今月の言葉 水瓶座 夏目漱石

その一人の人は人間全体を代表していると同時にその人一人を代表している。詰らない話だがそうである。私はこうやって人間全体の代表者として立っていると同時に自分自身を代表して立っている。 -- 模倣と独立より

今月の言葉

夏目漱石

1867年2月9日東京生まれ。小説家。水瓶座に太陽、水星、木星を持つ。

水瓶座は、デイルーラーに天王星をナイトルーラーに土星を持つサインである。つまり、水瓶座の中には、天王星と土星、二つの天体の要素を理解する資質と力量が含まれていると考えることができるだろう。
そのためには、まず土星側の理解を深めておく必要がある。
夏目漱石はこう書いている。

「第一私は人間全体を代表するその人間の特色として、第一に模倣ということを挙げたい。人は人の真似をするものである。私も人の真似をしてこれまで大きくなった。人間というものの特殊の性というものは失われて、平等なものになる傾きがある。その意味で私なら私が、人間全体を代表することが出来る資格をもち得るのであります」

水瓶座は個性的なサインと書かれている本が多い。
それは支配星の天王星の象徴イメージが大きいかもしれない。
しかし、水瓶座の成長ステップは土星理解から始まるのだ。

社会のしくみを知り、それを模倣し、全体意識を学ぶ。
古きもの中の尊さに触れ、守るべきものを知り、民の代表として人道的な精神を育てることができる。
そこを踏まえて、やがて水瓶座は個人としての意識を高めていく。

漱石は続ける。

「一方で私は人間を代表すると同時に私自身をも代表している。その私自身を代表しているという所から出立して考えて見ると、イミテーションという代りにインデペンデントという事が重きを為なさなければならぬ」

結局のところ、風エレメントというのは2面性が必要なサインなのだ。
双子座はもちろん、天秤座もしかり、そして最後の水瓶座もそう。

「人間は一方でイミテーション、一方で独立自尊という、二通りの自然天然な独立の傾向をもっている」

このふたつのバランスの中から、人類に対する大きな理解、全体と個の意識が生まれてくると考えられるのではないだろうか。

最後の風エレメントの水瓶座が求める知性とは、不動の価値を持つもの。
つまり、「人とはこういうものだ」といういつの時代も変わらぬ人間構造の理解である。
漱石の持つ聡明で核心的な洞察は、もちろん水瓶座特有の知性によって導かれていると言えるだろう。

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