マイナーアスペクトはパンドラの魔法の箱 みんなのホロスコープ白書 #3

わたし
こんにちは
みんなの
ホロスコープ白書

みんなに教えてあげたい。
ホロスコープを通して
自分を知った時の驚きや喜びを。

心理占星術の学びを通して
自分を眺めてみると
自分のことがとても愛おしく
大切な存在に思えてくることを。

世界はとても豊かで
そして人はひとりひとり
様々な可能性を秘めている。

それぞれが持つ
とっておきのホロスコープの魅力を
百人百様の言葉でお伝えします。

第3回は、『生き方・働き方を見出す職業占星術講座』の卒業生、セリザワトクミさんによるセルフレビューです!


第3回 セリザワトクミさん
宇宙の暦を取り入れて生きることを推奨すると共に、マイナーアスペクトの隠れた欲求を見つけて感情を解放していく活動に注力中! まだ課題はいっぱい残ってますが、私にとって心理占星術をはじめてから2サイクル目の火星水瓶座期に、セルフレビューというカタチで表現できるようになったことは喜びです。


心理占星術との出会い

学生時代に宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』に感化され、“こんな風に世界観や物語を表現していきたい”という想いが芽生えて映像業界に飛び込む。

私の仕事は、クライアントの意図していることや頭の中にあるイメージを数時間の打ち合わせの中でキャッチするところからはじまった。

あなたは誰?
何を伝えたいの?
どんな想いを乗せたいの?
誰に向けたメッセージなの?
どんなシチュエーションで相手の人たちは受け取るの?
25年間、クライアントの頭の中と、その先の顧客の心を行ったりきたり。

だから、人のビジョンはカタチにする術は身についた。
だけど依頼によっては、“この企業の考え方には賛同できない”という思いが頭をよぎることもあった。
そんな姿勢でクライアントのPR活動に加担することも嫌だったし、相手にも失礼だ。
自分が応援したいと思える人たちのために自分のエネルギーを注ぎたいという思いも強まる。

なのに…私ときたら、自分のビジョンを現実化できない。
“私が感じている世界を、相手に伝えてつながりを感じたい”という願いは満たされなかった。

いつまで経っても自分のビジョンはぼんやりしたままで、私は何をやりたいのか? そう問いかけても答えが返ってこなくて、ものすごい不安を感じていた。

人生に変化が起きたのは、インターネットを使って人や情報にアクセスできる時代になってから。
私の求めているものともつながれるようになったという感覚がある。

ある日、『宇宙の7つの法則』という記事を見つけて夢中になって読んだ。そして、惹き寄せられるように神秘学や占星学の扉を開いていった。
その道を進んでいたら、nicoさんの心理占星術に出会った。私はnicoさんのホロスコープへの向き合い方に惚れた。

可能性を拾い上げて表現する楽しさ

私の個人天体の土台は牡羊座火星。
すべての物事は、“あ!これステキ!”というトキメキや、“わぁ〜!この人の表現力ってカッコいいな!”という想いからしか始まらない。
ただ、下調べなしに直感的に飛び込んでいくので、痛い思いもいっぱいしてきた。

魚座と水瓶座の支配星は、トランスサタニアンと呼ばれる海王星と天王星。
『5天体にトランスサタニアン天体を多く持っている人は、成長にそれなりの段階を踏む必要もある』とnicoさんが表現したのを聞いた時、遅咲きになりやすいってこういうことか! と妙に納得したのを覚えている。

個人天体に「地のエレメントがない」のを自分の体感として表現してみると「根無草の感覚が強かった」と言える。
しっかり根付いてる感覚がなかった。
土から引き抜かれた根菜のようでもあり、豊かな土壌に着地できないタンポポの種みたいな感覚であり、その感覚が無性に不安にさせた。

でも、本質的な性質は、陽の性質が強くて、何もないからこそ獲得していくのが好き。
それも、パラボラアンテナのような機能を持つトランスサタニアン天体が刺激されるようなものがいい。
人類に普遍的に通用するような情報は大好物!
そういう意味でも占星術は自分が求めているものにピタッとハマった。

「心を支える骨組みがある」のを前提にして考えるnicoさんを師匠として心理占星術を学んだおかげで、自分自身の心の土台が安定した。
nicoさんの想いに共感して集まってくる仲間たちとも出会えた。

