第1回:こどもの可能性とは? ネガティブな見方を変えていく

いまを生きる子ども達と、それに関わる大人たち。

今月から正解のない時代の子育てに、心理占星術を役立てみようという研究会がスタートしました。

今回は、第1回目の様子をチラっとご紹介!

 

こどものお稽古事情、可能性を追求するのはよいこと?!
こどもの可能性を広げたいと思うのは親の自己満足?
今後の検証テーマ、お悩み受付中

 

こんなママさんが集まりました

現役ママから元ママさんまで、お母さんの年代、お子さんの学齢、住んでいる地域など多様なバックグラウンドを持つメンバーが揃いました。共通点は、全員が心理占星術を学んでいること。どのように占星術が活用していけるのかを模索していきます!

 

▼鈴木ワカナさん(40代のママ:小3👨/東京)
緊急事態宣言の影響による、こどもの不登校や自殺率の増加について問題視。解決のひとつの手段として、占星術が助けにならないかと考えている。

和佳さん(60代元ママ:33歳👨/東京)
元お受験ママ、既にこどもは独立しているが、子育てについては長らく悩みと挫折を感じていた。占星術をきっかけに自分と子供は別人格であり、コントロールできないことを知る。心理占星術で自身のコンプレックスが解消された経験から、現役ママさんに役立てられることがないか、と参加を決意。

▼ふーみんさん(40代:小5👩、年長👩/神奈川)
長女が知的障害と自閉症のため、コミュニケーションが取りずらく思いがくみ取れない。さまざまな療育プログラムを試すが、どれも表面的なアプロ―チで馴染めず、参考にならなかった。そんな中で心理占星術は人の本質を読み取れると実感を得ている。

▼na naさん(40代:中2👨、高2👩/青森)
発達障害の長男が小さなとき、子供のネガな面に注目してしまいがちで、どうしたら受け入れられるか悩んでいた。良い面を見てあげたいのに、ついつい悪い方に心配してしまう。夫が多忙だったため、子育てはワンオペで健康状態が優れない時期が長かった。こどものケアが足りていないと思った時期もあったが、その分、長女はしっかりものに。現在は、思春期のふたりの進路が悩み。

▼Maikoさん(30代:4歳👩/大阪)
ホロスコープからこどもの能力や資質をみつけてサポート出来たらよいと考えている。世の中の教育までの視野がもてていないので、研究会で考えていきたい。

▼lunchさん(30代:4歳👩、1歳👨/大阪)
夫が転勤族のため、両親や友人が近くにおらず閉ざされた環境で子育てをしている。近所のママ友とは、目先の習い事などの会話はするが、子育てについて深い話ができず孤独を感じていた。この会でシェアしたり話をきいていきたい。

▼ukakoさん(30代:1歳👨/大阪)
これまでこどもとベッタリだったが、4月から保育園に。まだ悩みらしい悩みはないが、子育てについての話が聞けるといいと考えている。

 

こどものお稽古事情、可能性を追求するのはよいこと?!

こどものお稽古事情から「こどもの可能性の捉え方」にテーマが発展。 現役ママさんからはイマドキの悩ましい思いが伝えられた中、元ママさんからは「お役に立てば……」と貴重な実体験を包み隠さずお話いただきました。その一部をご紹介します!

 

現代は、こどもの可能性=与えることばかりの教育指針にあふれている?

 

ふみさん: 発達障害においては、こどもの可能性=「可能性を伸ばせ」「個性を活かすことで底上げされる」という与えることばかりの教育指針にあふれています。でも、日本の枠組みの中で、個性を伸ばした自由な発想で幸せになれるのだろうか。

nico : 職業占星術では、一見ネガティブに見える点が、その人の最も強いエネルギーとして発揮されているケースが多いです。子育てにおいても、大人(母親・教師)がネガティブと捉える点こそが、そのこどもを支える重要なエネルギーになるかもしれません。可能性だけを追求しない子育てについて検討していきましょう。

ふみさん: 母親は、こどもに幸せになってほしいという確かな手ごたえを求めて模索しています。ネガティブが開花するというのであれば、納得できる理由が必要ですし、先ずは(そうした発想がない)母親の思い込みを外すことが大変だと思います。

 

研究会の様子はこちらでチラッとご紹介

 

こどもの可能性を広げたいと思うのは親の自己満足?

