先月からスタートした、気分の上がる☆HAPPY☆レシピの第2回。
突然ですが、こんなフレーズを聞いたことはありませんか?
『セージの植えてある家では病人は出ない』
『庭にセージのある家で死人がでる筈がない』
『五月にセージを食べれば長生き出来る』
欧米ではよく使われている諺なんです(詳しくは後半を見てね)
今月はそんな言われのあるハーブ、セージをご紹介!
セージの香りは肉類の脂肪によく調和し、肉の臭みを消すのによく、脂肪分解力もあるのでお肉料理には抜群なのです。ウスターソースの主要スパイスでもあることから、見えない形で私たちの生活になじんでいるのですよ。
今回はセージやローズマリーの香りを一層楽しむ為に包み焼きレシピにしてみました!ホイルを開ける楽しみと肉汁を楽しめるジューシーハンバーグ! じゃがいもも肉汁吸っておいしいです!是非試してみてくださいね。
今月の注目食材! セージ
「ソーセージ」にも関係していた?!
セージの種類は世界に約500程あるのですが、食用や薬用に使われるは主にコモンセージの葉。ギリシャ・ローマ時代から薬用として用いられ、和名も「ヤクヨウサルビア」といい沢山の薬効があることを象徴しています。
セージの学名「Salvia officinalis」のサルビア(Salvia)は、ラテン語の「無傷」「安全」「健康」を意味するサルバス(salvus、英語のsafeの語源)、または「救う」「助ける」を意味するサルベレ(salvere英語のsaveの語源)に由来し、治癒力のある植物という意味でsalviaとなったといわれています。
「ソーセージ」の語源は豚を意味する「ソー」+「セージ」から来ているという説があるほど、ソーセージには肉の防腐の為にセージを一緒に練りこんでいたそうです。salvereやsaveには『保存』という意味もあるのですが、薬理作用の面からみても、冷蔵庫も防腐剤もない時代に、セージの持つ保存力や殺菌力が食の「安全」と深く係っていたことが伺えます。
『五月にセージを食べれば長生き出来る』という諺があるイギリスは1日のうちに四季があると言われ、特に3月~6月頃は1日の気温差が激しく、空調もない時代では過度の体温調整からくる自律神経の失調や、免疫力の低下があったと予想されます。雨も多い国ですから、湿度によるカビなどの増殖、胃腸にも負担がかかり、感染症などの病気にもかかりやすい時期だったのではないでしょうか。そんな時期に収穫できるセージは未病のための強い味方となっていたことでしょう。セージは鉄分も豊富なことから、動物性のたんぱく質と一緒に食べることで吸収率もあがり滋養につながります。
イタリアの肉屋では肉を買うとセージをサービスにつけてくれるとか。日本で刺身に付いてくるワサビ的な存在でしょうか。
梅雨に活躍! セージの活用方法
日本でもこれから梅雨時に入り湿気も多くなり、体調が崩れやすい時期に突入します。こんな季節は、特に抗菌作用を持つハーブやアロマを積極的に生活に利用したい時ですね。
キッチンハーブとして置いておけば、災害などの時にも私たちの助けになってくれるかもしれません。
ちえむらオススメTips
👍🏼 食べすぎ飲みすぎなどには、セージティー。紅茶に乾燥セージ葉を2~3枚入れて、セージ紅茶にするのもいいですね
👍🏼 乾燥セージを濃く煮出してうがい薬として利用
👍🏼 乾燥粉末にして粗塩と混ぜると歯磨き粉にも
👍🏼 精油にはホルモン用作用もあるので、生理不順や更年期の症状にも
👍🏼 水代わりに赤ワインを飲むフランスでは、疲労回復・強壮に赤ワインに乾燥セージを数十枚を入れて15分程煮立て灰汁を除いたものを毎日食前に小さなグラス1杯飲むらしい
※刺激性のものなので、摂取量には注意しましょう。
禁忌:乳幼児、妊婦、授乳中の産婦、神経系統の弱い患者(老人)、てんかん患者。長期間・継続的に多量の使用