2016 蠍座の言葉 ドストエフスキー

心理占星術家nicoが選んだ今月の言葉は…

nico161023

 

Happiness does not lie in happiness, but in the achievement of it.

幸福は幸福の中にあるのではなく、それを到達する過程の中だけにある。

今月の言葉

フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(露語: Фёдор Миха́йлович Достое́вский) 1821年11月11日生まれ

ロシアを代表する文豪。主な作品に『罪と罰』『白痴』『カラマーゾフの兄弟』がある。当時の社会主義思想に影響を受けた知識階級の暴力的な革命を否定し、キリスト教に基づく魂の救済を訴え続けた。

8番目のサイン蠍座は、不動サインで水エレメント。支配星は冥王星、副支配星は火星となっている。
水エレメント(蟹座、蠍座、魚座)は感情エネルギーを生きる力に変えるサインである。そして、その中でも蠍座は、火星的感情を担当している。

火星は、まだ見ぬ未知の世界を探求したいという欲求を持つ。既に手に入れたものではなく、いまだ私の知ることのない世界を見てみたい、それが火星的欲求だ。だから、蠍座はなかなか満足しない。怖いもの見たさで、わざわざ遠回りの、ややこしい物事に向かっていこうとする。
なぜなら、蠍座は感情に対する強い刺激がないと、自分が何者なのかを確かめられないサインだからだ。ASC=牡羊座から150度の関係性である蠍座は、自我意識が非常に弱いサインである。蠍座自身、つねに自己のつかみどろこのなさを感じていることだろう。だからこそ、生の実感を得るため「到達する」という過程の中に住み続けるしかないのだ。

賭博好きによる貧乏生活、借金返済のための無謀な契約とドストエフスキーの生涯は波乱に満ちていた。彼には生を実感するために「どん底」が必要だったのだ。「どん底」があるからこそ、生きる力、幸福のための過程を体験し続けることができたというわけだ。