みねんこです。
ツイッターで「#火星大接近」というハッシュタグがあります。夜空で観測される天文イベントだけに、天文の活動をしている人や興味関心がある人が利用するようです。が、そこにチョロチョロッと占星術のつぶやきが混ざり込むようにツイートしてみました。
天体の逆行は、毎夜、星空を観察する人にとっては楽しみでしょう。とくに火星は赤く燃えて見える星。
太陽の近くを動く水星や金星の逆行は、太陽と重なるタイミングなので夜中に観測できませんし、木星や土星、外惑星の逆行は動きがゆっくりであまりダイナミックさは感じられない。
となると火星の逆行はとても観測向きなイベントなのでしょう。
そして赤い星が方向を切り替えてグングン反対向きに進んでいく様子というのは、何か胸騒ぎを起こさせ、「凶星」とあだ名されるようになるのも納得です。
占星術に関心を持つと、紙や画面でホロスコープを見る時間のほうが圧倒的に長くなり、星空で12星座や惑星を見ることはまれになります。
天体逆行は、ホロスコープ上で太陽と向かいあう領域に天体があるときに起こります。太陽とのアスペクトでオポジションの前後の時期にあたります。
太陽の反対なので、夜時間に空に惑星が観測しやすいときです。
オポジションのアスペクトというと太陽(わたし自身の意識)から遠くにあるというイメージを持ちますが、星空に親しむ人たちにとっては実際の観測を通して「わたし自身と天体との距離がグッと近づく」タイミングなのです。日没後から夜明け前まで長い時間その天体を観測でき、共にある時間もグッと長く感じられます。
いっぽう太陽と天体のコンジャンクションは、星の見えない昼空を天体が横切るときです。日中、わたしたちの意識が自分の活動や仕事や目標に向かっている間に、わたしたちはお天道様に見られていると同時に、コンジャンクションの天体からも見守られていることになります。
言い換えると、夜時間に日中の活動や仕事の手を止めて星を見上げるときには、わたしたちは自分自身に戻っている状態にあります。
天体逆行期間はそのテーマの振り返りに向くと言われます。振り返って天体のシンボルを通して自分自身を見つめるタイミング。
大接近イベントは逆行期間中に起こります。接近して大きく見えるときだから太陽の反対側、オポジションの領域です。
▲出典:国立天文台「火星の接近とは」
6月27日6:05、東京の火星逆行開始のチャートは、アセンダントに蟹座の水星がコンジャンクション。
火星テーマを振り返り、自分の心に向きあって、行動や意識と感情面の食い違いに気づくこと。本当に求めているものを追いかけて来た火星ワークなのか?
逆行の火星は7室にあります。関係や対人の場にある火星。
去年の10月下旬に火星が天秤座に移行して蠍座を運行する1月までは、自分を主張する(自分の目的を軸にして活動する)火星エネルギーにとってアウエイでの修行時間でした。
ちょうどその期間に土星が射手座から山羊座に移動していることもあり、自信や方向性を見失いやすかった時期。
6/27から逆行しはじめた火星は山羊座までもどり、8月下旬に順行に切り替わります。
大接近のチャート(7月31日16:45、東京)は、アセンダント山羊座に土星がコンジャンクションです。
春分の日より少し前、3月17日に火星が山羊座入りしたときのイングレスチャート(1:41、東京)もアセンダントに山羊座土星がコンジャンクション。大接近チャートとほぼ同じアングル軸なのです。
ここから考えられるのは、火星が山羊座・水瓶座・魚座のラスト3サインを抜けるまでのテーマは土星が山羊座にいる2年半の活動の土台になる。それをシッカリ整えて、自分の課題や目標として獲得するのが火星のラストクオーター。
火星の逆行を、凶星の本領発揮、よくないことが起こるから気をつけて!という注意喚起メッセージに終わらせず、自分の危機管理のポイント(同時に立てなおしのヒントでもある)はどこになるのかをつかむチャンスにしよう。
ニコプラネット蟹座号の記事を紹介。「今月の言葉 蟹座 河合隼雄」 こころの処方箋から
蟹座太陽の時期に逆行しはじめ、獅子座の時期に大接近する火星@水瓶座、どんなイメージを持ちますか?
占星術を使って、じめじめする時期にもどうにかイキイキ過ごすヒントを探していきたいです。