いまを生きる子ども達と、それに関わる大人たち。
正解のない時代の子育てに、心理占星術を役立てみようというニコラボ 子育て研究会。
第3回の様子をお届けします!
子どもの反抗期は心理占星術で紐解ける
進路の相談、子どもの迷いに親がサポートできること
子どもに安易な選択をさせないための火星の力
夫婦の補完関係を子育てに活かす方法
親の手助けは、進路の選択肢を示すものではなく「ヤル気」の引き出し
ホロスコープ分析のご感想
今回も、参加者おひとりおひとりから、子育てに関してのお悩みをたっぷり伺いました。占星術ハラスメント、東洋の占術との違い、父親不在の子育て…….など新しいテーマも次々発言されました。
その中で、リーダーの鈴木ワカナさんより反抗期についての興味深い報告と問題提起がありました。
最近、小学生の息子が突然反抗期になりました。「もしや!」と確認したところ、息子のホロスコープ(出生図)の太陽に、火星が通過した(0度:コンジャンクション)タイミングでした。
元々、自分の火星がノーアスペクトということもあり、以前から火星に注目していました。自分自身の物事が大きく動いたときには、火星がきっかけになっていることを過去の手帳の記録を遡って検証済みだったのです。
そこで、周囲のお母さん達にお子さんの反抗期がいつだったのか調査したところ、(彼女達は苦労したせいか、我が子の反抗期を実によく記憶しているんです!)やはり息子と同様に、火星のタイミングがきっかけになっていたことが分かりました。
また、子どもに限らず、パートナーと暮らし始めた女性からも「未だに母親に見張られているような気がして心が休まらない」というご相談を受けました。この女性の場合は、出生図の太陽に火星が対向(180度:オポジション)の配置になっていました。
こうしたことから、親離れ、子離れといった自立のタイミングには、火星が重要な働きをしていると考えられませんか。火星には、子どもが親から離れていく、密を解いていく力がある、 自分で生きる力を出していく、そういう意味ではすごく美しいなと思ったのです。
また、親子が上手に火星を表現できないままでいると、火星が来るたびにこうした衝突が繰り返され、大人になっても影響が出てしまうのかもしれません。火星の取り扱いをきちんと見ていったほうがいいと思います。
こうした問題提起があり、そして今回は思春期のお子さんの相談ということも踏まえ、子どもの成長、ひとの成長という観点から火星の働きを考えてみました。
ホロスコープの構造からは、こうした親離れ・小離れの問題は、とても自然なものと捉えることができます。人の成長に欠かせない火星の働きを考えると、反抗期の捉え方もまったく変わって見えてきそうです。
▲動画で解説!人の成長に欠かせない火星の働き(約15分)
火星のホームグラウンドである牡羊座の位置は、MC軸(土星)とIC軸(月)に対し、いずれも90度の配置となっています。この二つの軸は両親軸と呼ばれ、90度(スクエア)の配置は、葛藤や障害を意味します。
つまり、個人を意味する火星が目覚めるほど、両親軸に対する葛藤や反発が現れるということですが、この解説に参加者のNさんから共感のコメントがありました。
お話を聞きながら自分のホロスコープを見て驚いたのですが、自分の月と木星に、息子(小学3年)の火星が1度のオーブもなく、べったりくっついていました! さらに、ちょうど一週間後にトランジットの火星がタイトに180度となります。
ちょうど「ギャングエイジ」と呼ばれる年齢のせいか、最近とても反抗的で、わたしもイライラしていたんです。一週間後がちょっと怖い (笑) 息子の火星が動くと、自分の月と木星が連動して揺さぶられるというのは、なかなかなものだなと。でも今日、事前に分かったので受け止められるかなと思いました。
このテーマについては、来月以降も検証を重ねる必要がありそうです。ぜひ、皆さんもお子さんのホロスコープとトランジット(進行)の火星に注目してみてください。こんな発見があった、という続報やご感想をお待ちしています。
後半は、いよいよホロスコープリーディング。今回は、思春期のお子さんの進路にまつわる相談です。
親として、どんなサポートできるのか、お子さんが求めていることは何か、を読み解いていきます。
進路の相談、子どもの迷いに親がサポートできること
思春期のお子さんと家族全体の関係性―父性と母性の考え方
進路に悩むお子さんに対して、親がすべきことはどのようなことでしょうか。