哲学者のパルメニデス先生も『あるものはある、あらぬものはあらぬ。』と伝えてる。
こういう考え方や構造を知っている人たちによって支えられ、豊かさを感じることができているのが私という存在。
「自然界にある構造」は水瓶座の金星の感受性にとっても喜びの響き。

そんな「自分自身の存在感や感性」という価値を使って、ここから「どんな物語を描いていこうとしてるんだい?」と問いかけ続けているのが、12Hでノーアスペクトの魚座の太陽感覚。
ここで、牡羊座火星の希望となる光を自分の内側から見失うと、自分という存在が集合意識の中に溶けてしまう。

火星は1Hでインターセプト。
モヤモヤと霧がかかっていて視界が悪くて、自分自身のキャラクター像が自分でも曖昧。自分を把握できず表現できていないのだから、他の人から見てもハッキリしたと輪郭は見えずらいだろう。
だから、「これがわたしの世界観!」として見える化されたホロスコープは、私にとっては心強いツール。
共有言語で認識できるから。

表面的に出てるのは、【火星土星のコンジャンクション@牡羊座】
それから、【水星金星の緩めのコンジャンクション@水瓶座】
【月と天王星のオポジション】だろう。

【火星土星のコンジャンクション@牡羊座】としては、映像ディレクター役を通して、作品づくりやスタッフをまとめてきた。誰かが用意してくれた環境やスタッフじゃ上手くいかなかったから、フリーランスとなって自分のスケジュールは自分で管理してきた。

火星って天体は、生命の息吹と直結している感じがする。

お腹の内側からボワっとあったかくなって、“あ! 私、今日も内側から燃えてるな!”と感じながら、人生のリズムを刻んでいけるのが火星サイクル。
自分自身を主人公にしたテーマ曲があるとしたら、そのベース音になるものだと思っている。

今は、このアスペクトを持っている人を見つけると、“火星サイクルの暦を取り入れてみて!”って声をかけている。火星リズムが心地よいスタイルづくりにつながっていくのを体感しているから。

【水星金星のコンジャンクション@水瓶座】としては、人類に共通して見られる仕組みとか宇宙の法則とか、占星術とかを学んでるときは本当に楽しい。

『このオタク感覚をしまいこんでたら、価値が見えてこないから仕事にならないよ』とnicoさんから言われているポイントでもある。

いわゆる肝の部分。

でも、アウトプットする時は、「後世の人たちに語りつなぐ価値あるものしか通さないフィルター」にもなって、喉に詰まってなんも言えなくなるのが大きな課題でもある。

自分で勝手にハードル上げちゃうパターンを持ってる。

なので、そういう難しいことを考える前に、ホロスコープを味方につけて、価値となるものを拾って言葉にして届ける。それに磨きをかけることを楽しむことにした。

月と天王星のオポジションも、心理占星術の学びを通して、心の構造を知ることができたおかげで、自分の感情も客観的に捉えられるようになった。

マイナーアスペクトはパンドラの魔法の箱

職業占星術のモニター鑑定してもらった時、初めてマイナーアスペクトという存在を知った。

人間のエンジンを動かしているのは、不安か愛。

この二つの動機しかないと言われているのだから、その根っこの純粋欲求がみつかるマイナーアスペクトは、私にとってはパンドラの箱のようなもの。

私の出生図には【水星金星のコンジャンクションに対してセミスクエアの月】があった。内惑星にも受け入れてもらえない月のアウェイ感。
月はキロンとコンジャンクションしていて、春分点の手前で主張したくなる牡羊座ポイントに位置している。

これを見つけてもらった時、なんとも言えぬ嬉しさが込み上げてきた。
ずっとモヤモヤと感じていた正体が掴めたと思った。

これが、幼少期から誰にも受け入れてもらえてないと感じていた宇宙人感覚の元でもあり、着陸失敗の感覚でもあり、満たされなかった根っこにある欲求だったのだ。
自分の伝えたいことや表現したいことがあっても、なぜか相手に伝わらないことを、いつももどかしく感じ続けてきた。

この感情を解放させていくことが魚座太陽のスイッチにもなるのを感じた。
この月は蟹座5Hの支配星。
“なんで受け入れてくれないの!”
“どうせ…受け入れてくれないんでしょ…”

私は幼少期に、自分自身を受け入れてもらえない被害者に設定してしまって、世界の側に加害者役をやってもらうことで、知らず知らずのうちに、一生幸せになれないというストーリーを歩んできたという黒歴史を持っている。

