが店頭からエロ本を排除という報道が流れた。

さらに東京五輪に向けて東京の風俗業界の浄化が見込まれ、期間中の1~2ヵ月、業界は自主休業に追い込まれる、実はインバウンドコンテンツなのに……というのが、現役ベテラン風俗嬢の見立てである。

なんて戯れ言を書いたが、冥王星のサインと性・性風俗の動向に触れつつ、ハーフリターンの意味を考えてみた(オチがついていないような気もするが…)。

蟹座冥王星時代(1913~1939年)
蟹座のキーワード…共感、仲間意識、母性、束縛、均質性、排他的、気分

家庭での性生活が家庭・夫婦の営みがスタンダードだった時代だったということを示唆している。

日本は富国強兵を是としていた国ということを割り引いても、この時期出生率が高かった。1930年代、日本の人口は毎年100万人の子供が生まれていた。

しかし、冥王星が獅子座イングレスする1939年には人口増加の勢いは衰え、30万人に留まるようになる。

それゆえに、厚生省予防局民族衛生研究会は同年9月14日に「結婚十訓」を発表。その中で言われたひとつが「産めよ、殖やせよ」である。

獅子座冥王星時代(1939~1958年)
獅子座のキーワード…アイデンティティ、創造性、生きる喜び、面倒見の良さ、プライドの高さ、暴力性

戦時中の慰安婦問題で分かるように、この時代の性は、国家・軍隊(獅子座ルーラー太陽)が関与する。

進駐軍を相手にする女性たちの存在、特殊慰安施設協会の設立(「日本政府は最大で5万5000人の売春婦を募集し、短期間の間設置」とwikipediaより。)もそうである。

同時に、戦後の解放と平和ニッポンは性表現に新たな地平をもたらす。その代表例がストリップである。

また憲法改正によって、姦通罪も廃止された。1953年には「トルコ風呂」が誕生した。

だが、冥王星が獅子座後半度数に近づくと、様相も変化。1956年に売春防止法が制定、旧来の赤線は1958年4月1日に廃止されることになった。

乙女座冥王星時代(1958~1971年)
乙女座のキーワード…勤勉、職人性、自己管理、批判精神、自己批判的、距離を置く、理想主義

性の喜びを謳歌する獅子座から、分析・管理・調整の乙女座の時代へ。冥王星は極端さを示すのでその両方に触れる必要がある。

破壊という文脈で言えば、『平凡パンチ』『週刊プレイボーイ』の創刊、『11PM』など深夜番組の開始、上述「トルコ風呂」での本番サービス開始、ベトナム戦争特需に沸く繁華街ではキャバレーに通う社用族の姿が見受けられたという。

海外に目を向ければ、ベトナム戦争下のアメリカでは厭戦ムードの中で性の解放が進み、セックスと不可分な形でLSDが蔓延し始めた。1969年にはデンマークでハードコアポルノが合法化された。

一方、徹底的(冥王星)な管理(水星・乙女座)という現象も同時に現れている。それを象徴するのが、奈良林祥という性医学者。

「東京医科大学卒業後、東京都衛生局に技師として勤め、家族計画思想の普及と、正しい避妊法の指導に努め」(Wikipedia)た、奈良林は1961年東京・四ツ谷の主婦会館相談室長に就任。

その後およそ40年の間、主婦会館クリニックで結婚と性のカウンセリングを続けた。著作『How To Sex』(1971年刊)という単行本は250万部の大ベストセラーシリーズになった。

天秤座冥王星時代(1971~1984年)
天秤座のキーワード…調和、親密さ、平和、バランス、調停能力、外向的、鑑賞力、美意識

ようやく自分の知っている世界に近づいてきたw。

天秤座冥王星時代を象徴するのが、映画会社・日活のロマンポルノ路線への転向(1971年)である。また、素人女性の性風俗参入が起こったのもこの時期であり、婚前交渉が一般的になったのもこの時期とされる。

「日本社会では、昔から女性を、『性を売る玄人』と、『性を売らない素人』の2種類に分けていました。公娼制度が作られたのは、『性を売らない素人』女性の貞操を守るため、という目的があったからです。しかし、80年代に入って、この玄人と素人の区別は、一気に曖昧」(ホワイトハンズHP)になった時代といえる。

具体例を挙げると、80年代初頭にあった愛人バンク、ノーパン喫茶は1979年もしくは1981年に誕生したとされる。ファッションヘルスも誕生、素人女子大生が働き、“フードル”として人気を集めるようになった時代でもある。

