
心理占星術家nicoによる「星宙百景」。毎月、太陽がサイン移動した瞬間のホロスコープ(イングレスチャート)を分析し、わたしたちの暮らしと天体の運行から「今」を読み解きます。
おさらい編では、先の未来を読み解いた星宙百景の記事をセルフレビュー。
先月お伝えしたチャート読みの内容と、実際に起こった出来事を nico の視点で振り返るショート・レポートです。
いま改めてチャートを見て、概ね予想通りだったことを確認した。
というか、誰もが皆わかっていたはずだ。日本はこのままではダメだと。何とかしないといつか立ち行かなくなるはずだと。
実際、日本人は皆、現状に対し、かつてないほどの苛立ちと不満を抱えていた。その声をもっとも的確に拾い上げたのが参政党の代表である神谷氏である。だから、あれだけメディアに取り上げられ、敵も味方も大いに盛り上がり、そして大躍進を遂げた。その盛り上がりの大きな争点は、間違いなく外国人問題だった。
彼らの主張の中にはフェイクと言われても仕方がないような、誤情報や誤解を招く表現が多いのは確かだ。外国人の犯罪率や生活保護受給率に関する数字は、正確な文脈や出典を無視しているものも多く、「外国人が日本を乗っ取る」「国が壊される」など不安を増長させる表現を乱用しているのも確かだ。根拠のない精神論で議論されることもままある。
けれど、多くの国民はそれが正確かどうか、裏づけが取れているかどうかなど関係ないのだ。
自分の信じたい物語がそこにある。
それだけで十分なのだ。
それはまるで、7月5日の大地震、日本沈没の予言に熱狂するのとまったく同じことだ。
先が見えない時、人は今の自分をわかってもらえると感じられる物語へと向かっていく。「日本はこのままだと立ち行かなくなる」「外国人はわたしたちの安全を脅かしている」「物価は上がり続け、生活は苦しくなっていく」この不満、この憤りを受け止めてもらえる物語。
この辺りのことは、以下のブログも参考にしてもらいたい。
活動サイン満載の時期に登場したのが、活動サイン満載の神谷氏だ。

昨日、7月22日に開催した月イチ勉強会では、風エレメントのリーダーが選ばれる理由として、2024年11月6日のブログの記事のテキストを読み上げた。それが以下のものだ。
およそ1,200人を殺害した2023年10月7日のハマスの攻撃は、むしろイスラエル人の真の姿を解放させることになった。「我々が生きるか敵が死ぬか。またはその逆か」というイスラエル人が注意深く抑制してきたこのマインドセット、深い部分で抱えてきた欲望が解き放たれてしまった。
ネタニアフは人々を扇動したり洗脳しているわけでない。国民の幅広い意見を反映させているのだ。11/3の毎日新聞の記事に同じような言葉を見つけた。
共和党支持の弁護士ロバート・デサント(77)がいう。
「我々がトランプについていくのではない。トランプが我々についてくるのだ。左派はそのことを理解していない左派がトランプ支持者を『どうしようもなく愚かで非難されるべき人々』と軽蔑し、愚かだからトランプ氏についていくと考えがちだ。そうではないのだ。トランプは我々が彼に実行してほしいことをよく理解している。だから支持する。」引退した教師(77)も同意する。
「トランプの人格やパーソナリティーは考慮しない。やってほしいことを実行してくれているから、投票するのだ」
冥王星について説明するとき、「人々の恐れ、不安、欲望の声を聞き分けることができる人」という説明をすることがある。奥の方にしまわれていた恐れ、不安、欲望をお互いが引き出し合い、周知の事実となっていく。強い感情のエネルギーが共鳴し合うことで、ときに熱狂的な、ときに暴力的なムーブメントになるのだろう。
冥王星の現在地 体裁や世間体、「こうあらねばらない」姿が解体されたとき、真の「こうありたい」姿が出てくる ではここからどう生きるか、それが問題だ
ネタニヤフもトランプも太陽は風エレメント。風の時代とは、人々の声がこれまで以上に多く吐き出され、風の時代のリーダーとは、人々の声をこれまで以上に反映させる力がある人のことを言うのかもしれない。
以下、蟹座期=夏至のチャートになる。

乙女座29度、双子座の29度といった牡羊座ポイントのASCとMC。アングル上に牡羊座ポイントの太陽木星、土星海王星が位置している。まさに「なじみのあるものから新しい可能性へ」という流れが強まっているのがわかる。
これでは「自民党寄り左」の大結集で政治を変えるという戦後政治の夢がついえてもおかしくない。
欧米に遅れるかたちで、日本にも右傾化がやってきたのだ。
さて、ここから時代はどう動くのか。
その辺は、星宙百景・獅子座期号をお待ちいただけたらと思う。
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さまざまな話題を心理占星術的視点で取り上げながら、象徴の考え方やリーディング力の向上と心理カウンセリングへの理解を深めている月イチ勉強会。
2025年7月は、参院選2日後の開催。今回の選挙結果は、いったい今という時代の「何」を反映しているのか。単なる「民意」という言葉で終わらせず、人々の意識をつくっているものの背景を探りました🤔
この記事で紹介した、神谷代表のチャート読み解説はもちろん、注目は、現在形成されている海王星と土星のコンジャンクション。前回形成されていた1989年の世界を振り返ると、ベルリンの壁崩壊や天安門事件など、大きな地殻変動が起きていたことが分かります。
これらが活動サインの初期度数に配置されることで、現状に対する「不安」や「危機感」はこれからどうなっていくのだろうか。天王星、冥王星のはたらきはもちろん、デトリメントの牡羊座土星 VS イグザルテーション蟹座木星の影響など、人の心理や行動への影響について、約2時間たっぷりお伝えしていきました。
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