未来を拓くために今やるべきこと ~土星サイクル最後の7年は深い根を持て~

気が付けば1月も半ば!!

首相官邸のラインから、「来年も、我が国の未来をしっかりと見据えながら、果敢に挑戦を続けてまいります。皆様、良いお年をお迎えください」と、安倍首相の年末メッセージが届いたのは、つい先日のはずなのに…

そういえば昨年12月、まもなく終わる2017年のカレンダーを見ながら息子がこう言っていた。

「お母さん、このページが終わったら未来がひらくんでしょ?」

今は2018年1月。

ぼんやりとしていたら未来が開いちゃってた!!

土星・山羊座時期の過ごし方なんて、既にもうたくさん書かれているから、私は「今」を生きるヒントを探しに大好きなあの場所へ。そう、ルミネ!
新宿南口に降り立ち広告を見上げると、巨大なポスターが街ゆく人々にこんな事を伝えていた。

『夢はみない あなたを見る』

さあ、夢や理想から現実へと意識を移し、目の前にあるものをしっかり見なさい、と。

土星が山羊座入りして数週間、さっそく夫から「今年は有期雇用者の雇い止めが増えるってニュースに書いてあったよ」と聞かされた。
この手のニュースは、私のような有期雇用で働く者にとっては他人事ではない。

今まで、いつかそうなるとはわかっていた「いつか」が、「今」目の前に現れはじめると、浮足立ってしまうものだ。

さて、2017年12月に最後のターンであるMCを通過してから山羊座入りした土星は、これから山羊座から水瓶座、魚座へと8年かけて移動し、29年のサイクルを終わっていく。
この最後の8年は、歴史を紐解けば激動の7年になるということは容易に想像がつく。

特に今回のサイクルでは、最後の魚座を通過し終わる間際の2025年3月、165年の公転周期を持つ海王星が一足先に牡羊座へと歩を進め、追って5月に土星が入る。

歴史には詳しくないが、2025年から遡る事165年前の1860年代は日本が明治時代へと切り替わる激動の時代。
海王星がまだ魚座にいるうちに、浦賀沖に黒船がやってきて人々を驚愕させると共に、時代が変わっていく事を知らせた。

それからほんの数年の後、まさか幕府がつぶれるなんて誰が予想できただろうか。

そして今再び、7年後の2025年、海王星が牡羊座入りする。
私たちの度肝を抜くような何かがやってくる!かもしれない!?
いやいや、もっと早いかもしれない!!

Coming soon!!

ちょっと、楽しそうに書いてみたが、実際はかなりシビアな出来事だろう。
ふざけていられるのも今のうちだ。

もしも、こんな黒船到来の時期をあえて選んで生まれてきたのだとしたら、私たちは物好きなイベント好き魂であるが、そんな事はすっかり忘れて、しっかり翻弄されまくるに違いない。

しかしなんにせよ、生きていかなければならない。
「これがわたしの人生だ」と腹を決めてラスボスと対決しないことには、これからの未来に次のステージへはいけないのだ。

MCからの7年は、月で言えば下弦の月から新月へ向かうところ。

この時期、植物の樹液は下部の樹幹へ、そして地中深く根部へと集中していく。
同じく地球に住み太陽と月の光を浴びて生きる私たちも、大樹のように地中深くに根を這わせておかないといけないのだろう。

山羊座・水瓶座・魚座が枝葉なら、蟹座・獅子座・乙女座の根がカラカラに乾いてしまわないように水を循環させておく必要がある。

万が一この先、居場所を失うような事があっても、自分を見失う事のないよう、心の中にある自分の拠り所だけはしっかりと握りしめて守り、日々「このために生まれてきたんだ」と思える瞬間や物を大切に過ごしていく。

そして、変わりゆく情勢に柔軟に合わせながら、これからの時代に必要な技術を臨機応変に取り込んでゆくことで、新たな自分の居場所を作りだしてゆく。

たとえ冬の間に葉が全て落ちてしまっても、根にしっかりと樹液を巡らせていれば牡羊座期から迎える春には、また樹木のように新芽が顔を出し、新たな再生がちゃんと出来る。

人もそういうことなのだろう。

さて、年末年始は数本のSF系映画を見ながら、未来はどうなっているのだろうか?と考えては、レイ・カーツワイル氏が主張する2045年のシンギュラリティ(AIが人間を凌ぐ時)を思いだしモヤモヤしていた。

2045年といえば、土星が次のサイクルで射手座に入っている頃。

昨年、土星・射手座期に「未来を生きるために必要なこと」を書いてから、数ヶ月しか経っていないが、あっという間にスーパーだけでなく、ユニクロに行っても、DVDを借りにいっても無人レジが立ち並ぶようになった。

海外では、AIに政治をやらせてみようと試みや、AI教師も既にいる。
誰にでも出来る仕事はAIが、人間に残されるのはクリエイティブな分野と言われていたが、AIは17世紀の作家レンブラントの新作を描き、ハリーポッターの続作も書いてしまった。

このスピード感だと、想定されているよりも早く、たくさんの職種、多くの人が仕事を失い居場所を追われるかもしれない。
ね、モヤモヤするでしょ。 

現時点では仮説なのかもしれないが、仕事はAIがして、その利益を人間が分配するシステムが構築されていくとも聞いた事がある。

何の為に生まれてきたんだか…

映画でよく登場する未来からのタイムトラベラー達は、だいたい共通して今を生きる主人公に「未来を変えるため、今を変えるよう行動させる」ためにやってくる。
ドラえもんだってそう。

まあ、実際は未来人やドラえもん、エイリアンがやってきて、私に未来を変えてくれ!なんて言ってくることはあり得ない。たぶん。

こうしたSF系の映画は、安心を求めながらも「いつもとは違う何か」が起きるのを待つ私達に、未来はやってくるのではなく「今を生きる私たちが未来を変える」と、ルール説明をしている。

つまり、やっぱり、今が大事。

土星が最大限の力を発揮している今は、いつも以上に今までの結果が出てくる時。
これからの為、今からつける力では「今」使い物にならない、大事なのは今まで培ってきた力。

もしも今、未来を拓く為に何かを始めなければと考えているのなら、自分の持つ生き抜く力=免疫力を強化する為に、今の自分を満足させる為の予定を毎日の生活に増やしていく事をしてはどうだろうか。

結果としてそれが激動の時代に自分の心身を守り、人生に対する免疫力となり「未来を拓く」ことになるんじゃないかな、と思う。

さてさて、
さっきから「りんごを剥いて!」と叫んでいる息子がイライラしだした。
今、私がりんごを剥かないと、どうやら未来は大惨事になるようだ。

平和な未来の為に、まずはりんごの皮を剥くとしよう。