親子の「分離」と成長を考える│子育て研究会

心理占星術子育て研究会

奇数月
第2金曜日に開催中

変化する時代の中、これからの子育てとは

子育て研究会では、火星のサイクルにあわせてお子さんの様子を記録するプロジェクトを進めています。その視点でお子さんを見つめていくと、親子関係の変化について多くの気づきが寄せられました。

開始直後に語られたWさんからのエピソードを皮切りに、「親と子の分離」というテーマが自然と浮かび上がり、子どもの成長と親の役割についての対話を重ねていきます。

今回は、参加者の皆さんの生の声を中心に、子育て研究会ならではの様子をお伝えします。

この記事を書いた人

ふーみんさん

ふーみん さん


二児の母。2017年に火星サイクル手帳に出会い、心理占星術を学び始めました。子どもと共に成長する喜びを感じながら、心温まる子育てを実践しています。

親の期待と子どもの実際の姿―「足が速いのは、誰の誇りだったのか?」

Wさんの息子は13歳。これまで足が速いことで知られていた彼が、今年の体育祭ではじめてリレーの選手に選ばれなかったそう。

「息子の人生で初めてのことで、きっと落ち込んでいるだろう」と心配したものの、本人は「選ばれなかった」とあっけらかんとした様子。そのとき、「あれ、足が速いのを自慢にしていたのは私だったんだ」とハッとしました。

息子のサッカーを応援するとき、胸を熱くしたり、腹を立てたり、モヤモヤしたり、悲しんだり、喜んだり…。そのすべてが、息子の体験に「便乗」していただけだったと気づきました。あらためて、ちゃんと自分の体験をして心を揺らさないといけない。自分のことをやらないといけないなって、今回つくづく思いました
Wさん(中1男子)

Wさんが語る「親子の分離」。子どもが親から離れるだけではなく、親が子どもから離れることの方が、むしろ大事で難しさもありそうです。冒頭から大事なテーマが挙がりました。

どこまで親の影響があるのか「私の趣味を押し付けていないか」

Nさん(息子・中学1年生)も、同じような気づきを語ってくれました。

息子が吹奏楽でサックスを選んだんです。理由を聞いたら、私が連れて行っていた本田雅人さん(ジャズサックス奏者)の影響だったことが分かって、『どこまで自分の嗜好が息子に根深く入っていっているんだろう』という、空恐ろしさみたいなのを感じました。

自分の好きなものに息子を連れ回してきたことが、「こんなに影響していいものだろうか」と、ちょっと心配になったりして….。
Nさん(中1男子)
親がヒール役(悪役)を引き受けることを恐れる傾向があると思うんです。でも、何も言わなくても、害になる可能性はある。だから、必要以上に『ああしたらいい』とか、『こうしたらいい』と思わなくてもいいんじゃないでしょうか。自然にしていればいい。お母さんがフルートを習わせたかったら習わせればいいし、嫌だったら子供はやめるし。
Uさん(20歳女子、中3男子)

Uさん自身、農家だった母親が「本当は看護師になりたかった」、「本当は人のためになりたかったのに」という声を聴いて育ち、自分に何が期待されているかを引き継ぐような形で、看護師になったという経験があったそうです。

それに関して別に悪いことは何もなかったけど、やっぱり、抑圧してるものは、ムクムク出てくるんですよね。踊りたい、写真撮りたい、絵を描きたい。それは、普通に生きていたら絶対出てくるものだから、何をやってもいいと思うんです
Uさん(20歳女子、中3男子)

子どもにとって、親の影響は避けられないものです。親の願いや自分の中で、まだ消化しきれていない思いを、気づかないうちに子どもに託してしまうこともあります。けれど子どもは、きっと、どこかのタイミングで自分の意思を示してくるものだと思うのです。

「やってみたら面白かった」、「やってみたけどつまらなかった」、「もっとやりたい」、「もうやめたい」…。その体験を通して生まれた素直な思いを、どんなものであっても、まずは静かに聞いてあげたいと思います。(これが案外難しいことでもあるのですが…)

そうして耳を傾けることで、子どもは安心し、自分の中で考え、答えを見つけていける。そして、自分の意思で新しい一歩を踏み出していけるのではないでしょうか。

子どもそれぞれに合った接し方を探すー厳しくすると子どもは強くなる?

