毎週日曜の朝になると我が家では、息子の大好きな仮面ライダーが始まり、主題歌、氣志團の『我ら思う、故に我ら在り』が流れます。
『我思う、故に我あり』
有名なデカルトの言葉ですが、忙しい母達は、『我思う…』なんて暇はないんですよね。
我が家でも、トイレですら物思いにふけってはいられません。
「おかあさん見て!やばい!こんな大きなハナクソとれたよ!!」
興奮しながらトイレに入ってくる息子。
このごろ「やばい!」の使い方が上手になったよう。
でもね…
我思う
あとにしてくれー!!
さて、子ども達は日々の暮らしの中で、深く関わる人々から、言葉や話し方、表現の仕方など、たくさんの事を吸収し、びっくりするほどの速度でアップロードしていきます。
どこで覚えたのかわからないような大人びた言葉を突然使いだし、ハッとさせられることばかりですが、3~4才のある日、今まで親が呼ぶのを真似て、自分の事を名前やあだ名で呼んでいた子ども達が、ある時から「オレ」「わたし」と言い始めます。
これ、親としては、けっこうなインパクト!
自分とママやパパ、お友達、自他との間に一線を引き『自分』が意識されだし、『我思う故に我あり』の『我』登場です。
そして4、5才の年中さんぐらいになると、お友達と『ごっこあそび』を始めます。
お友達と意思の疎通を取りながら、大人の真似をする様子は、もう水星期にも入りはじめているのでしょうね。
この年頃といえば、交流分析で知られるエリック・バーン氏は人生を脚本に例え、子ども達は、4、5才までの経験でおおよその人生の筋書を決定してしまうと伝えています。
小学生になり、その筋書きをもとに様々な体験を繰り返してリハーサルをし、脚本を書き替えていく。
中高生になると、その脚本を確かめるために色々な事を試してみて最終仕上げに入り、反抗したり、甘えてみたり、依存してみたり、こうしてさらに書き換えをして、20~22才で脚本を基にして本番に入るとも。
この一生涯使う脚本のおおよその筋書を決定するのは、月の年齢期から水星期への準備を始める頃。
この頃に作り上げたおおよその筋書き、自我を土台に7、8才~水星期に入ります。
水星期の小学生時代は、勉強、スポーツ、芸術等、様々な技術の習得の中から自分の個性を伸ばすだけでなく、クラスメートなど同世代の子ども達とのコミュニケーションを通し、人との関わり方、対人力を育成し、たくさんの体験を通して得た情報を基に脚本を書いていく時ですね。
小学校の中ごろから中学生ぐらいになると、自分の対外的能力や様々な技術の再点検をしながら、自分の将来のビジョン、学力、技術に応じた進学先を見極めることも必要になってきます。
こうして私たちは、脚本に手直しをしながら金星期の高校生に入り、ブラッシュアップし総仕上げした脚本を基に、太陽期を過ぎて大人になった今も、考え、行動しています。
この脚本の筋書きを作る月~水星期は、とてもとても大事な時。
私たちの内面を司り脚本の土台となる天体、月や金星などの安定を図り、これから体験する様々な事に立ち向かいチャレンジする力となる火星を育ていくこと。
社会の常識やルール、人としての道徳心など社会に出ても通用するような対外的能力、土星、木星も培っていく。
この時期に大きな影響を与えるのは、家族やお友達など周囲の人々の『言葉』や、健やかなコミュニケーションが大切というのは言うまでもありません。
3ハウス、4ハウス、『言葉と心は同義語』言葉は心を表現する、と走り書きが私のノートにあります。
自らの心を表現する言葉は、意思の疎通だけでなく、心を交わすことや、人を育て成長させることもできます。
時には心を深く傷つけ、たった一言で生涯を棒に降ることになったり、人を死に至らしめる刃になることもある『言葉』。
ものすごい力があり、とても大切に扱わなければならないものです。
しかし、この水星が司る『言葉』を覚え、コミュニケーションを体得していく水星期に、本当に大切な事は学校ではあまり教えてくれません。
大切な事は、私たち親が伝えてあげられると良いですね。
私は母から繰り返し、言葉の大切さを説いて聞かされましたが、なかなかどうして、呼吸するように発してしまう言葉を、全て意識しながらコントロールするのは本当に難しいものです。
誰かの何気ない一言が深く心に刺さってしまい、自分の事を「バカだから」なんて子どもが言っているのを聞くことがありますが、一体どこで?誰にそんなことを? と切なくなります。
こうした、人からの心ない言葉から自分を守るのも水星の司るところ。
しっかりと、境界線を作って心を守る術を身に付けていないと壊れてしまいます。
『人に何を言われても、自分は自分』
何人の言葉や態度にも心を揺らされない自己肯定力=金星もとても大切。
言葉だけでは伝えきれない事もたくさんありますが、うちの子には「言ったって無駄」「何度言ってもわからない」なんていうのは、もしかしたら言葉や話し方、回数やタイミング、方法などがあっていないのかもしれませんね。
親子の個性がかけ離れている場合などはお互いが理解できずに、途方にくれたり、イライラしたり、あきらめたり… ほんと大変。
こんな時も、子ども達はママの事をじっと観察しているんですよね。
で、真似されちゃう…
子育てをするようになり、思うようにならなくて悩んだり、今までのやり方が通用しない時がきたのは、私たち大人も脚本の書き換えが必要になったという事なのでしょう。
月、水星期は大人も子どもと一緒に言葉を学ぶ時。
そして迎える9歳の壁。
まだまだ学びつづけなくちゃね…
続きます
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