2017 射手座の言葉 ウィリアム・ブレイク

心理占星術家 nico が選んだ今月の言葉は

 

自分が見たものを疑う人間は

神を信じることも、人を喜ばすこともない

もしも太陽や月を疑うなら、

それらはただちに消え去り

人に対する情熱があるなら、何をやってもうまくいくが

自分だけにしか情熱が向かないなら、何をやってもうまくいかないだろう

“Auguries of Innocence“無垢の予兆より

 

今月の言葉

ウィリアム・ブレイク

1757年11月28日生まれ。イギリスの詩人、画家、銅版画職人。射手座に太陽と木星を持つ。

 

蠍座期に、私たちは心の痛みや傷、真の欲求と向き合う体験をした。
他者との関係性に悩んだり、他者の持っている才能や資質に心が揺れたり、自分自身の「できない」「持っていない」という不安に脅かされたり、「何がしたいのかよくわからない」と日々の生活を投げてしまったり。

一体、私たちは、いつまでこの体験を繰り返すのだろうか。そろそろ本気で、射手座に向かって心を、精神を解き放つべきなのではないか?
たとえわずかだとしても、自分の持っている力を携えて、社会に飛び出していかなければいけないんじゃないか?

 

その時に必要なのが、自己に対する、他者に対する、環境に対する、運命に対する信頼、つまり、ブレイクの言う「太陽と月」への信頼である。

 

9番目の射手座以降は、「社会」「公的」というパースペクティブの領域となる。
つまり、意識を社会に向けていかないと、その真価を発揮できないということだ。
火エレメント牡羊座、獅子座が地平線の下で温めてきた情熱を、ここ射手座でさらに広い世界に向けて届けていく。

 

私が善いと感じているものは、みんなにとっても善いものなのだ。
この精神が射手座を突き動かし、人生の可能性を押し広げる。

 

ここまで自分自身が身につけてきた力を疑うことなく社会に生かしていくこと。
そこで、自身の太陽と月を輝かせること。
それが、射手座期の大切な体験となるのだ。