私の上にある空は、何度でも晴れる ~火星サイクル終盤は前を向いて、自分の足で歩こう

今年の受験シーズンは火星・射手座。
各々がこれまで蓄積してきた力の限りを尽くし、的に向かって矢を放つ。

見事命中!
するも、しないも届いた結果が、
自分がしてきたことの結果。

受験生じゃない私達もそう。
今の自分、いる場所、取り巻く人々…
目の前にあるもの全てがしてきたことの結果なんだ。

そんな事を考えながら朝の通勤電車に揺られ、携帯のメモをチェックしていると気になるタイトル発見した。

『朝から後悔が止まらない』

なに?
どうしたワタシ?
自分で書いたものなのに、これがまったく思い出せない。

ションボリなタイトルの内容は、去年12月、まだ火星が蠍座にいた頃のもの。
仕事帰りの電車で書き綴ったこんな内容だった。

朝から後悔が止まらない

昨夜、息子をひどく叱りつけた。
頭から離れず仕事中も考え続け、今も悔いている。

息子は6歳。

この年頃くらいになれば印象的な事はしっかりと記憶に残るだろう。
この体験が様々な形で性格形成に影響が出る。
そんな事はわかっている。

それでも、それでも、沸き立つ怒りを止めることができずに理不尽に叱ってしまった。

朝起きてきた息子に、ゴメンねと言うと、

「ちょっとしか許せない…」

まあそりゃそうだ。

昨晩は、クリスマスプレゼントに買ったお気に入りの仮面ライダーのパジャマを「カッコイイ?」と何回も繰り返し私に聞いてきた。

「かっこ悪いって言われたら切っちゃうんだ」と息子はイタズラに笑う。

「ホントに大事なものは、ダサいって言われたって切らないでしょ!」

息子はそんな私の言葉に受けて立つように買ったばかりのパジャマにハサミをあて、チキンレースのように言い合いを続けた末、数ミリ切り込んでから負けたようにハサミを置いた。

ああ〜‼ 悔しがる息子。

ああ〜っ⁉ ブチ切れる私。

「コラーッ!!!! 
なんで切るんだーっ!?怒怒#$%&&’)==’&%$爆!!!」

「誰がなんと言おうと、自分が大切に思うものは大事にしなければいけない。

たとえ、お母さんやお父さん、先生やお友達が良くないって言ったとしても、自分の気持ちの方が大事なんだ!」

自分の気持ちをなだめるように、何度も、何度も繰り返した。

「ダサい」「カッコ悪い」という言葉に敏感な息子。
自分が好きで履いていたズボンを「もう汚くてかっこ悪いからやめなさい」と私達に言われた事で、ビリビリに切り裂いてしまった事がある。

色々なストレスの鬱積や、親の反応を試してみようという遊び心もあったのかもしれない。

あの時、私と夫は心を傷つけてしまったと重く受け止め、繰り返し反省し、何回もごめんなさいをした。

息子は自分のしたことが意外な展開になり、面白かったのかもしれない。
また、試してみたくなった。

そんな感じがした。

でも許せなかった。
だってクリスマスプレゼントだよ。

母だって人間だもの…

と、ここでメモは終わり。

そんなことあったわ。
子どもを煽ってケンカして、大人気ないって叱られたっけ…

気が付けば新宿駅に到着していた。
乗り換えるために電車を降り、小走りに駅の中を駆けているとルミネの広告が目に飛びこんできた。

『私の上にある空は、何度でも晴れる。』

いつもながら見事なシンクロ‼ 
爽快な突き抜け感!

足を止めて、ここのところの友人知人達からの様々な知らせに想い巡らせ、
火星の射手座入りをしみじみと感じた。

この春、新しい環境、新たなチャレンジをしていく人、
諦めなければならない事がある人、
今までと変わる予定のない人にだって、
それぞれの春がはじまる。

「目の前に問題や困難が訪れても、雨が降ってもやがて青空が訪れるように、きっと素敵な未来がその先にあることを思って、たとえ今が曇り空や雨降りでも、前を向いて進んでほしい。」

このコピーには、そんな思いが込められているそうだ。

まもなく、桜の蕾が膨らみ始める頃には火星は山羊座入りする。
火星サイクルが終盤へと向かうこれからは、誰にとっても自分で決意し、1人で立ち向かっていかなければならない事があるだろう。

たとえ大切なものを手放さなければならない時が来ても、
これまで何度も、悩み、葛藤しながらも自分としっかりと向き合い、誰に煽られようとも手放さず、努力を続け築き上げたもの。
ほんとうに大切なものや人が見つけられていればきっと大丈夫。

そうしてまた新たに築いていけばよい。
こうして新しいサイクルへの芽生えも始まっていく。

この春、進学していく我が息子も心配は尽きないが、息子がこう教えてくれた。

「僕は色々な事を体験するために生まれてきたんだよ。」

さあ春がくる。

前を向いて、自分の足で歩いていこう。