2016年9月、ノエル・ティルセミナーが開催されます。
2年ぶり5回目の来日。今年は大阪での開催!
nicoです。
ティル式占星術の魅力は、シンプルかつ構造的な理論、そしてそれを支えている心理学的アプローチにあります。
「ホロスコープ分析に必要なのは、人間についての理解である」、ティルはそう言っています。
また、「占星術の学習は、占星家の知識と心を豊かにする作業である」と。
私はこの考え方に強く同意し、ここまで導かれてきました。
心理占星術の学びは、テクニックや情報の詰め込みなのではなく人生を豊かにする体験です。
どうぞ、ティル・セミナーでワクワクするような知的体験をしてください。
今回は、占術スクールカイロンさんと占術家・石塚氏の共催になります。主催の石塚氏から、ティル・セミナーの魅力とご案内が届きました!大変楽しみな内容です、是非チェックしてみてください。
「最初に予約をしていただき、1〜2時間じっくり人生の話をするコンサルテーション」を目標にしましょう — by 石塚隆一
今回の来日セミナーでは、効果的な心理占星術セッション(コンサルテーション)の進め方をじっくり語っていただきます。大阪では初めての開催になりますが、ノエル・ティル占星術の基本的な着眼点やポイント、それらをどう組み立てて「全体像」を理解していくかなど、ノエル・ティル占星術ははじめてという方でもわかりやすく深めていく予定です。
また、とくに2日目3日目は、ご参加のみなさんのチャートを持ってきていただき、体験をシェアしながら解説をしていただく時間をたっぷり設けてあります。勉強が進み、微妙なニュアンスや組み合わせ、実際の状況との関連など、わかりにくいポイントの理解を深めていくとてもよいチャンスです。ぜひ、活かしてくださいね!
2016年ノエル・ティル先生来日セミナー
講師: ノエル・ティル講師 (通訳 新里ひろき先生・ノエルティルマスターコース卒業生)
日程: 2016年9月17日(土)~9月19日(月・祝)
1日目 コンサルテーションの準備と心理力動学
・第一印象、電話や最初の対面、この印象を占星術に翻訳する:半球の強調、成長における緊張の評価、ティル式チェックマーク構成法
・ティル式ハウス相互間の心理力動学的理解
・太陽と月のブレンドの要点(「月に話しかける」)、逆行土星、ノード軸、逆行金星、防衛メカニズムとしてのグランドトライン、理想主義の認識
・クライアントとの対面、ホロスコープ上の象徴構成の視覚的な印象、褒め合うことの重要さ、指輪、椅子の魔法
第1日目は、出生図全体のテーマ、心理的なエネルギーの循環やその構造を理解していくために必要な個々の概念を学びます。ノエルティル占星術で使用する独特で基本的な概念について一通り学んでいきます。これらの各要素から得られる分析的な情報は、相互に関連し、支え合いながら、ホロスコープ全体の構造の理解へとつながっていきます。個々の概念の理解だけでなく、他の要素とどう組み合わせながら、どう全体の理解へと結びつけていくのかというポイントを意識しながら学んでいくととても理解が深まるでしょう。
2日目 分析へ導く会話
・支配星の概念と「なぜ」から発展する概念
・健康のプロフィールにおける活力
・テーマの発見と会話、発達中に繰り返される主要な概念の提示、パターンの出現
ソーラーアークとアングルを使い時期の概念を導入、ホロスコープの外円にメモを書き込む(聴講生参加の時間、自分のホロスコープ持参のこと)
第2日目は、より具体的なテーマの認識や全体像との関連を把握していきます。また、重要な体験やパターン形成の起こりやすい時期についての理解や実際に適用していくテクニックを学びます。過去の体験の話を聴きながら、ホロスコープの象徴やパターンが本人の実人生の中で具体的にどのように働いているのか照応させながら理解を深めます。また、コンサルテーション時にそれらを進めていくために利用できる会話のテクニックや注目点などを学びます。
3日目 ソーラーアークとトランジットの重要性
・未来予測におけるクライアントの自己投影や積極的な関与、常識の感覚を予測に活かす(聴講生参加の時間、自分のホロスコープ持参のこと)
第3日目は、出生図の理解、そして、コンサルテーション時に明らかになった過去の体験や具体的な焦点をふまえながら、人生のエネルギーを未来に投影していく方法を学びます。その際に、クライアント自身が自分の人生の発展の方向付けに積極的に関与し、一緒に未来のイメージを創り上げていくプロセスが重要になります。どのように準備し、どのように現場で工夫していくか、ノエルティル先生の豊富なコンサルテーションの体験のお話を聴きながら、セッションの組み立て方をたっぷり吸収していきましょう。
会場: 大阪駅(梅田駅)駅前イオンコンパスRoomA
ノエル・ティル先生による鑑定も!
