Vol.3:木星から流行を考える

木星は社会の流行を象徴しています。では、これまでであなたに気になった社会的ブームになったものは何でしょう。

それは、社会的にはどのような意味があったのでしょうか。

木星のサインから考えるブームとはどのようなものなのでしょう。

テクノロジー、芸術、文化、流行り言葉など、木星と流行の結びつく意味を考えてみました。

INDEX

K.K.さん(大阪)木星と社会ブームの関係

月影ひびきさん(東京)木星と流行語

うか子さん(大阪) ドラマ家なき子

トニさん(東京)流行は木星が見せる「社会の良いもの?」

K.K.さん(大阪)

木星と社会ブームの関係性を感じたのは、2013年に木星が蟹座に入った時期です。

日本では伊勢神宮や出雲大社で遷宮がありました。
神社は日本国民にとって心のふるさとです。
蟹座は日本の伝統と縁があるので、木星が蟹座の時に遷宮があるのは納得しました。

蟹座木星のトレンド作品ではNHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」がヒットしました。
蟹座のテーマである家族愛、地元愛。
故郷と懐かしさと人情をかけあわせた物語やキャラクターで多くの人の共感を得て大ヒットしました。
蟹座の野暮ったいけど人なつっこさが大衆受けした人気作品でした。

木星が獅子座に入るとディズニー映画「アナと雪の女王」が大ヒットしました。
自分らしさ、魅せる自分を外に表現して観てもらうのが獅子座です。
氷の国の女王という設定も獅子座らしく、序盤の自信をなくした姿や打たれ弱さの部分がありました。
恐れと愛がテーマの作品で、自分の心の葛藤を通してエルサが成長していく作品で “ありのままの姿みせるのよ~”という歌は幅広い世代に大ヒットしました。

木星が乙女座に入って、マイナンバー制度がスタートしました。
マイナンバーは国民の情報を管理していくので、乙女座らしいテーマだと思いました。
ヒットした本は「フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣」です。
いらないものを見直して整理し管理することが得意な乙女座ならではでした。

ヒットしたドラマは「下町ロケット」で、中小企業の社員たちとともに奮闘していく物語です。
主人公は佃製作所社長で、製作所の社訓は佃(つくだ)に由来して
「つくる喜び  くまなく気配り  だいじにしよう技術力」。

細かい作業が得意で高い技術があり、人に配慮ができる、という社訓が、これも乙女座らしいなと思いました。

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月影ひびきさん(東京)

流行語から木星を考える。

★木星2005年10月26日12時前 蠍座へ

流行語大賞:「小泉劇場」「想定内(外)」
トップテン:「クールビズ」「刺客」「ちょいモテオヤジ」「フォーー!」「富裕層」「ブログ」「ボビーマジック」「萌え~」
「小泉劇場」
小泉総理は民意を問うといい衆議院を解散。総選挙では反対者を党から切り捨て、その反対者に対立候補をたてて追いつめる「刺客戦術」をとる。総選挙は小泉総理ひきいる自民党が圧勝して幕をとじた。そして郵政民営化法案は可決。まさに骨を砕いて肉を切る蠍座的な執念深い戦略。

★木星2006年11月24日14時前 射手座

流行語大賞:「イナバウアー」「品格」
トップテン:「エロカッコイイ」「格差社会」「シンジラレナ~イ」「たらこ・たらこ・たらこ」「脳トレ」「ハンカチ王子」「ミクシィ」「メタボリックシンドローム(メタボ)」
「品格」
三省堂の大辞林では、とてもシンプルに”その人やその物に感じられる気高さや上品さ”と説明されている。とは言えその品格を上げるのは、そう簡単ではない。精神や心の持ち方変えて行かねばならないからだ。そのためには、その精神や心の修行が必要になって来る。射手座木星期は、精神の成長を社会にも個人にも求められた時期だったのではないだろうか。

★木星2007年12月19日5時過ぎ 山羊座入り

2007年
流行語大賞「どげんかせんといかん」
トップテン:「ハニカミ王子」「(消えた)年金」「そんなの関係ねぇ」「どんだけぇ~」「鈍感力」「食品偽装」「ネットカフェ難民」「大食い」「猛暑日」

