nicoの星宙予報 2022 水瓶座~先の見えない時代ではない、薄々見えている気づいていることに今こそ光を

 

 まるでデジャブのような毎日を生きているようだ。オミクロン株に対する自治体や政府の対応もしかり、みずほ銀行のシステム障害もしかり。先の見えない時代とかいいながら、先を見えなくしているのは事なかれ主義の政治体質のせいなのではないか。本当は既にみんなわかっていることがたくさんあるのではないか。

 

 パンデミックではなくそろそろエンデミックに近づいていることも、みずほ銀行が2002年の合併以降、何度も大規模システム障害を発生させてきたことも、安全保障を強化するには経済力の強化、それが難しいなら政治力の強化をしないと国益が保てなくなってきたことも、みんな薄々気がついている。

 

 この「薄々気づき始める」というのが風エレメントの季節(双子座、天秤座、水瓶座)の最初の刺激となる。それがざわざわとした声になり、明確な民意となり、ムーブメントになり、新しい価値が生まれていく。まあ、本来このような動きを作っていくのが風エレメントのはずだが、日本ではなかなかどうして風がうまく流れてくれない。みずほ銀行がいい例で、喧々諤々やってもまっとうな議論は少しも生まれないし、そもそも経営陣が社内政治に忙しく、本当の意味での問題意識につながっていないことこそが大きな問題なのだ。つまり、この「問題を意識化する」ことが非常に大事である、それが改めてわかったのが水瓶座期といえる。

 だから、水瓶座期に「薄々気づき始める」のではもう遅いのだ。はっきりと明確に「これが問題だ」と受け入れることができなければ、どうして現状を変えることができるというのだろうか?

 そこに既に問題があり、それを何とかしなければいけないことも「薄々」わかっているにもかかわらず何もしないでいるのは、それこそ無責任という話だ。

 

 問題は山積みで解決は急務である。

 それが水瓶座の太陽が明るみにさらしたいこと、水瓶座期にクリアにしたい未来ということになる。

 

 日本の価値の目減り、物資不足、アジア外交、あれこれあれこれ問題が噴出しつつあるにもかかわらず、科学的な効果がどれだけあるのかわからない、政治家の身の保身のためのデジャブのような「まんぼー」に躍起になっていて、本当に日本の未来は大丈夫なのかと不安になってくる。

 

 でも、これは企業にも個人にも言えることだ。

 先送りした問題がいよいよ明るみになったとき、私たちはそれに対し、どのような対処をしていくのだろうか。

 みずほ銀行のように20年もの間、臭いものにふたをして、いよいよのっぴきならない状態まで追い込まれるのか、それともしぶしぶでもパンドラの箱を開け、中から一つ一つ問題を取り出し、あーだこーだと知恵を絞り、自分なりの解決を急ぐのか。

 

 この作業こそが、つまり問題解決に向き合うことこそ、まさに新しい価値づくり、リノベーションの力を育てることになるのだろう。

 だから、小手先のやっつけ仕事ではなく、真摯に問題と向き合うこと。

 問題そのものこそが価値であることに気づくこと。

 それが風エレメント、不動サインの水瓶座の意義となるだろう。

 

 そういった視点で今回のイングレスチャートを見てみたい。

 

 この時期、私たちは何をテーマに課題解決すればよいのか、それがASCのサインに示されている。

 ASCは牡牛座、つまり前出の「日本の価値の目減り、物資不足、アジア外交…」この辺がすべて牡牛座=金星的なテーマに当たると考えられるだろう。

 そのASCの支配星である金星は山羊座で逆行。また、牡牛座に関連する2ハウスの支配星・水星も水瓶座で逆行となっている。問題は山積みであり、そして問題に対し、弱腰な姿勢を見せてしまいやすい時期であることもわかる。

 バッシングや評価を恐れているのだろうか、お互いの腹の内を探りながら、右へ倣えの状態を保っているのだろうか。

 個人はどうだろうか。自分のリソースは十分に確保できているだろうか。何があればできると思っているのだろうか。「それがあれば」と思い続け、月日が経ってしまっていないだろうか。

 ないものはない。当面、あるものでやっていく。では、その問題を解決するためにどんな工夫ができるだろうか。

 

 今期のイングレスチャートのポイントは二点ある。

 

・水星と金星の逆行

・水星と金星の支配しているハウスは、主にハウス(水星)、ハウス(水星、金星)

 

 これをナチュラルハウスで考えてみると、牡牛座=金星=ハウス、乙女座=水星=6ハウスであり、ここから今回のイングレスチャートは、地エレメント=I have=資源の確保、インフラ整備が整っていないことが原因で、確実なシステムを動かしていくことが出来ないといえる。

 

 大きく打って出たくても、その材料が揃っていなければ、どこにも向かっていけない。というか、みずほ銀行のシステム障害ではないけれど、頭の上のハエを追うのに精一杯で根本的な解決には至らず、結局、同じ問題を繰り返してしまうということになる。

 

 きっと皆さん、それぞれに思い当たる節があると思う。

 私自身そうだ。気づくといつも同じことでゴタゴタやっている。ぐずぐず悩んでいる。

 ないものは逆立ちしても出てこない。

 どんなに理想を語っても、設備が整ってないと生み出したいものも生み出せない。

 それならば、どこからどう手をつけたらいいのか。

 冷静に客観的に世界を見渡してみたとき、今の自分に何ができるのだろうか。

 

 ということで、2022年最初の星空予報は、1ハウスや2ハウスの支配星が逆行している不穏さ、その土台となる地エレメントの不安定さに自ら気づき、そこに真剣に取り組んでいくことを提案したい。これは、2022年の幕開けのためにも、またここから続く2024年、2025年のインパクトのあるトランスサタニアンの大移動のためにも必須だ。

 

 また、今回改めて、風の時代の意味=「問題が噴出してくることに対し、解決のためにどう知恵を使っていくか」が十分すぎるほどよくわかった。

 足踏みではなく、少しでも前進するためにも、まずは問題と真摯に向き合うこと。

 

 そして、もし「ないけれど、どうしてもこれがしたい」という熱意があるのなら、ぜひ周囲の力を利用するといいだろう。またはないと思って放っていた価値の中にまだ使えるものがないか、のぞきこんでみることもしてみるといいかもしれない。捨てずにとっておいたものの中に、意外と利用価値があるものが残っている可能性は大きい。またはトラウマとなるような痛手の中にこそ、置き去りにしてきた価値があるかもしれない。

 

 それがこのイングレスチャートで唯一力が安定している木星が支配しているハウスのテーマである。

 それは人だろうか、ものだろうか。

 たとえば2021年から始まったゲノム編集食品は、日本の養殖技術と組み合わさることでより大きな価値を生み出すことができるといわれている。魚の獲り過ぎによる天然資源の枯渇問題から生まれた発想である。

 原発再稼働が立ち往生しているエネルギー問題も同様に、そうした着想が必要となるのではないか。

 

 今期の水瓶座期こそ、私たちそれぞれ抱える問題に今こそ光を当てて、来る未来に備えていく、そんな動きをしっかり作ってみてもらいたいと思う。