また、「こどもの向き・不向きがわからない。だから、いろいろな習い事の中から自分で絞っていってほしい。」そんな声も聞かれました。そんな中、子育てを終えた元ママの和佳 さんからこんな声もあがりました。

和佳さん: 私は男の子ひとり。もう結婚しており、今度お誕生日が来ると33歳になります。別居もしているんですけど、私は子育てがコンプレックスというか、悩みの種だったんです。私は西半球が多いし、もともと太陽も月も柔軟宮だったりして、皆んなに合わせていくほうがいいなと思っていたんですよ。

だから、皆んなというか周囲に合わせられない息子が、「なんであなたはできないの!?」と本当に理解ができなかったんです。息子の意見なんてどうでもよくて、学校の先生がいうことが正しいと思っていたから「こういうことがあった」と学校から連絡があるたびに、とにかくコンプレックスと挫折感でいっぱいで、私は一人の子供もちゃんと育てられないんだなという思いがありました。

 

子供の可能性でいえばーー私は木星・土星、社会の善しとするものに引っ張られるタイプなので、私ができなかったことを全部やらせました。サラリーマンなんですけど、できることはみんなさせました。一人っ子だったし、留学させたり、小学校からお受験させて私立の学校入れたりと、本当にお受験ママでした。当時は、周りができる子供たちの中にいたから、自分の息子がその路線から外れるというのが許せないし、上手くいかないし、本当に、すごく苦しくて、大変だったんですよね。

だけど、占星術の勉強を始めて、息子のホロスコープを見たときに、「子供であっても人格が違うんだ!」ということがすごくよくわかって。私の当たり前は、息子にとっては当たり前じじゃない。

 

子供一人に親と両家の祖父母で六つの手があるーーそんなことがいわれていた時代、私の場合は、夫の実家を頼りにすることができませんでした。そのことがショックだったし「私の子供は(ほかの子とは)違うんだ」と不憫に感じ、親として出来ることは何でもさせて可能性を広げてあげたい、と思ったのですしかし、それは子供が自らやりたいと言ったわけでもなく、私の見栄だったのですね

自分でもわかっていたけど、夫の親のことが私にかなり影響があり、世間体を意識して子供にかなり期待をしていた分、自分の描く子供と違う現実の息子とのギャップに悩んでいました。もともと期待しやすい私の性格ーー木星・土星、社会の善しとするものに引っ張られやすいタイプということがわかった今は、子供のためと言いながら、子供を無視し理解していない勝手な母親だったと改めて思いました。

 

そういえば、「子育てに挫折した」と言ったら、息子に「俺に失礼じゃない?」と言われたんですよ。それを言われる前までは、全然、そんなこと思ってもいなくて。中一くらいまでは息子のコントロールができていたんですが、中二のときに突然、「俺は母さんのロボットじゃない」と言われて。そこから、タバコを吸われたり、学校からの呼び出されるようなことがたくさん起こりました。私は真面目に育ってきたので、社会から外れるようなことが、当時は本当に許せなくて……..

 

nico: でも息子さんは今、結婚もして自立もして、しっかりと仕事もしている。そういう状況で、「子育てに挫折した」なんて言われたら「それは、俺に失礼じゃねえか。俺はこんなに立派に生きてる。なんにもわかっていない。」という子供の思いがある、ということです。

 

和佳さん: 大学も入ったと思ったら辞めてしまったり、アルバイトの状態で、突然、結婚するといって、向こうの親御さんのサインまでしてある婚姻届を持ってきて、「反対しているのはうちの親だけだ」なんて言われちゃって。今では、そういうはちゃめちゃなやり方も、息子が自分で選んできたことなんだろうな、というのがやっと納得できます。息子のホロスコープを知った途端、それまでの子育てに関する悩みがスーっとなくなったんです。

だから、私は子育てで悩んでいるお母さんたちに、「占星術を使って、こうしたことを伝えていけたらなぁ」という思いがあったんです。ただ、今は、あまり、子育て中のママたちとお付き合いすることもないので、大人相手の何かでお役に立てればいいのかなあ、と思っています。

 

* * * * *

 

今回は、チャート読みは一切なし。

メンバーそれぞれの対話であっという間の2時間が終了しました。

偉い先生がお話しするのでもなく、占星術のチャートありきで学ぶのでもなく、ただ傾聴し合うわけでもない。人の話を聞きながら、自分の子育てを語り直していくことで、改めて自分を振り返ることができる。多様な考えを知ることは、閉じた子育てから解放してくれることもありそうです。

 

「お母さんは答えを求めているかもしれないけれど、「答え」を提示するのではなく、語ること(ナラティブ)の中で、自分の答えを選択できるような、そんな対話ができると一番いいかもしれない」ーこうしたnicoの所感から、今後もナラティブの積み重ねを行っていく予定です。

今後の検証テーマ
1.こどもの可能性を書き換えてみよう!
母親、大人の固定観念(木星や土星:社会が求める期待や成功、常識)をどう外せるだろうか。むしろ天体やサインのネガティブな表現を拾い、表現してみるとどうだろうか。

2.親子の関係性とは
親がもつ不安を乗り越えられる子、親の不安や期待につぶれてしまう子、または反発などの態度はどこからくるのだろう。チャートからこどもの受容性を見てみることはできるだろうか。

3.教育論と占星術の関係
現在、流布している教育論を占星術の視点で見ると何か発見はあるだろうか。(1と関連し、木星の象徴を捉えなおしてみよう)

次回は、4/2(金)ブログや公式サイトでお知らせします!

 

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