●蠍座冥王星時代(1984~1996年)
蠍座のキーワード…死と再生、我慢強い、深い愛情、秘密主義、執着心、破壊的、露呈

冥王星ディグニティの時代。アダルトビデオの全盛で、ロマンポルノは退場を余儀なくされた。

90年代には、樋口可南子・宮沢りえ・菅野美穂など有名女優がこぞって写真集を出し、ヘアヌードが実質的な解禁を迎えた。これだけ見れば、男性にとって喜ばしいのだが、破壊という側面から言えば、AIDS問題が象徴的である。

冥王星乙女座・天秤座時代に叫ばれた“フリーセックス”信奉は、勢いをなくしてしまったかのように思われる。が、一方でテレクラ(援助交際)・ブルセラブームなどもあったこともあり、この時代はこうだと一刀両断できない不思議な時期である(ただ、ピークは1996年ではある)。

嗚呼これこそが冥王星蠍座たる所以ともいえなくもない、そんなような。

●射手座冥王星時代(1996~2009年)
射手座のキーワード…自由、寛大、希望、理想主義、探索、善良、意見を持つ

蠍座冥王星時代に目立った若年層の性に歯止めがかかる動き(主に法律面)が顕著になったのがこの時期である。

1999年4月に改正風営法が施行された。その目的は、「店舗型の性風俗店を無店舗型に移行させることで、「青少年の健全育成にとって有害な存在である性風俗店を、社会の目につかない場所(無店舗)に追いやることによって、環境の浄化を図る」というものだった。

また、エロメディアは変容し、ビデオからDVD、そしてインターネットが中心に(射手座冥王星の双子座への影響もある)。

エロ本は絶滅の危機を迎え、中小の出版社は倒産の憂き目にあった。2004年には石原都知事による歌舞伎町浄化作戦、沖縄・川崎・西川口など旧赤線地帯の手入れ・壊滅があったのもこの時期の末期から始まる。

射手座は蟹座から見て150度、冥王星のもつ象意・エネルギーが調整の段階に入ったことがうかがえる。同時に、2006年の冥王星の準惑星降格というアクシデントも、冥王星の力を弱めたことにつながるのではないかと想像する。

オネエというキャラづけで、異形のセクシャリティーを持つ人々が広く受け入れられたのもこの頃。

●山羊座冥王星時代(2009~2022年)

2009年末の流行語大賞に選ばれたのは「草食系男子」が選ばれたのがこの時代の象徴といえる。

また、社会の貧困化が進み、貧困女子が性風俗店へ走るケースもあるが、過当競争の現状、男性の可処分所得の減少などの理由から、それでは食えないという現状も出てきており(冥王星が冷やされている)、風俗嬢のセカンドキャリアを支援するNPOも誕生しているほど(余談だが、日本の占い業界、特に心理占星術はこの辺の層にアプローチしていない。マズローのいう承認欲求を満たしたい人だけにアプローチしているいびつな現状があるように思う)。

また、既存のシステムが根本から覆されかねない時代(土星×冥王星)において、自らの性衝動をコントロールできないと自壊に向かう時代背景があるが、ハリウッドのセクハラ告発や、文春砲の不倫暴露による人生崩壊も、これに呼応するのだろう。

一方、対抗サイン蟹座への影響もあるのか、女性向けのAVが人気を博し、向井理似のAV男優のイベントは大賑わいなどということもある。

【まとめ的な】

蟹座で見つけられて、山羊座に入った冥王星。ハーフリターンはオポジション。緊張ゆえに、バランスを取ることが求められる。

あるいは、成熟の必要性。しかも降格。弱っている。

本稿で取り上げた象徴は、たまたま性の問題だが、これらはいずれも男性視点で語られてきたものである。

山羊座=土星に対して、冥王星がかかっているということは、その正統性が疑われているのかもしれない。その意味では、ある意味、リビドーてんこもり男性にとっては生きにくく時代になるかもしれないが、しかし、男性性を上手にコントロールすることが可能になった、それゆえに女性性を意識して取り入れれば、人格成長のための変容がスムーズに行なえる、あるいは時代がそれを求めているように思う。

奇しくも下記のような記事を見つけた(というか探した)。

冥王星はもやのため寒い

<冥王星はまた、見えないものではなくなりつつある。「冥王星はこれまで考えられていたよりも中赤外波長で数桁明るいと予測され、将来の望遠鏡で検出される可能性がある>

怒らせたらヤバイというニオイはありつつも、経年劣化で角がとれ、素人でも付き合いもできる、こっちがビビりさえしなければひるむ必要のない、元ヤクザと噂のあるオッサン、ぐらいにとらえられたらしめたもんかもしれない。

正体不明だからこそ、恐れおののき、あるいは過剰な期待を抱く。

冥王星の正体が少し明らかになれば、占星術における冥王星の意味もネガティブすぎないものになるのではないか。

参考サイト

日本のセックスワーク(性風俗・売買春)の歴史

南谷覺正「戦後日本の性とメディア」

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