通訳は、ノエルティル占星術を知り尽くしている新里ひろき先生。とても深いコンサルテーションを受けることができるでしょう。しかし、ひとつ注意点があります。ノエル・ティル先生のコンサルテーションは、悩みに対する「結論を提示する」のが目的ではないので、そのことが共有されていないとしっかり意義が理解されないで終わってしまう可能性があります。具体的な焦点は、あくまで心のエネルギーをしっかり動かしやすい目標として共有していきます。「答えを出してくれる占い」というイメージで受けると、期待とは異なる方向へ進んだり、がっかりすることにつながるかもしれません。ぜひ、ノエル・ティル先生のコンサルテーションを受けながら、自分自身と真剣に向き合い、奥の方から流れるエネルギーとつながって動く力を獲得してくださいね!
心理占星術のセッションについて
占いのセッションというと、例えば、デパートやショッピングモールなどにある「占い」の看板を見てちょっと寄ってみようと試すイメージが強いかもしれません。雑誌の占いなどは、日常のちょっとした選択に迷っている際に参考にするには楽しいし刺激になるでしょう。その場で対面して、その場でチャートをつくり、今まで気がつかなかった点に気がついていく体験はとてもスリルがあり、ワクワクする、占星術の醍醐味を味わうことのできる楽しい場かもしれません。それはそれでクリエイティブでよい体験になる可能性があるのですが、ホロスコープを使ったセッションにはもっともっと深い可能性があると思うのです。
ホロスコープを使うと、自分という存在の全体像を意識し理解を深めることができます。
「自分って一体なんだろう」自己探求、自己発見という話をすると、今直面している問題は「仮の姿」で、本当の自分は未知の可能性がたくさんあって…、と想像が膨らみ、ともすると現実から逃げ出すよい道具になってしまうのではないかなどと感じる人もいるかもしれません。哲学的、抽象的な話をしても、目の前の現実的な問題は無くならない、私は選択しAとBのどちらが幸せにつながるか、単純に知りたいだけ、と思う人もいるかもしれません。本当にそうでしょうか。そもそも人生を前に進めていくエネルギー、やる気、元気というものはどこからくるのでしょうか。それらは、どんな状況でそがれてしまい、どんなときに活発に働くのでしょうか。それらは、ホロスコープ上の特定の象徴から知ることができるのでしょうか。
ノエルティル先生は、占星術のしくみを理解することよりも、まず、人間について理解を深めることを勧めます。占星術は、人間を理解するガイドになるのです。そして、理想的な占星術のセッションでは、占星家とクライアントとの間でお互いの「人間」や「人生」ということに関する理解が深まり、それを動かすエネルギーの循環についての洞察が得られ、そのことが現在直面している人生の課題を前に進めていくヒントとなるのです。
ホロスコープを使ったセッションは、人間としてのその人全体に流れるエネルギー、そして、人生全体に流れるエネルギーを意識化して、しっかり動かせる状況をつくることを目標にできるはずです。
そのようなセッションは、事前にある程度の準備が必要で、セッション自体の時間もそれなりに必要になるでしょう。しかし、そのようなセッションの実現を追求する意義はあるのではないでしょうか。
今回の来日セミナーでは、そんなセッションを行なうために必要なさまざまな角度からの知識やテクニック、心持ちなどの理解を深めていくことができます。大変ご高齢なティル先生ですが、話し方は陽気でユーモアがあり、また先生の真摯な姿勢からきっと多くのことを学べる講座となるでしょう。
9月のセミナーへ向けて、さまざまな準備の勉強会も企画していきたいと思っております。必要に応じて、いろいろなかたちで企画をしていきたいと思いますので、ご興味のある方々はぜひご連絡くださいね!ryuz@rr.iij4u.or.jp まで、よろしくお願いいたします。
来日セミナー詳細とお申込み: 株式会社カイロン
ノエルティル占星術に関する情報: ノエルティル心理占星術を日本語で学ぼう!