一方、子どもたちにかなり厳しく接してきたと言うRさん。

私は、結構、抑圧するタイプなんです。言うことを聞かせたいし、三人の子どもたちには「人に迷惑かけたら、あかん」で育ててきました。すごく怒ってきたし、手も挙げたこともあるし、本当に厳しかったと思います。ルールや門限も本当に厳しくしてきました。

それでも、子どもは向かってくるし、負けない。私がどれだけ上から言っても、絶対言い返してくるんです。
Rさん

特に、長女については、小学6年生のときに「親を超えたな」とRさんは感じたそうです。中学では、体罰問題に立ち向かい、最終的には先生が辞める方向になったというエピソードも。

キャプテンだったから全部背負わされていたんです。試合で他の子がミスをすると、自分がノックを受ける。身体中あざだらけで帰ってくることもありました。それでも、『自分がやめたら周りがクラブを続けられなくなる』と、自分のことよりも周りをすごく背負ってたんだなと思います。
Rさん
私自身も就学先を決めるときや、習い事をさせるときに、自分の好みや価値観を子どもに押し付けすぎてないかと、よく気にしていました。でも、今思うのは、その子それぞれの個性というのがあるから、「こうしたらいい」、「こうすべき」という正解はないんだなということです。

次女は、自分から「やりたい」と言い出すタイプではなく、新しく始めるのにも抵抗が強いほうです。お友達に誘われたり、親が少し背中を押したりして、やっと、動くという感じ。私が勝手に申し込んだスイミングも最初は嫌がっていましたが、水に慣れて泳げるようになってくると、それなりに楽しめるようになって、続けるうちに自信にもつながっていると感じています。

長女は自閉症ですが、療育の先生から「この子たちはやりたくないことは絶対やらない。でも、興味を持たないことが生きづらさにつながることもあるから、いかに興味を持ってもらうかが大事」と言われたことがあります。うちの子の場合は、放っておいたら、ずっと自分の世界の中にいるので、顔を上げさせてあげる誰かの存在があったほうがいいんだろうなと、感じています。
Kさん(高1女子、小5女子)

「厳しさ」をめぐる対話

Mさん(発達障害のある息子の母)は、厳しい療育で知られる先生のもとで息子さんと療育に取り組んできました。

療育の動画を見たんですけど、先生がものすごい厳しいですよね。今の時代、厳しさがなくなっているので、『(動画を見たとき)これ大丈夫かな??』って、やや心配に思うところもありました。でも、親子ぐらいは厳しくしてもいいのかもしれませんね。
Wさん(中1男子)
とても厳しかったです。しかし、息子と一緒に乗り越えた先に見た風景は、とても素晴らしく豊かでした。ありのままではなく、やり遂げた達成感を共に喜びあえる母子関係を、これからも育んでいきたいと思います。
Mさん(小4男子)

Kさんは支援学校での経験を話してくれました。学区の関係で、中学だけ隣町の支援学校へ進学。そこは厳しい教育方針で、入学当初は、授業中に勝手に離席できないように、机の周りをパーテーションで囲われる日々が続いたそうです。

横には先生がぴったりついて。長女が泣いても、叫んでも、暴れても、『授業中は、絶対ここに座っている』ことを徹底していました。以前の支援学校では、無理強いせず、できる範囲で授業に参加する方針だったので、最初はとても驚きました。

でも、その三年間を通して子どもが大きく成長したんですよね。

中学3年生のときにはクラスに自然にいられるようになって、先生やクラスメイトとの信頼関係もしっかりできて、クラスの活動にも参加できる場面が増えました。その子、その子に応じたさじ加減ができるのが、ベテランなんだとそのとき思いました。

入学したてのころは、過激すぎるのではないかとハラハラしていましたが、学校で生活する上での最低限のルールやマナーを長女にわかる方法で教えてくださったのだなと思います。
Kさん(高1女子、小5女子)

「厳しさ」と「愛情」の線引きは非常に難しい。その子にとってのタイミング、先生との関係性など、さまざまな状況や条件によって、その判断は変わってくるのかもしれません。

表面だけ見ていると、『それ虐待だろう』とか、『指示に従う』というと、どうしても主従関係のように思われがちですが、信頼関係があるかどうかでも随分変わってきます。『指示に従う』ということは、相手の言葉を受け入れる力でもあります。そうした意味では、聞く耳を持つこと、受け取る力が育つこと、とも言えるのかもしれません。

中学の三年間で、娘だけでなく先生も変わったんですよね。お互いが明るくのびやかになったというか。長女に出会ったことで、『教員として自信がついたし、仕事がすごく面白くなった』と先生が爽やかな笑顔で話してくださって。長女に、叩かれたり、ひっかかれたりもして、本当に大変だったと思うんですけど。先生と生徒、それぞれの立場で力を出し合った気持ちよさ、みたいなものを感じました。
Kさん(高1女子、小5女子)

