土星&海王星牡羊座時代を生きる、「力による支配」とわたしたちの現実~2026 魚座期の風景、おさらい編

心理占星術家nicoによる「星宙百景」。毎月、太陽がサイン移動した瞬間のホロスコープ(イングレスチャート)を分析し、わたしたちの暮らしと天体の運行から「今」を読み解きます。

おさらい編では、先の未来を読み解いた星宙百景の記事をセルフレビュー。

先月お伝えしたチャート読みの内容と、実際に起こった出来事を nico の視点で振り返るショート・レポートです。

魚座期の最終日、3月19日に日米首脳会談がスタートした。
米国とイスラエルがイランとの間で軍事的応酬を展開している最中の、かなり緊迫した状況下での首脳会談となった。

「星宙百景2026 魚座期の風景」では、高市首相の初訪米について以下のように書いた。

この後、3月に就任後初めての訪米が決まっている。
トランプ大統領が「3月19日にホワイトハウスに迎えることを楽しみにしている」といったメッセージを送ったことから、春分直前の会談開催となるだろう。「揺るぎない同盟」を再確認し、日米の結束を内外にアピールするための会談ということになるか。
この会談での高市首相の発言は今後の日米関係にとって重要な意味を持つとなると、風エレメントの補完は必須事項と言えるだろう。

風エレメントの象徴とも言える水星は2月27日逆行を開始し、3月21日に順行に戻る。これを踏まえ考えてみると、たとえば日本国内において、米国の同盟国に対する防衛費GDP比5%への引き上げ要求などの議論がまとまらない中での訪米ということになり、そうなるとうっかり相手の要求を鵜呑みにしてしまう可能性もある、というようなシナリオも考えられる。
実際のところ、逆行水星は魚座でデトリメント(-5点)となっている。

「強い日本」へ向かう今、個人が持つべきは見極めと冷静という風の力~星宙百景2026 魚座期の風景

このような記事を書いた後、イランに対する軍事的攻撃が始まった。
事態は、ますます複雑になっていったということだ。

2026魚座イングレスチャート
2026年太陽・魚座期のイングレスチャート

アメリカの顔を立てたらイランに対して角が立つ、イランの側に立てば安保や関税等でアメリカサイドからプレッシャーを掛けられる、ちょっとでもミスを犯せば、日本国内から非難される。各国の首脳も固唾をのんで見守る中、相当に厳しい条件下での会談に臨んだ高市首相だったが、まずはなんとかやってのけたように見える。

実際、高市首相の慎重な姿勢、計算された発言を聴くにつれて、事前に相当綿密なサポート体制が組まれたのだろうと思われる。

ということは、魚座期のイングレスチャートの3ハウス強調、魚座・水星デトリメント&逆行という天体の品位の頼りなさが、むしろポジティブに出たということになるだろう。

つまり、日本は弱い立場であるという現実的認識、高市首相の過去の失言、彼女自身の水星の逆行――即興でのやり取りに対する苦手意識を踏まえ、あらゆる角度から調整を加えたことによって、大きな事故を避けられたということだ。

こういった使い方は、ぜひともわたしたちも参考にするべきだ。

過去のミスを踏まえ、どのように取り組んでいくことで改善が見られるのか。大きな失敗を避けられるのか。このような慎重な姿勢を持つことこそ、天体の品位の低さや逆行の活かし方ということになるのかもしれない。

つまり、逆行期というのは、内省と謙虚さをうながす体験になるということだ。

日本にとって、最もデリケートな問題であった「自衛隊のホルムズ海峡への派遣」や「関税の引き上げ」といった要求も、現時点(3月20日)では具体的な約束をせずに、うまく「避けられた」と見られている。

多くの識者たちはこの会談に対し、まずまずの評価を与えているが、なんともいたたまれない気持ちも残っている。

リアルタイムで会談を見ていたが、「世界に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだ」といった高市首相の発言に、思わず「おいおい」とツッコミを入れてしまったが、日本の国益を最優先に考えると、トランプの機嫌を取り、「同盟国としての特別感」を演出するためには、この程度のリップサービスはお安い御用ということなのかもしれない。

国際的な法と秩序を完全に無視した戦争を仕掛けた相手に対し、「平和」という言葉を贈ることには正直、複雑な思いが残る。けれど、まさにこれが、牡羊座期・土星、海王星時代を生きるわたしたちの現実なのかもしれないと、暗澹たる気持ちになった。
「力による支配」、わたしたちはこのような時代を生きなければならないのだと。

