
心理占星術家nicoによる「星宙百景」。毎月、太陽がサイン移動した瞬間のホロスコープ(イングレスチャート)を分析し、わたしたちの暮らしと天体の運行から「今」を読み解きます。
おさらい編では、先の未来を読み解いた星宙百景の記事をセルフレビュー。
先月お伝えしたチャート読みの内容と、実際に起こった出来事を nico の視点で振り返るショート・レポートです。
今期の山羊座期は、あまりにいろいろなことが起きた。印象に残ったニュースは、人それぞれにだいぶ違いがあるだろう。
しかし、誰もが皆、「いよいよ土星、海王星が牡羊座入りするのだな」という、世界のざわつきを肌で感じることになった一ヶ月だったと思う。
世界では、相変わらずトランプ大統領が「国際法は必要なし」という言葉をかかげ、あちらこちらで動きをつくっていた。この発言こそが、まさに土星の牡羊座時代ということになるだろう。
占星術の天体の品位、力を量る考え方であるエッセンシャルディグニティによると、牡羊座における土星の品位であり力は、フォール(-4点)。フォール(fall)とは、文字通り「落ちる」という意味。
この場合は、本来の土星に与えられている象徴――各人の間で、または各国の間で共通認識として守られ続けてきた法や秩序、型が力を落とし、機能しなくなる。共通認識として成り立たなくなる。つまり、トランプ大統領の言う「国際法は必要なし」となるのだろう。
だから、まあ高市首相が異例の解散宣言をしたのも、そういう時代の流れだということ。
いいか悪いか、好きか嫌いかという個人の好みはさておき、天体がそうなのだから、今、この時代に必要なリーダーが現れたに過ぎない、ということであろう。まず、そのように考えてみたい。
2025年12月23日に開催した月イチ勉強会・冬至図読みではこのような話をしていた。まず春分からの流れを見直した後、高市早苗政権が出てきた背景として、蟹座の木星に注目していたのだ。
蟹座の木星は、自分の巣穴から新たな環境、新たな場に出ての力試し。そこでの失敗や落ち込み、そういうネガティブな体験を自分の心の中で解消する胆力をつける、心の筋力を鍛える時期です。足りないものの欲望「もっとこうしたい!」や悔しさをバネに感じながら、心を駆り立てていく。
この自分の自信のなさを回復していく感覚は、もしかすると高市政権が出てきた理由かもしれない。底を打った日本を何とか盛り返そうとするときに、「競争力」「成長戦略」「強い日本」といった言葉で鼓舞する首相が出てきた。今は、とにかく奮い立たせるエネルギーや力が必要とされている、と考えるのが妥当かもしれない。
木星は「人々の期待」であり、こうした訴えがないとマーケットも上がっていかないし、こういうムードが国債や円の相場を作っていく側面が経済には絶対にある。
いよいよ火エレメントの力が必要な時代がくる! フロンティアマインドを引き出すために水星で発見すべきこと ~星宙百景 2025冬至 山羊座の風景
まあ、蟹座木星はそうなのだろう。その結果、予算案は過去最大の122兆円。
蟹座の象徴を考える際、「蟹は自分に似せて穴を掘る」という言葉を使うが、木星が拡大の天体だとしたら、成長を見越して、大きめの穴を掘ったという解釈になるだろうか。木星はネガティブに働けば、「希望的観測」「見通しの甘さ」にもなる。
この予算がこれからの日本経済の中でどう回収していくのか。高市政権の腕の見せどころになるのだろう。
その後、冬至図に示された3ハウス、6ハウスの強調を解説した。少し長いが、大事なところなので引用しておきたい。
なぜ私が3ハウスー6ハウスの話、または柔軟サインや木星的な話を「お金の話」以上に取り上げようと思った理由は、これから「成長のための武器」「道具となるもの」が必要になってくると考えたからです。
なぜ、ロケット打ち上げ失敗のニュースを出したのか。
みちびき5号は、日本版のGPSを構成する人工衛星。今、日本はアメリカにGPSを頼っていて、日本の上空に常時人工衛星がおらずGPSの誤差や遅れが生じる課題がある。もちろん安全保障上のリスクもあるから、独自でGPSを持つための打ち上げだった。
独自にデータ収集ができない、ここが問題ですよ。ロシア―ウクライナ戦争、イスラエルを見てもわかります。アメリカの情報は力があるから、ウクライナが戦争を維持できているし、中国やロシアも独自のシステムを持っている。結局、そういう他国に頼ると安全保障の問題はもちろん、国際情勢的に「日本には利用させない」となったら技術開発は遅れ、情報を持てずに買い取るような事態になるという…これはリスキーですよね。
誰かの情報システムを利用することは、結局、誰かの傘下に入ることでしかない。
ここで今日、最初にもお伝えした、「AIと闘いながら、AIの一歩先に行くためにはどうしたらいいのか」。AIで一律に右から左に水星を使うことではなく、どうしたら自分の水星を高められるのか。
最初に一次情報と言ったのは、そんなに偉そうなものでもないんです。例えば「子育て」は自分自身にしかできない情報がもちろんある――自分はこういうふうに苦労したから、こういう子育てノウハウを持ってます。お料理なら、時短して美味しいものが作れますとか。
皆さんそれぞれが、日常の中で自分の時間を一番かけているもの、一番エネルギーを注いでいる分野で水星力っていうのは絶対高くなるはずなんです。自分が研究して、工夫して、日々の積み重ねをしたものが大事であり、そういう独自の水星のシステムを持ってないと、本当にこの先勝てません。
いよいよ火エレメントの力が必要な時代がくる! フロンティアマインドを引き出すために水星で発見すべきこと ~星宙百景 2025冬至 山羊座