分離」の時期を迎える子どもたちー13歳前後に訪れる変化

ここから親子の「分離」というテーマに入っていきます。なぜ13歳前後に多くの家庭で起こるのでしょうか。占星術の観点から見ると、そこには明確な理由がありました。

nico: 占星術では、木星が約12年かけて12星座を一周し、生まれたときの位置に戻ることを「木星リターン」と呼びます。12~13歳頃は、まさにこの節目。子どもにとっては、これまでの12年間で培ってきた「自分」というものが一旦完成し、次のステージへ進む準備が整う時期だといえます。

木星は「希望」や「成長」、「可能性」を象徴する一方で、土星は「制限」や「ルール」を象徴表します。子どもが成長する過程で、この二つの天体の体験はセットで訪れます。「やりたいこと=木星」と「やらなければならないこと=土星」のバランスを取ることです。

「自分の理想」(木星)と「現実の制約」(土星)をすり合わせる。これは、子どもに限らず、社会の中で生きていくために、むしろ大人にとっても必要不可欠な学びとも言えそうです。

nico: 木星土星体験は絶対にしないと駄目ですよね。世の中のシステムっていうのが、わからないと、わかってもらえないっていう苛立ちになってしまう。でも、木星土星体験がちょっとずつ増えていくと、世の中の事情と自分の思いが相いれなくても受け入れていくことができるようになる。

それができると、お子さん自身も、いちいち苛立ち、怒らなくて済むようになるのは、すごく楽だろうなと思います。

木星土星の体験は、時に子どもを深く傷つけたり、挫折感を味わわせたりします。そんなとき、親は安全基地として、子どもが戻ってこれる場所であり続けることが大切だというお話もありました。

長女は中学の3年間で木星土星をはじめて体験したのではないかと思います。学校では、自分の好き勝手にはいかない。授業中は、教室の中にいて机に座っている。給食の時間がくるまでは、お腹がすいても我慢する。課題はやりたくなくてもやる。学校=世の中にはルールがあることに気がついたのかもしれません。

nico先生の言葉を借りれば、「世の中の事情と自分の思いが相容れなくても受け入れていくことができる」ようになった。そこからは、見違えるほど、穏やかになっていったと学校の先生方が話してくれたことがありました。きっと、本人もルールに沿って生活してみたら、見通しができて、楽になったのだろうと思います。そこから、活動の面白さもわかるようになって、いろいろなスキルが一気に伸びていきました。

もちろん、そこに至るまでは、いろいろありました。学校で厳しくされた反動なのか、家庭では大暴れして、途方に暮れた時期もありました。でも、長女の気持ちに尊重して寄り添うだけ、やりたいようにやらせているだけだったら、課題をクリアして、誇らしげにハイタッチする長女を見ることはできなかっただろうなと思います。
Kさん(高1女子、小5女子)


水星と天王星 ― 過敏さという特性

ここで、もうひとつ天体の特性として紹介されたのが水星と天王星。発達の難しさを持つお子さんのチャートに、水星と天王星の特定の角度(アスペクト)がよく見られるとの指摘がありました。

nico: 天王星は、パラボラアンテナ。周囲のちょっとしたものにすごく影響を受けやすいので、過敏さや多動的な感じにつながりやすい。私自身もアセンダントに水星天王星がかかっているので、小さい頃、そういう過敏があって病院に連れていかれたこともあります。目から入ってくる情報、耳から入ってくる情報、ありとあらゆる情報を拾ってしまうため、とても疲れやすいし、どれが自分の中でやるべきことなのかっていうのが混乱する感じはあると思います。

もし、お子さんに水星と天王星のアスペクトがあった場合には、情報量を調整するなどの工夫が必要かもしれません。刺激の多い環境は、その子にとって本当に疲れることを知り、静かで落ち着いた環境を用意する。「頑張りが足りない」のではなく、「処理する情報量が多すぎる」のだと理解するといった具体的なアドバイスも提案されました。

nico:  水星―天王星、風のテーマは横並びというのがすごい大事で、特別視、「自分が特別だ」っていうふうに思う感覚は実はすごい疎外感があるんですよね。その疎外感から解放されて、周囲に参加していく感覚を喜ばせていけると、お子さんの金星(自分自身の価値)がすごい豊かになると思います。

アセンダントに天王星と水星のコンジャンクションがある息子は洞察力というか観察力がある分、「みんなと違う」ことを彼自身が理解していて、その葛藤をとても感じます。最近、やっとみんなと同じことができるようになって嬉しさがあるんだと見ています。

