頭では、理屈では分かってても、気持ちに勝手にさざ波が立つとき。それをどうにか止めたい、心落ちつけたい、というのは自然なことです。
水エレメントの活動性に「積極的な受け身の気持ち」という奇妙な言葉が浮かびました。
なつかしい系の気持ちがよぎる瞬間があります。一瞬で現実に引き戻されることのほうが多いのだろうけど、それが心のどこかに引っかかることもあります。
かなしい、さみしい、はなれてしまって残念だ。
今ここに居ないのが残念だ。
しばらく見かけないけどあのころと同じように元気にやっているのかな、どこかで。
今ここの自分の活動に夢中になっていると、さみしい気持ちは差し込んで来ないかもしれませんが、感情をあらわす水エレメントが活性する蟹座時期、「あそこに帰りたい…」という気持ちに触れるかもしれません。
子どもが砂遊びや虫追いに夢中になって、時間を忘れていて、はっ!と我に返って
ああ、こんな暗くなってきた…あれ、ここはどこだっけかな…
まわりに誰もいないや…いつのまに帰っちゃったの…と思うとき。
でも 来た道はわかるし、大丈夫だ。
知らない何かがヒタヒタと追っかけてくるような気持ちがするけど、あの目印まで戻れば大丈夫。そこまで行けばもう平気。オーケー、もうすぐだ。
自分自身に話しかけながら駆け足で帰ったことを思い出しました。
単なる帰り道も、冒険ステージのように感じる獅子座の英雄マインド。遠く離れて今ここにいるという感覚が、懐かしい時空間を美しく豊かに彩って見せるでしょう。
すごくおいしいモノ、きれいなモノに出会って、わぁああ!と感じ入ったとき。そんな感動が、ああ、これをあの人たちにも見せたいなぁ、どんな反応するかな、分け合いたい、共有したい水エレメントの自然な動きだしを作ります 。
向かい山羊座の活動性を使って目標に向けてひたむきに歩むときにも、「あそこ」「あのとき」のなつかしい時空間が心の支えとなります。
このひと仕事が終わったら帰ってゆっくりしよう。おみやげ話をしよう。帰るところ、迎え入れてくれるところ。
こんなふうに、山羊座(立身出世)-蟹座(家族や故郷)が対になります。
毎日同じ環境に浸っていると、マンネリでつまらなく感じるもの。
小さなイライラが重なって、「どうしていつも!」「なんでそうするの!」「ぜんぜん分かってない!」これも、分け合いたい、共有したい、のバージョン違い。そんなケンカのあとに、さっきはゴメンよ、と言いたくなる。?
蟹座が象徴するHOMEは、具体的な家族や家のムードだけでは収まりきらない豊かさがあり、心の中の原風景、架空の一点への思いが含まれます。あのころを、あのままに、そっと心にしまい置くような場所。蟹座のルーラーである月が無意識や記憶庫であり、本人も忘れたころに意識の奥から何かを浮かび上がらせます。
ふとした時に、この場所、この人、この仲間って最高じゃん!
自分が探していたイメージに限りなく近いんじゃない?
そんな嬉しい発見をするかもしれません。
初めての場所に行ったときかもしれないし、いつもの日常の中で起きるかもしれません。
なつかしさや温かさを感じて、胸いっぱいになるかもしれません。
素直にうまく伝えることがきるかもしれないし、ぴったりの言葉が見当たらなくてもどかしいのかもしれません。
蟹座に太陽、水星、火星がそろっています。
だから泣いたり笑ったり、忙しくなる予感です。