具体的な進路の方向性を提示するのではなく、そもそも子ども自身の「やりたい選択」に自ら気づき、自分で決断する。そのとき、家族はどんなサポートができるのか。ホロスコープから家族内の関係性を読み解き、いまのお子さんに手助けとなる方法について考えていきました。
今年に入ってから、高3の娘が、
今まで目指していた職業に疑問を持つようになり、 進路や友人関係に 悩むようになりました。 小さいころから保育士になりたいと、去年までは卒業後、地元の近くの専門学校に行くと言っていたのですが……今は、ぜんぜん興味がもてないようで、県外に行こうか、どうしようかと、現在とても悩んでいます。
母親としては、見知らぬ土地に行くことや経済的なことでの心配などもあります。主人は、わたしとは違う目線で娘と向き合ってくれているので、学びの機会を考えつつ、娘を応援していきたいと思っていますが、どのように支えていけばよいのか迷っています。
nanaさん(40代)
夫婦、子どものホロスコープからそれぞれの特性を見出し、固定された役割を変化させることで、子どもに刺激を与え、新しい側面を引きだしてみる。そのためには、先ず「お母さん」が頑張る姿を見せることが必要、そんなアドバイスとなりました。
夫婦の補完関係を子育てに活かす
nanaさん: 子育てについては、主人は仕事が忙しかったので、いろいろひとりで頑張りすぎていました。息子が生まれたときが一番しんどさのピークでした。うつ病みたいになってしまい、それから主人の力も借りてやっていくようになったのですが…。
(前述の動画)先ほどのお話を聞いて、これまで自分なりに正しいと思ってやってきましたが、子供たちにとってはどうだったんだろう、という不安がいろいろ出てきました。
nico: 少し厳しめの内容だったかもしれません。お母さんとしては「いまできることをやるしかない」という状況だと思いますので、その選択肢が増やせるとよいですよね。
今回は、新たな親子関係を築いていくために何ができるのか、という視点で考えてみましょう。
nanaさんのホロスコープは、随分偏りがあります。子育てを全てご自分でやっていくのはずいぶん難しかっただろうと思います。
そして、ご主人のホロスコープも偏りがあり、どんな役割の人なのか、とても気になりました。おそらく、鍵になる人だと思いますが、娘さんにとってご主人はどんな存在でしょうか。
▲ご主人は海王星&木星優位、土星が留(ステーション)で拮抗
nanaさん: 娘にとっての主人は、刺激しあうような関係で、仲のいい同志でもありますね。私と主人とでは役割が全然違います。
mitsuyamaさん: ご家族のホロスコープですが、きれいに補完関係ですごいと思いました。
nanaさんは、木星がノーアスペクト。逆に土星と太陽と月がコンジャンクションしていて、かっちりとした土星=現実的な意識が働く方ですね。
一方、ご主人は、木星や海王星といった先々のビジョンや挑戦、先を見据えての可能性を追い求める方で、土星的な感性に対する苦手意識がある。
ご夫婦での補完関係を興味深く拝見しました。
nico: そうですね。そこがお二人の補完関係なんだなと思います。
ご主人は、乙女座が多く、風と地のエレメント優位ですから、本来は土星タイプ。しかし、この土星が逆行し、木星&海王星が強めに出ています。つまり、地のエレメントにもかかわらず、木星&海王星を人生の中でわりと取り込みやすい。ビジョンだけではなく、寛容さともいえる非常にアバウトで受容的な性質を強めています。
補足ノート
心理占星術的に家族の力学を考えると、これだけ獅子座が強調されているAさんの獅子座=火エレメント的な言動が上手くいっていない場合、地エレメントを過補償する可能性がある。
同様に、ご主人は乙女座が非常に強調されており、本来、劣等機能である火エレメントを過剰補償する。なぜなら、射手座の木星(そこに海王星がコンジャンクション)によって太陽は煽られ気味であり、また土星はステーション(逆行と同じ特徴)であることから、地エレメント=土星タイプではなく、火エレメント=木星タイプに偏る傾向と考えられる。
一方、nanaさんは、どちらかというと土星のテーマ。自分のやり方にこだわりを持っている感じなのかもしれません。
これは、お二人が物事を真逆に捉えているということです。
お互いを見ながら、反面教師というかたちで成長してきたのかな、という印象ですが、どうでしょうか。
nanaさん: そんな感じですね。子育てに関しては、私のほうがしっかりやらなきゃという思いが強くて。
nico: ご主人は多忙でご不在だったということも含め、どちらかというと、子育てにはのんきな印象に見えます。
