2019 牡牛座の言葉 向井千秋

心理占星術家・nicoが選んだ今月の言葉は….



私は医師として多くの生死と向い合ってきた。
生まれたばかりの赤ちゃんが全く外に出られずに亡くなってしまうこともあった。
満足な肉体を持ちながら、危険が伴うという理由で夢を断念するのは、無念の思いで
命を落としていった人に申し訳ないと思うのです。
私がもつ肉体と知識を全て使ってできるだけの事をする。
これが生かされている私に与えられた使命なのです。

インタビューより

 

今月の言葉

向井 千秋

1952年5月4日生まれ。

太陽と金星、木星を牡牛座に持つ。慶應義塾大学医学部卒業後、1977年から1985年まで、同大学病院に心臓外科医として勤務。1985年、宇宙開発事業団(現JAXA)より宇宙飛行士に選定され、1994年にスペースシャトル・コロンビア号、1998年にスペースシャトル・ディスカバリー号に日本人初の女性宇宙飛行士として搭乗し活躍。2004年、フランス北東部ストラスブールの国際宇宙大学教授に就任。2012年よりJAXA宇宙医学センター長を務め、2015年、東京理科大学の特任教授から副学長に就任。

 

最初のサイン・牡羊座から進んで次の2番目のサイン・牡牛座の段階でも、まだ自己像をクリアに実感するまでには至っていない。

自分が何者であるかを知るために、牡羊座で「自分の直観が働いたものはとりあえずやってみる」を経て、その体験が自分にとってどんな感覚を伴うものなのか、目で見て触って口にして、においをかいで確かめてみる。「これが私である」と強く認識するため、私に与えられたもの=I haveを利用し、少しずつ確かめながら自分の価値基準を育てていく。

自分にできるのか、できないのか。それは心地いいのか、よくないのか。しっくりくるのか、こないのか。

 

自分の持っているものを試すこと、それで勝負することほど面白いことはないのではないか? 自分を余すところなく使い尽くせばいいだけなのだ。本物の牛のように肉も内臓も、骨も骨髄も、尻尾も革も、お乳もすべて自分の持っているものは商品価値を持っているのだから。

もちろん最初は恐る恐るだが、それでも自分を利用することができる喜び、自分が自分の能力で世界を体験する喜びは大きい。

なのに、現代社会において、牡牛座を実感するのがこれほどまでに難しいのはなぜなのだろうか。

向井氏がいうように、「私がもつ肉体と知識を全て使ってできるだけの事をする」という実感を持つことがこんなにも難しく感じるのはどうしてなのだろうか。

 

向井氏は、インタビューの中でこのようにも言っている。

 

今の子ども達に必要なことは五感を使うことだと思います。自然に触れる機会が減っているといっても、季節が移り変われば都会でも枯葉が落ちたり、空気が冷たくなったりするのですから、何か感じることはあるはずです。偉い人がこう言っていたから、有名なブランド品だから、というのではなく、自分が見て聞いて感じたものをもっと信じて、表現してほしいです。

 

今は、牡牛座の反対側のサイン、蠍座=冥王星の「他者の価値」の影響力が非常に強い時代である。

向井氏の言う「偉い人がこう言っていたから」「有名なブランド品だから」ではないけれど、有名人が「健康や美容にはこれがいい」と口にすればそれが売れ、「あなたにおすすめ」の本がつい気になってしまい、常に情報が先にあるため、じっくりと感じる前に、誰かの考えに染まったものの考え方しかできなくなっていく。

ランキングやレビューではなく自分の価値基準に基づいた選択を、日々、私たちはどのくらいしているのだろうか。

 

それでは、「自分がもつ肉体と知識」とは程遠い。

時間、お金、肉体、頭、労力をかけ、自分の力で育み、生み出したものを私たちはどのくらい持っているのだろうか。

どこかで読んだ記事、どこかで聞いた話、手あかのついた情報ではなく、自分が大切に育み続けたものは何だろう?

価値は一日にしてならず。こうして牡牛座=金星=2ハウスは、誰かの借り物ではない「私」が育てたものを実感する段階となる。

 

 

私がもつ肉体と知識を全て使ってできるだけの事をする。

 

 

私には何ができるだろう。

あなたには何ができるだろう。

もしかしたら、何かもっとできるようなそんな気がしてこないだろうか。