被害者思考は誰も幸せにしないことを身を持って知ってるから、自分を過去に縛りつけるのは辞めた。叶えてくれなかったと誰かのせいにしないで、自分で叶えていけばいいと思えたから。

だから、私にとってはマイナーアスペクトは希望の象徴。
この根っこの感情の中にある「望み」に目を向けていくことで、私だけではなく、多くの人の幸せにもつながると信じている。

今は、5H蟹座の月が求めているのは、“ここにいていいんだ〜”という安心感なんだなと客観的に理解できている。だから、「心が安心できる状態」を日々の生活で整えつつ、火星サイクルで「魂が楽しさに燃えているのを感じるリズム」を身につけて、直感からのメッセージでいつでも動ける自分でいることを心がけている。

これを魚座太陽と牡羊座火星の基本スタンスにしています。

【金星と天王星の135度】と【火星と海王星の135度】の欲求を使って、【相手の秘められた価値を見つける技を磨き】【よいと思う活動をお節介に推奨していく】活動に向けています。

もし、月と内惑星のセミスクエア持ちの子どもたちをみかけたら、パンドラの箱を思い出して、“大丈夫だよ、一人じゃないから。私たちは心でつながっているよ〜”と声をかけてもらえたら嬉しいです。

それが望みとなって、彼らも心のつながりを感じる方へむかうキッカケになるはずなので。

トランジットの太陽が魚座に入って思うこと

ネイタルチャートのASCと太陽が魚座に入る時間のチャートのMCが重なっている。
自分の存在でMCを目指したい!
すでにある豊かさを循環させていきたいという意欲に燃えてます。

運航中の土星は、ネイタルチャートの太陽にコンジャンクション。
自分にムリなく心地よく働きかけられる仕組みづくりにも取り組み中です。

太陽土星のコンジャンクションしているこの時期に、この原稿を書かせていただいたことにも何かのご縁を感じます。

6Hの守護星である運航中の太陽は、ネイタルチャートのMCの支配星である木星(逆行)にオポジション。
前に進みたい氣持ちで焦ってはいるものの、太陽が魚座を通過する期間ぐらいは、情報社会から離れて、自然界の中に身を任せる時間をとって、右脳で感じ取ったことを表現してみようと思っているところです。

そして、今期の太陽魚座シーズンでは、大好きな小麦断ちにも挑戦してみます。

心やカラダに嘘つくことなく、何に愛着を感じて、何に旨みを感じて、何を美しい、カッコ良いと思うのかを言葉にしてみることにもチャレンジしてみようと思っているので、最近カッコ良いなと思ったことを最後にひとつシェアさせていただきたいと思います。

発芽玄米酒『むすひ』を製造している創業350年の寺田本家さん。

生きている商品を扱っているので、『年間を通じて醸造し、季節や一仕込みごとにアルコール度数、甘味、酸味など味わいは異なります』って言い切ってるんです。

毎回テイストが変わるのは当たり前。

普通は、納豆菌に影響されてしまうからという理由で、納豆を食べてきた人の酒蔵見学は断るのに、寺田本家はみんなウエルカム!
なぜって、もう全部の菌がいるからなんですって。

こういう話を聞くと、素敵だな、私もそんなスタンスでありたいなと思うんです。

規格外でいいから生きてるエネルギーを流通させたい。
沖縄で言えば、なんでも混ぜ合わせてしまうチャンプルー文化のように。
日本で言えば、八百万の神々を受け入れる精神のように。

特異性を掛け合わせることで、内側から発酵しあって平和になれたら世界はもっとハッピーになる。

そんな活動を通して、春分の宇宙元旦の朝の目覚めの良さにつなげていきたいと思っているところです。

そして、これからもホロスコープを通して、すでにあるものを豊かに循環させていく仲間たちが増えていきますように。


第3回 セリザワトクミさん
宇宙の暦を取り入れて生きることを推奨すると共に、マイナーアスペクトの隠れた欲求を見つけて感情を解放していく活動に注力中! まだ課題はいっぱい残ってますが、私にとって心理占星術をはじめてから2サイクル目の火星水瓶座期に、セルフレビューというカタチで表現できるようになったことは喜びです。


2/17(土)「心理占星術基礎講座」がスタート!
☞詳しくは公式サイでご紹介中