今回、アメリカが、限りなく少ない犠牲?で、べネズエラのマドゥロ大統領夫妻を拘束し国外へ移送したというのは、まさに彼らが情報戦に長けていたことが大きいだろう。
冬至当日、12月22日の朝日新聞には「AIは産業競争力や安全保障に直結し、国力を左右する。日本社会全体でAIを徹底的に活用してまいります」という高市首相のコメントが掲載されていたが、AI開発において、わたしたちは世界から、かなり後れを取っているのではないか、
そのような焦りやプレッシャーがチャートに示されているのではないか、そう考えることもできるかもしれない。

実際、12月21日には、国が国産AI開発(自律ロボット)に一兆円規模の支援を検討しているというニュースもあった。
アテネ大学のヤニス・バルファキス教授は、12月27日の朝日新聞のインタビューにこのような話をしている。
デジタル取引のプラットフォームが市場にとって代わり、それやクラウド(インターネット上のデータ保管場所)を利用するためには使用料や手数料を支払わなければなりません。封建制の時代の地代や小作料のようです。その結果、力を持つのは機械や鉄道など伝統的な資本の所有者ではなく、デジタル取引のプラットフォームやクラウドを所有し、運営するGAFAMらになりました。
彼らがデジタル空間の「領主」で、たとえばアマゾンを通じて自社の商品を販売する企業は「家臣」のような存在です。私たちユーザーは、デジタル空間に縛り付けられて自分の時間と個人情報をせっせと貢ぐ「農奴」と言えるでしょう。
まったく…
3ハウス、6ハウス、情報、通信、コミュニケーション、それらに関する技術、開発、昨今、そのような話題には全く事欠かないが、良い意味でも悪い意味でも、わたしたちの身体の一部となったSNSやAIにより、ようやく日本も本腰を入れて、開発と規制も含めた「技術」に向き合う必要が出てきたということだろうか。
わたしは柔軟サインを、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のカンパネルラの言葉――「ほんとうのさいわいは何か」を考え続けるサインだといつもお伝えしている。
東京大学の西垣通(にしがき・とおる)氏は、「本当の賢さとは、愚かなことをしないこと、人の幸せのために技術をつくり、使いこなすことではないでしょうか」と話す。
土星、海王星が牡羊座に移る前に、つまり土星、海王星が魚座にいる間に、「ほんとうのさいわいは何か」を考えたいと強く思う。
そして、わたしが今回、まったく読み切れなかったテーマに「衆議院解散発表」と「新党結成」がある。
これは、どこから予測できただろうか。
まず、ASC天秤座の読みの甘さがあったかもしれない。7番目のサイン・天秤座を読む際、「7」の素数に言及し、「素数は、これまでの流れを断ち切り、新しい動きをつくっていく」という説明をしていた。
そこをもう少ししっかりと読むべきだったと思うし、これまでの流れとして、弱すぎる金星の着地として、「連合」という発想もできなくはなかったかもしれない。また、ICにある山羊座火星のインパクトももう少し強く読むべきだったか。
以前、月イチ勉強会で、政権が交代するときのチャートを取り上げて比較したことがある。
「ホロスコープの下半分、北半球が強調されている季節図の間に起こるチャートは、与党(自民党)の足場が崩れやすい」と分析したのだが、高市政権の高すぎる支持率を見ていると、また低すぎる野党への期待値を見ていると、そのようなことが想像できないのが悩ましいところだ。
解散のタイミングの悪さも含め、まだ評価を下すほどの成果も見えてない高市政権だが、2026年1月19日18時に始まった高市首相の会見の内容は、牡羊座時代の幕開けを感じるものだった。
こういったパフォーマンスのうまさをどう受け止めるべきかは難しいところだが、この時代だからこそこのリーダーという考えをもとに、次の水瓶座期のイングレスチャートで、日本の行方を考えてみたい。
1/27(火)月イチ勉強会! どなたでもご参加できます

心理占星術 月イチ勉強会は、毎月第4火曜日開催!
さまざまな話題を心理占星術的視点で取り上げながら、象徴の考え方やリーディング力の向上と心理カウンセリングへの理解を深める会です。
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今月も二部構成でお届けします。
①2026年水瓶座のイングレスチャートは、まさに牡羊座火星元年!
自分自身のやり方、進み方で未来を切り開いていくためには
②ホラリー道場(近日発表)
今日、太陽が水瓶座入りしたのを追いかけるように、1月23日(金)には火星も水瓶座へと移動。
火星が水瓶座を通過するときは、いつも世界を揺るがす出来事が起きています。2020年はコロナ禍、2022年はウクライナ戦争、そして今回は????
さらに、この一ヶ月の間には、時代や社会のムードをつくるふたつの天体ーー海王星と土星が12サインのはじまりである牡羊座へと移動します。前回、このふたつの天体が重なったのは、1989年。国内では昭和天皇が崩御し平成へと移行、世界ではベルリンの壁が崩壊し東西冷戦の終結へと向かっていったときです。
今回、2026年2月21日に再び同じ配置が再来します、今起きている政治の混乱は「序章」に過ぎないのかもしれません。
心理占星術的に取り上げたいのは、「これからどうなる」ではなく、「これからどう生きるのか」。自分自身のやり方、進み方で未来を切り開いていく方法を考えていきましょう。
皆さんからのご質問/聞いてみたいことなどがあれば、ぜひお寄せください。
第2部は、心理占星術を深めるホラリー道場を予定しています。
どなたでもご参加できます、ぜひお気軽にお越しください。


