ホロスコープを読み解かせて頂く時は、毎回気持ちが引き締まります。
その人の人生の物語に触れさせて頂くからです。既に読み解いた事がある人でも、毎回引き締まります。
従来の占星術は、同じ配置だと同じ結果になってしまい、「あなたは~ですね」と決めつけになっていると思います。でも、私は一人一人心の模様は違うのだから、決めつけられない、同じ結果になってしまったら、みんな同じ人生になってしまうのでは? と疑問を感じていたのです。
そして「当たる、当たらない」だけでは、問題の解決にならないのでは? と思うのです(従来の占星術で解決する人もいるかもしれません)。
「あなたは~ですね」と言われても「そうですね。分かりました。でも、問題になっている部分はどうすればいいの?」とモヤモヤのまま終わってしまう。悩んでいるから、迷っているから鑑定に来ているわけであって、自分の本質を知るだけでなく、クライアントはその先を求めていると思うのです。
それらの疑問を感じていた時に、心理占星術に出逢いました。
心理占星術は、「当たる、当たらない」という決めつけや、単に星の情報をお伝えするものではありません。お一人お一人、どのように天体を扱っているか、丁寧に心の模様を読み解き、今の自分の状況を明確にしていく為に、お話をお聞きしながら進めていきます。だから、同じ配置の人がいても、違う結果になっていきます。それぞれ生きてきた環境や感じ方など、心の模様は違うのだから、違うのは当然ですね。「当てること」よりも「心の模様を読み解く」事を目的としたいと思っていた私は心理占星術を選びました。
ただ、人の心を理解する事はもちろん、簡単な事ではありません。自分の事は自分しか分からないですし、決めつけられないと思います。と同時に、決めつけられたくないという部分もあるのだと思います。
だからこそ、心理占星術はやり取りが大切になってくるのです。人によって心地よい距離感はそれぞれ違うから、お話をお聞きしながら、クライアントとの距離感をはかっていきます。そして、距離感と関係してくる信頼関係も大切です。クライアントが心を開いてくれればくれるほど、心に沿った読み解きが出来、より的確なアドバイスをお伝えする事が出来るのです。どれだけ心を開かせる事が出来るか。これは鑑定だけではなく、セラピーなどでも同じ事ですね。
限られた時間の中で、クライアントの心を開き、的確なアドバイスをする。
とても高度な技術です。難しいものです。だから鑑定後にも、果たして、問題は解決したのか。あのアドバイスで良かったのか、と振り返る事も。最終的に決めるのはクライアント自身なのですが、心理占星術師として技術を提供する側としては、やっぱり考えてしまう所です。
だからこそ、私が心がけている事は、心をフラットにして、ホロスコープを読み解き、正面からクライアントに向き合う事です。もちろん良し悪しは付けないですし、決めつけない。
人とのご縁もありますが、私の元へ来て、私が読ませて頂く事になったホロスコープに出逢うのもご縁です。いつの時も、誰のであっても、クライアントと向き合い、真摯に姿勢を正して読ませて頂く事を心がけています。
そして私が心理占星術を素晴らしいと思う理由。
最終的に問題解決するようアドバイスをしていくのが、心理占星術ですが、問題を解決するには時に、自分の苦手な所や、嫌な自分と向き合う必要がある。それを乗り越えないといつも同じ部分でつまずく。乗り越えないと前へ進めないようになっている、という事を心理占星術から私は学びました。出来たら嫌な部分と向き合いたくないと思うのが本音です。向き合うか向きあわないかは、本人次第ですが、私は向き合って挑戦してみよう、という強さも教わりました。そうすると、より自分を意識し、生き方を深く考え、今見ている景色も、そしてこれから見る景色も変わってきます。
従来の占星術と比べて、より人生が豊かになる占星術だと思っています。この素晴らしい心理占星術を私の出来る所から伝え、沢山の人に知って頂きたいと思います。少しでも人生が豊かになり、幸せな未来へ一歩踏み出せますようにと願いを込めながら。
[getpost id=”693″]