3月25日から逆行し始めた土星。逆行開始の度数は射手座16度です。
土星は3月初旬に射手座16度台になり、逆行した後も4月の16日まで16度台にとどまっています。
いまこのあたり、各サインの中盤に大きな天体が長期滞在しています。15度には乙女座木星(スクエア)、17度には山羊座冥王星(30度)、19度には牡羊座天王星(トライン)。
ちょっと先の話しになりますが天文暦から「射手座の冒険物語」をイメージしてみました。
2016年の土星の旅路
今回土星はトランスサタニアンと正確なアスペクトを組む手前で逆行し始めました。
射手座9度まで度数を戻り、8月上旬に順行に戻ります。
土星が新しい度数17度に進行するのは11月中旬です。
その直後に太陽が射手座にイングレスしますから、未知の領域に挑み、視界が開ける開放感があります。
その頃、木星は天秤15度、冥王星は山羊座の15度で活動サインのスクエアを作っています。どちらも順行です。
射手座の土星はその木星とセクスタイルになります。火と風の協調関係がオーブ1度以内で年明けての1月いっぱいまで、22度まで続きます。
途中12月下旬に20度で天王星と火のトラインを正確に組みます。
物事が動いていく感じ、もう待ってはいられないという勢い、はたまた確信でしょうか。
およそ半年後の物語イメージです。
まだまだ遠い先のイメージですか?それとも意識しているテーマへの準備を急ぐことになりそうですか?
2017年も続く冒険物語
じつは射手座の旅で土星の逆行はもう一度あります。来年2017年の4月上旬から8月下旬までの4ヶ月ちょっと。27度から21度です。
逆行明け、またまた21度で土星と木星が火と風のセクスタイル。同じ度数が繰り返して強調されるのってなんだか不思議ですね。
そして2017年11月に天王星とのトライン、牡羊座と射手座、25度で火のラストコンタクトです。
12月は射手座の旅の終わり、ちょうど太陽が山羊座に移るタイミングで土星も山羊座に。太陽土星のコンジャンクションでイングレスって、、、パワフルですね。
ニコプラネット 宇宙にこぎ出しました
いつもの実験室で祝宴を
土星の射手座の冒険物語は2014年12月に太陽が山羊座にイングレスするタイミングで始まりました。最終章も山羊座のイングレスで飾られるとは、これまたドラマチックです。
ここで先ほどの問いかけをふたたび。
最終章は遠い先のイメージですか?いま意識するテーマへの準備を急ぐことになりそうですか?それとももっと高く遠くまで突き抜けて行ってみたいかしら?
射手座物語のまん中に栞をはさんで
さて現在に意識を戻してみます。
射手座の土星の逆行期間のテーマとして「失敗をするならどんな経験にしたいか」という発想はいかがでしょうか。火の性質ですから前進や上昇、未来に向けたものになるのです。いまスグ得られる結果にこだわらないほうがいいと思います。
費やす時間や労力を、いま時点での等価以上の確実なものに変えるような選択ではないのなら、短いスパンで切り取ると失敗に分類されても、そう感じても仕方ない。
「その失敗体験と引き換えにして何が学べるだろうか」でもいいですね。
土星が山羊座に移った未来において直面する困難のときに、自身の失敗体験が未来に伸びる知恵として復活するイメージはどうでしょうか。時空を超えた過去の教えが役に立つ。未来に伸びる一歩がいま思う通りに運ばなくても、のちの精神的な支えになる。
射手座は社会サインであるので、ひとりの挑戦と結果の物語から多くの人がそれぞれの学びを得るのかもしれないですね。
こりゃ、ひとの失敗を叩いて溜飲を下げている場合じゃないですね。
まだ確定していない物語の最終章に向けて、栞をはさんだ場所から次章が始まります。
(おわり)