という、いずれ向き合わねばいけなかったお題をいただき、ああでもないこうでもないと頭のなかをぐねぐねさせています。
灯台屋のもずくです。
私は、川崎市でNLPと占星術を使ってセッションをさせていただいています。
私にとって占星術とNLPは車の両輪のようなものです。ないと走れません。双方補いあい、片方を使うことでもう片方も強まると感じる点では、両輪というより両足のようなものかもしれません。
私が西洋占星術を独学し始めたのは2005年だったかと思います。
そして、2年ほど前から nico先生に心理占星術を教えていただいています。
もともと、大学で青年心理や発達心理を学んでいた私は、西洋占星術に出会ったときに、心理学の知識があたりまえのように使われていることに驚きました。(もともと、心理学のほうが新しい学問で、昔は、西洋占星術が心理学の分野をカバーしていたのですよね)そして占星術と心理学の知識をさらに深め生かすにはと 興味のままに探求していったところ、自然に心理占星術にたどりついたのです。
NLPとの出会いは2002年、当時教員をしていましたが、生徒さんのお母さんが習っていて紹介してくれたのが始まりでした。もともと私はコミュニケーション技術の習得に自分のライフワーク的なテーマを見出していて、仕事の傍ら20代で親業、30代でカウンセリングを学んでいました。その延長線上にNLPはありました。
体験学習なので、たくさんの人と組んで話したりワークをしたりするわけです。それが本当に私にはよい経験で、人間って、信頼関係って、素晴らしいなということが実感される時間です。
NLPって、はじめて目にする方もいらっしゃるかもしれませんね。少し私流に説明してみます。(あくまで私流です。)
NLP (Neuro-Linguistic Programming=神経言語プログラミング)は、3人のスーパーなセラピストたちをモデリングすることから生まれた、心理療法のメソッドです。
「えっ、なんでこんなことができるの?なんでこんなすぐ治ったの?すげーよ、神だろ!」
「いやそれはね、こういう仕組みなんだよ。こういうふうにしたらみんなもできるんだよ!」
「神経」とは「五感」のことです。「五感」と「言葉」は脳の中でつながっているのですが、それはひとりひとり違うつながり方なんですね。それを理解することで人とのコミュニケーションはずいぶん円滑になるのじゃないか。自分に対しても、そのプログラムがうまくいっていたらそのまま使えばいいし、うまくいっていなかったらリ・プログラミングしていきましょう、というのがNLPの入り口かと思います。もともとは心理療法の分野だったかと思いますが、コミュニケーションや自己理解、自己啓発のカテゴリでも生かされるようになりました。(ここでウィキなどをごらんになる方もいらっしゃるでしょうが、笑っちゃうくらい散々な書かれ方をしていますのでびっくりしないようにしてください)。
私から見たNLPのいいところのひとつは、思想や信条にあまり関係なく使えるというところです。それと、誰がやってもできるようになっています。
そして、NLPを学んでよかったなと思うのは、人のよい面や可能性を、よくない面やできていないところに惑わされずに、しっかり取り上げてみることができるようになったことです。また、同じく、過去や経緯に振り回されずに未来と目的を創ることもできるようになりました。これがなかったら、チャート(ホロスコープ)を見て「んーあなたはこうだから…あのひとはこうだから…何々になりやすいから…こうしたほうがいいよ」などと、人を決めつけ、問題回避的にアドバイスする鑑定ばかりしていたかもしれません。
でも、NLPだけだと物足りなくなってしまうところもあります。
NLPのワークの中には「スピリチュアル」な体験を想起するという場面を設定するものがあります。「スピリチュアル? 何? 」という人には「自然や宇宙、神様でもいいですし、自分を超えた大きなものに触れて感動した体験はありませんか?」などと質問するとだいたい納得してもらえます。
それで私は、ちょっと話が飛ぶかもしれませんが、やっぱり、我々一人一人の存在を超えて個々を生かしている大きなシステムについて考えるのがとても好きで、そういうシステムを使うと、説明できることも増えてくるように思うのです。視野がものすごく広くなりますし。
たとえば地域や社会もそのシステムの一つですが、アイデンティティ(=自分はどんな存在か)はシステムに対応して自覚されるものですので、自然界の一員である私、宇宙の一員である私、を感じていこうとすると、どうしても宇宙にある一貫した法則としての西洋占星術が私には必要になってくるのです。NLPは、「そういうものはあります、そしてそれは意識の中でこういう位置づけと働きをしますよ」ということは教えてくれますが、その法則を世界観に取り入れるかどうかは個人の選択に任されているわけです。
話は飛びますが、率直に言って、「太陽が海王星とスクエアなのよああなるほどね、蠍月なのよ無理もないね」、みたいに、よい意味で「星のせいにできる」というのがNLPでは ないなーというのは昔よく感じました。(最近それはモヤモヤしなくなりました。なぜでしょうね。)
逆に、セッションをする上で、占星術の鑑定やカウンセリングではここまではやらないけれどNLPならできるというところがあります。
クライアントさんが大変な状況のときは、とても無力さを感じます。少しでも元気になって帰っていただきたい、というときがあります。そんなときはNLPのスキルでひたすらカウンセリングをし、必要ならセラピーやヒーリングをします。
NLPでいうアウトカム(目的や目標)をおもちになって来談された場合は、それがかないやすくなるようなワークをし、かつ、時期読みで計画を一緒に立てたりします。
クライアントさんがご自分の日常に戻られたときに、望ましい方向に行けるように行動化を促すという点で、NLPは強みを発揮します。
西洋占星術の中でも心理占星術は、NLPと相性がいいところがあると思います。
私の中では心理占星術は自己実現の占星術のような感覚があります。
nicoさんの講義を聞いていると、天体やチャートがいきいきと多層的な奥行きを持って見えてきます。「主体的に生きる」とはそして「今に生きる」とはどういうことかなどについて自然に考えるようになります。心理占星術では天体の性格がはっきりしていて、個人と社会、時代背景の読みのメリハリがつくので、「社会の中でどうありたいか」という意識が動かされます。成長や個性化といった、その人が進化していくようすも、チャートからデザインできると思います。
NLPでもそうですね。あなたが何を望んでいて、どうなりたいのか、あなたにとって何が問題なのか。目の前のクライアントさんに問いかけることで、相談を自分の問題として意識してもらい、どうなりたいのか、未来を言葉にしてもらいます。
そのへんが多分私が、心理占星術が自分に合うなと感じているところだと思います。
そんなわけでこれからもnicoさんのもとで自分なりの心理占星術を探求していきたいと思います。
(ひとまず了)