ご夫婦それぞれの木星土星がこれだけ働いていると、お互いそれぞれのやり方や価値観が強く出てくるような印象です。
こうした環境の中で火星的な意識をもつというのは、子供としてはすごく難しそうです。そこを踏まえて、娘さんのチャートを見てみましょう。
子どもに安易な選択をさせないための火星の力
nico: 娘さんのチャートは、逆行している火星が土星と結びついています。火星・土星を他者に投影しやすく、寛容さと共に容易くいろいろなものを受け入れていくことにエネルギーを注ぎやすい。がむしゃらに獲得していくのは、ちょっと苦手そうです。
ここを、土星的な感性と一緒に強めていくことが今後の課題になりそうですが、どうでしょうか。
nanaさん: 人に促されて何かをやるのは得意ですが、自分からあれがほしい、これが欲しいというのは苦手だと思います。
nico: そうですよね。そこが、弱点になっています。
ホロスコープ上では、火星と土星が結びついており、土星はここしかアスペクトがありません。これは、火星が働かないと土星も働かないということで、先ほど(動画で)お話した90度の体験がなかなかしにくい感じを受けます。
木星的な感性は、「いいよ、いいよ」となんでも受け入れたり、「みんなに合わせるよ」という受動的で寛容な姿勢を強めやすいので、今後、自分で進路を決める、何かを得ようとしたときの迷いにつながります。
木星は、火星の「NO!」と言える感性と共に働かせないと、「なんでもOK!」と目の前にある最も易しい選択をしやすくなる、つまり手っ取り早い進路を選んでしまうのです。
ここはやはり、チャレンジして、もっと頑張ればこういう選択肢もある、もう少し頑張れば上に行けるという火星・土星的な選択肢を与えたい。それには、広い世界に飛び込ませるのが一番大事かなと思います。
娘さんの土星は、9Hの支配星でもあります。この時期、海外というわけにはいきませんが、できればチャレンジできる環境、歩いて何分のところに就職するとかではなく、もっと、たくさんの世界を見て、もっとたくさんの学ぶ機会があるんだよという意識が、娘さんの学びにつながるという印象です。
そこをイメージしながら火星をどう刺激できるか。
広い視野を共有するには、木星&海王星のビジョンをもつお父さんが向いていそうですが、どうでしょうか。
nanaさん: 実は、小さいころから保育士になりたいと、去年までは、卒業したら地元の近くの専門学校に行くと言っていたのですが、今は保育にぜんぜん興味がないと。県外に行こうかなとか、どうしようかって、いますごく悩んでいて。
nico: 人生ですからね、悩まないわけはない。狭い世界の中で、保育というものしか知らない世界から、違う世界があるのかもと思ったときに、太陽・獅子座や月・双子座的なエネルギーが活動し始めた。
不安というよりは、むしろ自分の火星が刺激され、(魚座的な)もっと広い世界に向かっていきたい、という欲求とも見えます。
ですから、保育士があるかないか、ということではなく、選択肢が増えたということは、むしろ月の双子座や柔軟サインとして、非常に好ましい感じがします。本来の娘さんはそういうタイプだと思うんです。(*個人天体のうち4つが柔軟サイン)
ここからが、娘さんの自立や獲得といった悩みの始まりになっていく。
選択肢や可能性が増えれば増えるほど、悩むのは仕方がないことです。
そこで、やってほしいと思うのは、少しでも向上していく、自分が成長していく機会をどれだけたくさん持てるか。それは、火の力であり、火星のエネルギーを発揮することです。
この娘さんの火星&土星の場合には、一回すごく努力してチャレンジをする機会があるとすごく変わるのではないかと感じます。
ここは、ご両親のどちらが行うかは別として、むしろ「もっと、チャレンジできるよ」「自分の力でやれるよ」というプレッシャーを含めたサポートがあるといいかもしれません、どうでしょうか。
nanaさん: そうですね。好奇心が強いので、もし、チャンスがあれば「自分もやりたい」というのではないかと思います。その手助けができればと思います。
親の手助けは、進路の選択肢を示すものではなく「ヤル気」の引き出し
nico: 子供が夢を見られる範囲というのは、どうしても決まってきてしまう。見える世界が決まっていると、リーチできる世界も決まってしまう。そうした世界を押し広げていくところに、大きな学びがあるのではないかと思うのです。
学びというのは、水星と木星。
娘さんは、月が双子座、太陽が獅子座で陽の性質というのもあるので、火星(チャレンジ)と水星・木星(学びの機会)がうまく結びつくと、とても活発に動いていくだろうというのがチャートを見た印象です。