途中、「なぜ真珠湾攻撃のときは事前に教えてくれなかったんだ?」というトランプ流の軽口に対し、高市首相は目を見開いただけで、反論はせず沈黙を貫くだけにとどまったというシーンもあった。この態度にも賛否が巻き起こるだろうが、これも下手に反論して会談のムードを壊すことなく、実利を優先して「大人の対応」で受け流したとみてもいいのかもしれない。

同盟国に対して、なんて失礼極まりない態度を取るんだと怒りすら感じたが、一年前のゼレンスキー会談のトラウマを思い起こすと、やはりこれも致し方ないということなのだろう。が、なんとも屈辱的な気持ちが残る。

ここで、カナダのマーク・カーニー首相が引用した古代ギリシャの歴史家トゥキディデスの言葉を思い出す。
「強い者はしたいことをし、弱者はそれを耐え忍ぶ」

高市首相は、記者らを前にした会談を言葉少なにやり過ごし、経済安保の議題へと会談を進めたという。エネルギー分野を中心に、合計11兆円規模の投資(次世代小型原発やガス関連など)で合意。これは米国側には投資による経済メリットを、日本側にはエネルギー安全保障の強化をという、双方にメリットのあるものだというが、そんなわけはない。実際のところ、日本に住む私たちには経済的なメリットは少しもない。わたしたちの税金が、単にアメリカの経済発展とトランプの支持率アップに利用されるだけにすぎない。しかし、しょば代=みかじめ料というのはそういうものなのだろう。守ってやるから、金をよこせということだ。

今後、課題は山積みだ。

高市首相との穏やかな会談のおかげで戦争が終結に向かいました、というハッピーエンディングなど期待できない。

すでに戦争の影響による経済的ダメージが出始めている。このままいくと、半年後には想像を超える物価高が待っている。

同盟とは「価値観」「負担」「リスク」の3つを共有するものだが、日本は憲法や法律を理由に「リスクの共有」を避け続けてきた。しかし、ホルムズ海峡の封鎖が長期化すれば、日本自身の経済が立ち行かなくなるため、自衛隊の派遣や法的整備を含めたなにかしらの覚悟が迫られているとも考えられる。

2026春分図

こういったことが、まるごと3ハウス、4ハウスのテーマであるのだ。

このテーマは、実際、春分図以降の一年間のテーマに直結している。

3月24(火)開催の月イチ勉強会では、春分図読みはもちろん、以下のタロットカードなども交えて、春分の3か月の過ごし方を考えてみたい。

3/24(火)月イチ勉強会! どなたでもご参加できます

心理占星術 月イチ勉強会は、毎月第4火曜日開催!
さまざまな話題を心理占星術的視点で取り上げながら、象徴の考え方やリーディング力の向上と心理カウンセリングへの理解を深める会です。

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今月も二部構成でお届けします。

①2026春分!それぞれの火星牡羊座元年どう生きるか
②人生におけるモーメントとは、いろいろな人の三重円から「時」を学ぶ

今月の注目は、何といっても春分!

春分は、占星術における一年のはじまり。
ここから新しい流れがスタートしていきます。

そして2026年は「牡羊座元年」
2月には、社会や時代を司る土星と海王星が揃って牡羊座に移動し、これから2週間後には火星も牡羊座へと移動します。

何もかもが、これまでの世界を一掃し、新たなものを求めて動き出そうとしている。
今月の赤ペン記事で表現されていたように、皆さんも日々のニュースや環境の変化から、身をもって感じるものがあるはずです。

こうした中で迎える春分。
この一年の流れと共に、土星と海王星がもたらす「理想と現実」をどう生きていくのか。
皆さんと共に、これからを見ていきたいと思います。

後半 人生におけるモーメントを考えます。
いろいろな人の三重円から「時」を表現する方法を学んでみましょう。

毎月、講座や勉強会/研究会でさまざまな人の三重円を見ていると、その人ならではの「人生の瞬間(モーメント)」がはっきり出ているのがわかります。これは著名人だからというわけではありません。

先月のオープンセッションに参加されたSさんの三重円でも一生に一度のタイミングに出会うことができました。

今回は、さまざまな人の三重円から、人生の大切な瞬間をどのように拾い、どのように表現し伝えていけるのかを考えていきたいと思います。

どなたでもご参加できます、ぜひお気軽にお越しください。
3/24(火)10:00開催、お申込みはこちらから