2008年
流行語大賞:「アラフォー」
トップテン:「グ~」「上野の413球」「居酒屋タクシー」「名ばかり管理職」「埋蔵金」「蟹工船」「ゲリラ豪雨」「後期高齢者」「あなたとは違うんです」

「どげんかせんといかん」
どうにかしなければいけない、の意。山羊座の木星期は、理想ばかりを語ってたって仕方がない。結果出してナンボ。頭で考えるだけより、行動して示せという感じだ。2008年流行語トップテンの「名ばかり管理職」や「後期高齢者」もそれを象徴している。ちなみに「蟹工船」は過酷な環境で奴隷のように働く労働者の映画だった。山羊座の本質はむしろ社会から疎外されてきた弱者や障がい者、社会から手助けが必要な人々をあらわすのではないだろうか。

★木星2009年1月6日 1時前 水瓶座入り
流行語大賞:「政権交代」
トップテン:「こども店長」「事業仕分け」「新型インフルエンザ」「草食男子」「脱官僚」「派遣切り」「ファストファッション」「ぼやき」「歴女」

「政権交代」
第45回衆議院議員総選挙において、民主党が308議席を獲得する歴史的大勝を収め政権交代を果たした。
「草食男子」なる言葉も生まれた。ファストファッションも流行り、水瓶座木星期は新しい価値観のはじまり。

★木星2010年1月18日 11時 魚座入り
流行語大賞:「ゲゲゲの」
トップテン:「いい質問ですねぇ」「イクメン」「AKB48」「女子会」「脱小沢」「食べるラー油」「ととのいました」「~なう」「無縁社会」
★木星2010年6月6日 15時半 牡羊座入り
★木星2010年9月9日 14時前 魚座逆行

「ゲゲゲの」
果たして言葉として流行していたのか…という気はするけど、作者の水木しげるさんと魚座のイメージがぴったり来る。木星逆行があの世(魚座)とこの世(牡羊座)を行ったり来たりしている。

無縁社会」

自由を求めた日本人が、高度成長の人材需要に併せて都市に移動した必然の結果。

★木星2011年01月23日 2時過ぎ 牡羊座入り
★木星2011年06月04日23時 牡牛座入り
流行語大賞:「なでしこジャパン」
トップテン:「絆」「スマホ」「どじょう内閣」「どや顔」「帰宅難民」「こだまでしょうか」「3.11」「風評被害」「ラブ注入」

「なでしこジャパン」
サッカー女子日本代表がワールドカップ初優勝を遂げる。粘り強さと底力を世界に見せ、おおいに湧いた。牡牛座木星を味方につけた勝利。
しかし「3.11」あの未曾有の大地震は誰もが忘れることはできない激動の始まりだった。

★木星2012年06月12日 2時半 双子座入り
流行語大賞:「ワイルドだろぉ」
トップテン:「iPS細胞」「維新」「LCC」「終活」「第3極」「近いうちに・・・」「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」「東京ソラマチ」「爆弾低気圧」

「ワイルドだろぉ」
この時期のお笑いは、双子座木星期らしく日常ネタのわかりやすいギャグがウケていた。

★木星2013年01月26日 10時半 蟹座入り
流行語大賞:「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」
トップテン:「アベノミクス」「ご当地キャラ」「特定秘密保護法」「PM2.5」「ブラック企業」「ヘイトスピーチ」

大賞は異例の4つに決定。CMから誕生した「今でしょ!」は、決断を決める際の“後押し”として世の中に浸透。決め言葉を発する林氏のドヤ顔も注目を集めた。なんかムカつく顔だけど感情に訴える。

「ご当地キャラ」で、地域活性化なんてのもなんとも蟹座木星らしいと考える。

★木星2014年07月16日 19半過ぎ 獅子座入り
流行語大賞:「ダメよ~ダメダメ」「集団的自衛権」
トップテン:「ありのままで」「カープ女子」「壁ドン」「危険ドラッグ」「ごきげんよう」「マタハラ」「妖怪ウォッチ」「レジェンド」

