心理占星術家・nicoが選んだ今月の言葉は….
友よ、これまで何を成し遂げたかではなく、これから何をするのかを考えることを忘れてはいけない。なぜならネガティブなエネルギーを割くには、人生は短すぎるのだから。
生とは答えのない何ものかであり、人生は常に流動するプロセスである。生はその瞬間その瞬間に理解されなければならない。
その通り道では不愉快なことに出くわすこともある。傷跡が残るかもしれないが、それでも人生は流れ続けている。
勇気をもって進もう、友よ。一つひとつの経験が私たちに教訓を与えてくれるのだ。いい時もあれば悪い時もあるのが人生だから、常に全力を尽くさなければならない。
— 「ブルース・リーが語るストライキングソーツ」ジョン リトル (編集)より
今月の言葉
1940年11月27日アメリカ・サンフランシスコ生まれ。
射手座に太陽を持つ。武術家、俳優、脚本家、映画プロデューサー。代表作は『ドラゴン危機一発』『燃えよドラゴン』。32歳の若さでこの世を去った。
私たちは、最後の火エレメントである射手座まで歩みを進めてきた。ここまでの道のりの中で、私たちは人生に対しどのような理解を深めてきたのだろうか。
今ここでもう一度、自己存在について考えてみたい。私という人間を形づくっている哲学や思想について、自分なりに言葉にしてみてほしい。
どんな言葉で自分自身を語ることができるだろうか。あなたを支えている信念はどのようなものだろうか。何を信じてここまで進み、何を喜びにし、何に嫌悪したのだろうか。
そして、これから何をしていこうとしている人間だと明言することができるだろうか。
今一度、自分の言葉で「profess(プロフェス=人前で自分が何者であるかを告げること。Professionalの語源)」してほしい。どんな言葉で自分の人生を語るべきなのか。
火エレメント最後の自己表現は、柔軟サインの学びの成果 — 双子座、乙女座の水星力を使って表現される。ここまで何を学び、どんな技術を身につけ、そして、最終的に何を語るのか — をやる。
これができてこそ、私たちはホロスコープの頂点=MCを目指すことができるわけだ。
「profess(プロフェス)」をしたからには、その歩みを止めるわけにはいかない。答えを探し続け、これから何をするのかを語り続けるため、経験を重ね続けていかなければならない。
そして、その時々立ち止まり、自分の言葉を探す。
私にとって人生とは○○である
私にとって仕事とは、愛とは、家族とは、友とは○○である。
一つひとつの経験を教訓とし、思念をとおして「私」という像を創りあげていく。
いつしか、それが「MC=私とは何者か」になると信じて。
柔軟サインは、このように経験を積みながら、自ら学び、成長させていく。
しかし、ブルース・リーは学習に関して、このような言葉も残している。
新たに学んだ内容を次々に付け加えてゆくプロセスというのは、単に記憶力が鍛えられるだけのことで、機械的なものだ。学習は決して累積されないものであり、それは始まりも終わりもない「知る」という運動なのである。それこそが「自己発見」なのである。
つまり、だから「生とは答えのない何ものかであり、人生は常に流動するプロセスである。生はその瞬間その瞬間に理解されなければならない」ということだ。
私たちの人生は絶え間ない学びのプロセスの中にある。
射手座期に、あなたはどのような「プロフェス」をし、どのような自分を発見することになるだろうか。
そして、どのようなMC=私を見つけに行くことになるのだろうか。