息子の成長は、私にとってとても助かっていて有難いけど、nicoさんが動画で説明しているスパイファミリーの健気さそのものだなとドキッとしました(°▽°) 
Rさん

今回の研究会では、「親子の分離」とひと言でいっても、それが一方通行ではないことをあらためて感じました。子どもは、親の思いを感じ取りながらも、自分の道を見つけていくし、親もまた、子どもを通して少しずつ変わっていきます。子どもが自分の足で立ち、外の世界に向かっていくとき、親もまた、新たな一歩を踏み出していくのかもしれません。

心理占星術の象徴は、能力を知るものではなく子どもを「理解する」ためのツールとして利用できるもの。子育ての正解を教えてくれるものではなく、「こういう可能性/見方もあるのでは」という気づきを与えてくれるものです。もし、お子さんの孤立感や、表現の難しさを感じているのなら、それを理解する手がかりになるかもしれません。

この子育て研究会に参加してから、子どもを観察する視点が出来て、子育てを楽しめるようになりました。わたし自身が穏やかに過ごすことが、息子にとってとても大事なので、いかに自分が穏やかでいられるかを見つけるのも大事にしています。(天体の象徴を知ると)良かれと思ってやっていても違っていた、そういうことなのか、と気づけたことはよかったです!
Rさん
お子さんもお母さんも一生懸命。こうして振り返ってみると。子育ては子供がいくつになってもすべてが新しい体験の連続なんだなと。何事も、それが上手くいくのか失敗するのかわからない、親としての当たり前が子供を傷つけてしまったり。
でも、それを怖がっていてもしょうがないですものね、上手くいかない、困った💦ということからのほうが学ぶことがたくさんあるようにも感じています。
Uさん(20歳女子、中3男子)

次回開催のお知らせ

心理占星術子育て研究会

子育て研究会は、奇数月の第2金曜日、10:00~開催中!

☟2026年の開催予定はこちらです☟
3/13、5/8、7/10、9/11、11/13


※どなたでもご参加いただけますので、お気軽にお問合せください。
ただし、zoom ライブ参加、お顔出しOKの方のみとなります。

☟こんな方におススメです☟
・子育ての悩みをシェアできる相手がいない
・子育てにホロスコープを活用したい
・お子さんとの相性が気になる
・お子さんのネガティブな面ばかり見てしまう
・お子さん、ご主人との関係性に悩みがある

・鑑定の現場で役立てたい方
・ホロスコープ読みを学んでいる方
・心理占星術を体験してみたい方

◆◆ 本研究会の特徴 ◆◆

参加者それぞれの立場から、子育てについての対話を重ねることによる気づきを大切にしています。

「お母さんは答えを求めているかもしれないけれど、「答え」を提示するのではなく、語ること(ナラティブ)の中で、自分の答えを選択できるような対話ができると一番いい」ーーこうしたnicoの所感から、今後もナラティブの積み重ねを行います。

偉い先生がお話しするのでもなく、占星術のチャートありきで学ぶのでもなく、ただ傾聴し合うわけでもない。人の話を聞きながら、自分の子育てを語り直していくことで、改めて自分を振り返ることができる。多様な考えを知ることは、閉じた子育てから解放してくれることもありそうです。

転勤族で周囲のママ友さんと深い話がしにくい、近くに両親など相談できる相手がいない、、、そんな方こそ是非ご参加を。お子さんの年齢やお住いの地域、バックグラウンドもさまざまな皆さんの声を聴くことで、きっと何かしらの発見があるはずです。

 

 

◆◆ 心理占星術子育て研究会について ◆◆

正解の見えない時代、答えのない人生に対し、 親や教育者たちは子供にどのようなことを伝えていくことができる のでしょうか。生きることを簡単に放棄できる時代に、 大人たちは子供たちに対し、 どんな生きる力を与えることができるでしょうか。
そもそも個性とは、その子らしさとは何を意味するのでしょう。

こうした問いに心理占星術のメソッドを応用、活用できないか。
参加者みんなで考えていく研究会です。

多くの方が抱えている子育ての悩みや不安はどこからきているのか 。
モヤモヤの原因は世間体や常識、既成概念にとらわれたもの、 占星術でいうところの社会天体(木星・土星)= 外発的なものなのか。
または、周囲の人や時代の影響によってあおらたもの、 占星術でいうところのトランスサタニアン(天王星、海王星、 冥王星)によるものなのか。

大人も子供も少しでも健やかに生きていくために、
また、これからの時代を生き抜いていくために、
心理占星術の考えや技術を利用し、 みんなで意見を出し合いながら、よりよい子育て、 親育ての方法を考えていきましょう。

一緒に情報収集やデータ分析などをしてくれる方、 自分の持っているリソースを共有し、 子供たちの未来を一緒に考えてくれる方のご参加をお待ちしています。