「ありのままで」、「レジェンド」は、獅子座木星そのままを象徴している。
大賞となった2つの言葉が並ぶと一定の意味をなす。「ダメよ~ダメダメ 集団的自衛権」政治的に流行語大賞を利用しているなんて言う話も… 誰かの意思表示だったのだろうか。

★木星2015年08月11日 20時 乙女座入り
流行語大賞:爆買い、トリプルスリー
トップテン:「アベ政治を許さない」「安心して下さい、穿いてますよ」「一億総活躍社会」「エンブレム」「五郎丸(ポーズ)」「SEALDs」「ドローン」「まいにち、修造」

2015年夏、国会前で行われた安全保障関連法案成立反対デモに集まった人々が手にしていたビラは「アベ政治を許さない」

安全保障関連法案の反対デモで若者の中心となったSEALDs。彼らの反対デモはイケてるルックスにファッションとそしてコールだという。いつもの言葉でラップにのせて盛り上がる、つまり普通のイマドキの学生がデモをするというスタイル。

そして、安倍首相の「一億総活躍社会」

なんだかそれぞれの主張がぜんぜん噛み合ってなくて”安心できない”乙女座木星期。

★木星2016年09月09日 20時半 天秤座入り
流行語大賞:神ってる
トップテン:「聖地巡礼」「トランプ現象」「ゲス不倫」「マイナス金利」「盛り土」「保育園落ちた日本死ね」「ポケモンGO」「アモーレ」「PPAP」

2016年の大賞は「神ってる」に決まった。
ん?流行ってた?と違和感が…。「保育園落ちた日本死ね」は公平でない日本の保育園のシステムが露呈され問題となっている。「ゲス不倫」などのスキャンダルも多かった。社会の膿出しのような天秤座木星期だったのかもしれない。

世の評判を見ると、最近は「こんな言葉は流行っていなかった」「もっと他に流行った言葉があった」など、違和感を表明する人が増えている。なぜだろうか。そもそも「新語・流行語」とは何を指すのか?主催しているユーキャンの解説によれば、「この賞は、1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その『ことば』に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの」だという。しかし、実際の中身はどうだろうか…と疑問に思った。

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うか子さん(大阪)

私の記憶のなかで、もっとも社会現象として印象に残っている流行は、テレビドラマ『家なき子』です。

当時、カラフルながま口を首から提げてオーバーオールを着ている小学生をあちこちで見かけましたし、お調子者の子供たちはなにかというと「同情するなら金をくれ」の流行語を繰り出していました。

他者からの働きかけがなければ自分だけで言うことのできない、相手ありきの台詞が流行ったのですから、それだけ大きな流行だったのでしょう。

放送開始は1994年4月、同年12月には劇場版が公開され、明くる1995年には続編シリーズが放送されました。
木星の話からは少しずれてしまいますが、冥王星が蠍座の最終盤を運行していた時期でもありました。

第1シリーズの放送時期の木星は蠍座にあり、放送期間を通じて、バイアコンバスタを逆行していました。その木星が逆行を終えたのは実に最終回放送当日でした。

そんな第1シリーズは、すず(主人公、小学五年生)が病気の母にまでひどい暴力を振るう父に対して明確な殺意を持って自宅アパートに放火する回から始まります。本当に焼失から始まった大ヒットドラマです。

この第1シリーズは、どこまでも「母」ありきの物語でした。

放火も、窃盗団に属しての盗みや売春も、似顔絵を描くのも、靴磨きを習うのも、すずの行動はすべて「母のため」でした。
母を守るためならば父を殺すことを決意するし、母を守るためならば窃盗団に属して犯罪を繰り返すし、母を守るためには自分の血が必要(めずらしい血液型なので)だからなにがなんでも生きることを選び続けます。
すずにとって「母」は「間違いのない守るべきもの」で、それを大切にする価値観から抜け出すことはありません。

このシリーズでは「登場人物が、すずの行動によって、ポジティブな変化をする・善人になる」ということはありません。
ちょっと内省する人もありますが(そんな人もどんどん憂き目に合う)、犯罪者はさらに罪を重ねるし(たまに獄中死もするし、塀の中で出所後に使える強請りのネタを仕入れもする)、一部の一歩踏み出そうとした人たちは善人も悪人もわりと転落死をしてしまうし(心が踏み出す前に、実際の足元の確認が必要だったでしょう)、暗澹とする展開ばかりです。

