「Hand Holding Cloth:Léopold Survage(1929) –© 2018 Artists Rights Society (ARS), New York / ADAGP, Paris」
主要7ヵ国首脳会議が太陽双子座イングレスとともに閉幕した。被爆地・広島での開催の意義、岸田首相の記者会見などは概ね高い評価の声が上がっているようだ。
また、G7サミットとしては初めて、核問題に焦点を当てた文書「核軍縮に関する広島ビジョン」が発表された。しかし、「核兵器のない世界という究極の目標」という記述に対し、具体的な道のりを示せておらず、核兵器廃絶にはあまりに程遠い結果ではないかという批判もある。被爆者の方の「自国の核兵器は肯定し、対立する国の核兵器を非難するばかりの発信を被爆地からするのは許されない」というコメントも目にした。
それはそうだ。その通りだ。そんなことは百も承知だ。でも、まずはここから始めるしかないではないか。現実には、原爆投下したアメリカに「(在日米軍基地に)今すぐ出て行ってくれ」と言えない状況が、かれこれ70年以上も続いているのだから。
各国の思惑があるにせよ、実現までの道のりはあまりに遠いにせよ、「核軍縮」という明確な目標を掲げることができたのだ。ここから一歩一歩進んでいくしかない。
今月初旬に行った時期読みパーフェクトマスター講座では、第二次世界大戦の終戦記念日のチャートを扱った。その下が、今回の太陽イングレスチャートとなっている。
見てわかる通り、冥王星は70年以上をかけて、グルっと反対側の水瓶座へと進んできた。ここから冥王星は、すぐに山羊座へと戻り、そしてまた水瓶座へと進むという行ったり来たりを繰り返し、2024年11月20日に本格的に水瓶座へ入室する。
前述の時期読みパーフェクトマスター講座でも挙がってはいたのだが、今回のG7サミットを見ていると、ぼちぼち「戦後」という考え方から、新しい時代に向けて本格的にこれからの国の在り方について議論していく必要性があることををあらためて感じた。
これは日本だけではない。各国において、どのような価値を守り、どのような価値を手放していくのかをそれぞれに考えていく、そういった時期がいよいよやって来たのかもしれない、そんなことを強く思った。
その契機としては、今、天空に配置されている火星―木星―冥王星のトランジットの刺激が利用できるかもしれない。
占星術では言わずと知れているが、核=プルトニウムは冥王星の象徴であり、よって冥王星は「力による支配」の象徴でもあり、そしてこの冥王星はアメリカが発見した唯一の惑星である。ウクライナ情勢の行方は、間違いなくアメリカが握っていると考えられる。
現時点でアメリカの核兵器所有数は5,428発、ロシアは5,977発。これからロシア、中国を相手にどのような出方をしてくるのか。これからのアメリカの動向は非常に重要となるだろう。
これらを踏まえながら、もう一度、双子座のイングレスチャートを見てみよう。
今、日本はどのような行動が必要なのか。それに伴い、企業や個人はどのようにふるまったらよいのだろうか。
ASCは天秤座でバイアコンバスタ(焼失の道)。4ハウス―10ハウスという関係性を意味する西半球の強調を考えると、国際社会の中で存在感を示しながら、近づきすぎず、離れすぎず、適度な距離を保ちながら協力関係を強固にしていく。風通しのよい関係を維持しながら、自分たちの未来の価値づくりに邁進する。そんなイメージが見えてくる。
次のアメリカ大統領選は2024年11月。バイデン大統領任期の間は日本との結束は維持されるだろうから、冥王星が行ったり来たりしている間に国力をつけ、その上でよき協力関係をつくっていけるといい。
企業や個人も同じようなテーマを意識してみることもできる。
相手の価値に頼り過ぎず、けれど相手と価値の提携ができるという、つかず離れずのよきパートナーシップを持つことが必要そうだ。
また、今回「グローバルサウス」と呼ばれる新興国や途上国との関係のあり方も議論に挙がったが、企業も個人も「支援」というかたちでの関係性づくりを視野に入れ、未来への投資を行うことを念頭に入れるのもありだろう。
すぐに結果は求めなくてもいい。どう転ぶかを心配するよりも、2024年11月に向けて、コツコツと自分なりの価値づくりを行うことを優先したい。勉強してもいい、モノをつくる練習をしてもいい、何か自分にとって価値があると思うことを続けていく。そこから未来の可能性というのがきっと見つかることだろう。
これらは、太陽イングレスチャートに示された牡牛座―獅子座―水瓶座といった不動サインの配置から考えられることだ。
今の状況を鑑みても、そんなに明るい未来を期待することは私にはできない。戦争も終わる気配がなく、電気代の値上げ、物価高騰も続いている。
けれど、外の価値基準にふりまわされなければ、意外と明るく暮らしていけるかもしれない。あれもなくてもいい、これもなくてもいい、これだけあればいいという自分で価値を決めることができる。なければつくればいい、つくれなければ諦めるという選択肢もある。
人と結びついていく、協力関係をつくっていく。しかし、その前提には、もしかしたら、まず自分の価値基準を見直し人の欲望に振り回されない、そんな在り方を考えることが必要なのかもしれない。
その上で、人と手を組むことができたなら、きっとより豊かな世界を築いていけるのではないだろうか。
お知らせ +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+: -:
6/9(金)午後スタート!
心理ホラリー&コンサルテーションチャート講座
心理ホラリー&コンサルテーションは本当に興味深い講座でした。
私は人の相談を聞くと、その人の話だけでつい「それは酷い」とか、「かわいそう」など感情が優先して、一方的に相手が悪いと思ってしまい、相談者と相談者の悩みの対象になっている人物のことを公平な目で判断できていませんでした。
でも星が出す答えは、私には思いもしないようなアドバイスで、なぜそんなアドバイスになるのか? と考えてみたのですが、決定的な違いは、星は相談者から好かれたいとか、いい人だと思われたい、というような感情が入っていないから、相談者にとって大切なことだけを、シンプルに答えているのではないかと思いました。
私がアドバイスを考えると、相談者を傷つけないようにとか、嫌われないようになど、自分を守ることを考えて言葉を選ぶ傾向があります。その余計な感情が入ることで、伝えるべき答えと違う方向に行ってしまうようです。
だから、星を読むときには、自分を良く見せたいとか、善人だと思われたいという個人的な考えが入らないこと、そして相談者にとって必要な星のアドバイスをわかりやすく伝えるということを心がけようと思いました。不純な動機で星を読むと、良いアドバイスにつながらない気がするので、そのことを忘れないようにしたいと思います
Kさま 心理ホラリー&コンサルテーションチャート講座–2020年受講
心理占星術とナラティブセラピーで
クライアントの心を引き出す
~あらゆる「人に対峙する」現場で最も応用可能な占星術
占星術が何よりも面白いのは、天空に配置された星々と、地上における人々が作り出す事象がシンクロを体験したとき。
ホラリー&コンサルテーションチャートはその見事さ、面白さが凝縮されているのです。
クライアントは、時に自分自身の本当の悩みをうまく打ち明けられないことがあります。 または、質問とは違うところに本来の意図や悩みを持っていたりすることもあるでしょう。
ホラリーチャート、コンサルテーションチャートを使ってどのように個人の“今”とシンクロさせることができるか。 質問を受けてから、着地するまでどのようなシナリオを描けるのか。
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