星宙百景 おさらい編 ~2024 双子座・わたしたちの暮らしと天体の運行から「今」を考える

心理占星術家nicoによる「時期読み百景」。毎月、太陽がサイン移動した瞬間のホロスコープ(イングレスチャート)を分析し、わたしたちの暮らしと天体の運行から「今」を読み解きます。

おさらい編では、先の未来を読み解いた星宙百景の記事をセルフレビュー。

先月お伝えしたチャート読みの内容と、実際に起こった出来事を nico の視点で振り返るショート・レポートです。

 双子座期のもっぱらの話題は東京都知事選だろうか、それとも改正政治資金規正法だろうか、はたまた日銀の国債買い入れ減額か、マイナンバーカード実質義務化問題化か。いずれにしても、双子座イングレスチャートを見ると、足元をしっかり固める必要を訴えているように見える。
 では、時期読みにおける4ハウスとはどのように読んだらいいのだろうか。

 自民党の支持率は19%まで低下した。2000年以降、自民党政権下で最低の支持率だという。内閣支持率は22%。自民党にとっても、また国にとっても根本的な立て直しということになるだろうか。
 それで言うと、トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキ、ヤマハの日本の四輪・二輪メーカー5社の認証不正発覚問題なども4ハウス問題に該当するだろうか。または、三菱UFJ銀行に対する業務改善命令もそうか。

 いずれにしても、大きな目標を掲げ、それに向かってみんなで前進するとか、明るい未来へと意気揚々と進んでいくといったような流れでなかったのは実際のところだ。
 上を見るよりも、足元の確認をすることを求められているような気持になることは多かった。 ひたすら未解決の問題を片付けざるを得ないような流れ、国にも企業にも、また個人にも立て直しの流れが押し寄せていたように思う。

2024年太陽・双子座イングレスチャート

先月、双子座期の星宙百景では、以下のようなことにも触れた。

 双子座は、よく競争原理のサインと言われる。

 牡羊座、牡牛座と続き、3番目のサイン双子座で初めて外界に触れる。自分だけでは自分が何者かはわからない。だから、外のものと積極的に触れることで自己を認識することになる。その時、他者を自分の分身のように感じるかもしれない。近親憎悪のような、「関係やコミュニティが共通点を共有すればするほど、人々は、お互いに知覚される小さな違いに過敏になる」だろう。だからこそ、自分の違いをより強く意識しようと、時には好戦的になることもあるだろうし、自分の個性や差異が自覚できない時は、自分が何者かよくわからない不安がでてくるかもしれない。

 これからの可能性を創造するため、太陽双子座期、木星双子座期は、人との差異をどう生み出していくかが重要になると考えることができる。似た者たちに埋もれながら、「彼らとは違うのだ」という差異で境界線を作っていくということが。

人との差異をどう生み出すか、似た者たちに埋もれながら「彼らと違うのだ」という境界線を作る ~星宙百景 2024 双子座

 このテーマは、まさに都知事選の中に見つけることができただろう。
 双子座は、どんぐりの背比べ、似たり寄ったりの実力だからこそいい。いいというか、そういった中で戦うからこそ見えてくる差異がある。その小さな違いを大切にすることで、後ほど明確な個性が育ってくるのだ。
 その違いはどこから来るのか。その違いはどのように生んだらいいのだろうか。

 それは蟹座期のイングレスの際に、より丁寧に伝えてみたいと思う。