主題歌はこちらも大ヒットした中島みゆきの『空と君とのあいだに』です。

「憎むことでいつまでもあいつに縛られないで」
「ここにいるよ 愛はまだ」
「君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる」

とうたわれていますが、すずを始めみんな、憎しみにも愛にも縛られっぱなしでしたし、すずのお母さんと主治医の先生以外はなにがしかの悪に手を染めていたように思います。

改めて書き出してみて、この痛烈さや重たいしがらみや悲惨さを「流行」として見せつけたのが1994年の蠍座木星だったのではないかと強く感じました。

劇場版の『みなし子すずの哀しい旅(サブタイトル)』の公開数日前に木星は射手座に入り、公開初日には射手座1度にありました。

サーカス団を舞台に下働きをする、母を亡くしたすずの「旅」が、医療スキャンダルやお家騒動や児童虐待といったドラマ本編でのお約束のエッセンスは引き継ぎながら、実に根無し草らしく描かれています。
なお、この作品では、すずの父の消息には触れられもしません。

第2シリーズの放送時期の木星も射手座で、第1シリーズに引き続きまたしても放送期間中ずっと逆行していました。

射手座に入ったので、一転『家なき子2』は楽天的な物語に……なるはずはもちろんなく、さらに凄惨な映像や演出と共に、前シリーズでは家庭内暴力や学校でのいじめや年少者中心の窃盗団が主だった「炙り出される闇」は、それらは踏襲しながらも医療サスペンスや大財閥のお家事情や歓楽街でのドンパチやサイコスリラー(連続殺人事件)にまで舞台を広げています。

このシリーズで登場する犯罪組織は前シリーズの「窃盗団」が可愛らしく見えるような、本格的な暴力団です。演出については視聴者から「やりすぎ」という指摘もたくさんあったようですが、前シリーズに引き続き本作も大ヒットをおさめました。

このシリーズで生まれた流行語は(流行語大賞ノミネートとはならなかったようですが)なんといっても「エリカが教えてあげる(以下、『エリカがお嬢様に可愛がられるマルチーズなら、あなたはしわしわ婆さんのドブネズミよ!(例)』といった構文として使い回される)」でしょう。

射手座木星の流行として考えてみると、やはり少し「跳躍し過ぎた」感じがあります。視聴者の期待を大きく飛び越えてしまった演出もかなりあったようです(でも結果としてヒットしているので、過剰に振れたことは正解だったのでしょう。他作品のデータをとってみないとわかりませんが、第1作のヒットを受けて制作された続編が鳴かず飛ばずに終わる……というパターンを避けるための一つの時機選択として、蠍座らしいヒット作の「過剰な続編」を射手座で発表するというやり方はどうか?という仮説に思い至りました。いずれなにか調べてみたいと思います)。

また、このシリーズでは前シリーズではなかった「すずの行動によって改心する人」が何人も現れます。
すずも、既に「絶対に守らなければならなかった母」が死んでいることもあり、様々な人に手を差し伸べる人となっています。
そもそも、あのどうしようもなかったすずの父が、初っ端から改心して、すずと和解をしているのです(とはいえやはりなにかとろくでなしなのですが、すずの命を救う手筈を整えて死ぬ、という、まるで終わりよければすべてよかったかのような最期を迎えます)。

蠍座の時にはなかった「崇拝させる力」が射手座の流行のテーマとしてあるように感じます。

また、第2シリーズの主題歌は中島みゆきの『旅人のうた』で、『君と僕とのあいだに』とは随分雰囲気の違う曲です。

「君よ歌ってくれ 僕に歌ってくれ 忘れない忘れないものもここにあるよと」
「愛よ伝われ ひとりさすらう旅人にも」

と、雁字搦めの愛からも憎しみからも解放された、何も持たず何も知らずにさすらう旅人がうたわれています。
蠍座で「きょうも冷たい雨が降る」のにめげてしまわないで跳躍することのできた射手座であれば、「あの日々は消えてもまだ夢は消えない」のです。

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トニさん(東京)