そこで、娘さんの魚座の火星も含めて、お父さんの木星・火星・海王星が刺激になりそうです。寛容さではなく、新しい世界の可能性や夢に賭けるという意味での木星・海王星的ができると広い意識につながっていく。
nanaさん: 私の方がサポートする役だと思っていました。
nico: そうね、もちろんお話をして刺激してあげるのも大事ですけど……それよりもお母さんが木星を頑張っている姿が彼女の刺激になりそうです。
nanaさんは、獅子座がとても強く、家族の中でいちばん火のエネルギーを持っていますね。それは、火星と木星をしっかりやらなくてはいけないということ。
「火が付く」と言うように火は連鎖します。誰かが火を頑張っていると、山火事のように周りに火が付きやすい。
つまり、こうした研究会で学んでいる姿や、何か新しいことにトライしている姿を見せることで、「お母さんが燃えている!」「お母さん、危なっかしいけど、なんかすごい頑張ってる!」「わたしもがんばろう!」そんな刺激になると、家族の力学としては理想です。
ですから、これまでのお母さんの土星的な感性=子供をきっちり育てる的なものは、娘さんにとって、もうそんなに必要ないかもしれませんね。
nanaさん: なんか、わかりました。主人が「こういうことやるといいよ」と発破をかけたり、娘をすごく応援していても、ぜんぜん効果がなくて。
nico: それ……家族の中で、ずーっと、やってるパターンですからね。娘さんにとってのお父さんは、木星&海王星の応援、チアリーダーなんですよ。それは、お父さんの役割としてやってもらっていいと思います。
ただ、これからは、nanaさんが新しいお母さんの役割にシフトしていくといいのかな、という感じがします。
この家族の中で火の性質を高めていくためには、火をたくさんもっている人が一番頑張らないといけない。それはnanaさんです。新しい何かに挑戦する、チャレンジすることが火のテーマなので、「お母さん、がんばりますか」というところです。
nanaさん: うんうん、イメージがなんとなくわかりました。
nico: 具体的な進路相談は、学校の先生や塾の先生にお任せして。そうした具体的なことはnanaさんの役割ではなさそうです。それよりも、娘さんの挑戦するマインドに火が付けばいい。まずは、「あ、なんか、お母さんが頑張っている、わたしもやってみよう!」そんな感じになるといいですね。
nanaさん: なんか、主人が火をやるときがよくあって。主人がそういう役割なのかなと、勝手に思っていました。
nico: 火をつけるというのは本来、nanaさんがいちばん得意分野。ですから、一度、nanaさんがそれをやってみる。
がっちり固めて100%上手くやるというのは難しいので、先ずは新しい関係性を始めてみて、あとは、娘さんを信じて任せてみる。
火星が不安になっていると、自分の道を獲得していく、選択していくのは難しいかもしれません。いま、娘さんは(火星が)目覚めている段階なので、火星力がないという診断ではないのです。ただ、目覚めの中では、火星の力があることで、より自信をもって自分らしい進路選択ができるようになっていくでしょう。
nanaさん: ありがとうございます。私、がんばろうかなと、思いました。
* * *
今回は、お子さんのホロスコープを分析しながら、親子の関係性とサポートの方法を考えていきました。両親が、進路の悩みに対する具体的な回答を与えるのではなく、子ども自身の選択の力や「ヤル気」を引き出す手助けが、本当に必要なことなのではないか、という提案です。受験のためだけではなく、お子さんがこれからを生きていく力のサポートとして、こうした占星術の知識が上手く使われていくとよいと思っています。
ホロスコープ分析のご感想
言語化できない子供にとっては、安心・安全の感覚を非言語で受け取っている様子を観察すると、月のトランジットと結びつく様子が見えてくるかもしれない。
2.子供が自分で占星術を使うことは可能か
自分が見ている真実と、他人が見ている真実が異なるとしたなら、こども自身が占星術を使ってみると、どうなるのだろうか。
3.母親の弱点は子供に引き継がれるのか
母親の弱点が、こどもに投影され引き継がれるとしたら、それはどのような作用なのだろうか。母親自身が気が付く方法や何かの対策はあるのだろうか。
第四回目となる次回は、6/3(金)。
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