もはや労働は、自分は役にたつという誇らしい意識では遂行されない。
むしろ、運命のあてにならぬ行為が施してくれた特権、つまり他人ではなくほかならぬ自分が職にありつく特権を得ているという、屈辱的で苦痛にみちた感覚によって遂行される。
企業主でさえ、際限なき経済的進歩への素朴な信仰、自分には使命があると思わせてくれたあの信仰を失ってしまった。
未来への熱い期待が全生活を占める世代ですら、世界のいたるところで、自分たちに未来はなく、宇宙に自分たちの居場所はないと自覚しつつ、細々と生きている。

シモーヌ・ヴェイユ 「自由と社会的抑圧」より

 

今月の言葉

シモーヌ・ヴェイユ

1909年2月3日 パリ生まれの哲学者。太陽、水星を水瓶座に持つ。医師を父に持つ裕福かつ知的な環境で育つも、女工として工場生活に入る。第二次世界大戦中「フランスの子どもたちに配給されている以上の食べ物はとらない」として栄養失調で短い生涯(34歳)を終える。

最後の不動サイン・風エレメント・社会サインという特徴を持つ水瓶座が目指すものとは何だろう。
古来、風という言葉は目に見えないものを象徴するために使われてきた。
雰囲気や空気感といった、人々を取り巻く影響を表現する言葉として用いられる。
また昔から風は、人々に強い影響力をもたらすものとして恐れられてもいた。
また物理学的には、場所による気圧の不均一を解消しようとして発生するのが風だと解釈できる。気圧の不均一・気圧傾度力が大きいほど、風は強くなると考えられている。

つまり、象徴的な意味として要約すると、風とは時代を取り巻く空気を示すものであり、また人々に影響与える力であり、不均一の状況を解消する作用を持つものとなる。
四大エレメントでは、風は知性、思考、情報を象徴しており、また、公平、均衡、平等といった意味を与えられている。
そこに不動サインの意味としての「価値」「愛」、社会サインの意味としての「みんなの」が加わると、水瓶座とは多くの人々を目覚めさせる知性を持ち、一人一人が平等に価値を受け取れる社会を目指し、最終的に人類が平和な愛で満たされる世界を目指すことを目標とするということになる。

「自分」が幸せになるために「他人」を犠牲にするという社会システムに対し不均一を感じたとき、ヴェイユは声を上げる。
「使命=自己価値」ではなく「特権=差別的」という意識を感じることでしか仕事にありつけない、自由を拘束する社会に対しNOをつきつける。

皆が平等に恩恵を受け取れる社会とは、ヴェイユが生きたユートピア思想に過ぎないのか。
山羊座土星が作り上げた社会が、その後の水瓶座土星の時代にどのように平均化するのか、これからの未来イメージを育てる風の力を信じたい。

 

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