流行に疎いというか、「そんなのどうでもいいじゃん。」と思っているので、改めて「流行って何だろう?」と、考えてみる機会にしてみようと思いました。

「なぜ木星が流行なのか。」もあらためて、意識してみると何か分かるかもしれません。そんなことを考え始めたら、次のようなエピソードを思い出しました。

先日、着るものから受ける感覚を大事にしている方とお話した時に「今は細身が美しいとされてますよね。それは今は食べ過ぎで体を悪くする時代だからだと思います。遡って、印象派の絵画など、昔はふくよかが女性美となっている。あの頃は食べれなくて、病気になっていたからだと思います。」

だとすると、流行だったり皆に理想とされていたものは、その時の望ましい目標だということになります。望ましい、皆で目指すと良さそうな理想。だとしたら、これはなかなか有益です。

一方で、私が「流行」と聞くと、反射的に拒否したくなってしまうのは、「マスコミやらマーケティングに作られたニーズを煽るための戦略」に乗せられてなるものか!と、思ってしまうからです。

「これが流行りですよ。」と作られた流行り。共同の幻想。とりあえずそこに参加していれば、自分で考えなくても社会からはみ出ません。世の中との調和も保たれます。

ここまでくると木星とは「幸せになるために目指すと良さそうな理想の共有」と「世の中の調和を保つための共通世界」を提供してくれる。社会天体なので、どちらも個人だけの世界にとどまらない、個人を繋げる働きがみられます。

「流行」で思い浮かんだことがもう一つ。
現代は、「流行り」の集中力が弱まったなぁということです。かつてミニスカートが流行った時は、それ以外のものを着ているのはあり得なかったとのこと。今、そこまでの強い力を持つ流行りはありません。それってどういうことなんでしょう?

木星の力が弱まった?
いえいえ、天体な方が自然な存在なので、それは天動説的な人間中心な見方だよ、と思い直し、我々人間の方が、木星と仲良くできなくなっている、うまく近づけていないのかなと思いました。ファッションとか流行りものというと、世俗的とつい軽く見てしまう私ですが「共有したくなる気にさせる。」何かがあるからで、それがなかったら成り立たないです。
多様性、個々の好きでいいじゃない。喜ばしいことのようにも思えます。

話が飛んでしまうようですが、「昨今の政治不在」の世の中も、木星がうまく使えていないのではないでしょうか。
政治って木星だなぁと思います。私はこの頃、政治って理想主義だと思うのです。「今までは仕組みを考える働き=政治」だと思っていたのですが、政治は理想だと思うようになり、自分としてはとても納得しています。総理大臣や知事なんて、理想掲げてくれていればいいのではないか。今すぐには、とてもではないが実現も到達もできそうにない理想。でも、人間は今までそういうことをやってしまってきました。科学の世界はそうやって進んでいます。物事は「そういう風になる」と思わないと、ならないのです。

「ベーシックインカム」の話をしたり、「お金の為に働かなくてもいい時代になっていくと思うよ。」と話すと、「いやいや。」と言ってくる友達が何人もいました。さっきまで仕事への愚痴を言っていた人です。私はそういう時に、「あぁ、実はそういう風にはなりたくないんだな。」と思います。彼女たちは、まだ漠然とした信頼感を持つ体験を、たくさん持てていないのかもしれません。

まず!理想。みんなが「それ、すごくいいかも。」と希望が持てる。「もしかしたら、それ実現するかも。」と思える。
「多様な価値観、個々が大事される」と、「社会の共通の理想」は、両方必要です。星を学んでいると、そうなっています。個人が確立し、次に社会と関わっていかないと、更なる個人の広がりは止まります。

政治は木星、最大の流行は政治的理想。
今ある姿への文句ではなく、「では、あなたはどんな社会に住みたいですか?」を、簡単に考えるところから始めたいと思います。「安心していたい。」「お金のために働きたくない。」「無駄な仕事が多いと思う。」「最低限空腹でなく温かく暮らしたい。」仕組みはそれから。

「教育無償化」が大きな目標として、この頃よくニュースに出てきますがが、子供がいない私にとって、「今ある教育って、無償化する価値あるのかな?」と思ってしまい、応援する気になれません。そのことの影響もあって、このような文章となりました。

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