まったく政治がひどい。これだけカルト教団との関係があったのにもかかわらず、いまになって大騒ぎするマスコミもひどい。オリンピック委員会も電通もAOKIもひどい。ロシアもひどいし、中国もひどい。毎日、新聞に目を通すたびに心の底からげんなりしているが、8月20日には消費者物価が2.4%上昇したというのを見てさらにげんなりした。7年ぶりの伸び率、14年ぶりの上昇幅だという。
7年、14年は天体のサイクルでいうと天王星、海王星が一つのサインを運行する期間と考えられるかもしれない。特に最近、私が開催している「トランジットパーフェクトマスター講座」では、海王星と経済が密接にかかわっているのではないかという研究も進んでいることもあり、人々の心が作り出すムード、不安感のようなものが数字に影響を与えているとも考えられる。
もちろん、これは日本だけのことではない。ロシアのウクライナ侵攻は世界中にその影響をもたらしている。米国とユーロ圏の消費者物価はそれぞれ 8.5%と8.9%上昇、英国はなんと10.%も上昇し、過去30年で最大規模のストライキが連日行われ、次期政権を脅かす勢いとなっている。
日本では、東京電力も大阪ガスも9月以降に値上げを決定。企業も軒並み価格改定のお知らせを発表している。デジタル庁もいいのだけれど、このままで国民の生活は大丈夫だろうかと悶々としてしまう。
そんな国民の不安を尻目に、第二次岸田改造内閣は萩生田光一氏を政調会長にするとか、意味不明な人事を繰り広げている。これでは、いつまでたっても国民のための政治なんてできないじゃないかと、あまりに苛立ちが抑えられなかったので、イングレスチャートを抜きに一気に書いてみた次第。
これらはイングレスチャートに出ているのだろうか。
こういう政治のもとで、私たちはどのように生きていけばいいのだろうか。
こうした視点で、2022年乙女座期のイングレスチャートを見てみると、まずASCは蠍座。これは実は、とても意味のあるサインになっている。なぜなら、これから迎える秋分図もASCが蠍座になっているからだ。蠍座の意味として考えられることの一つは、内外問わず、誰と手を組み、誰とのしがらみや癒着を切り離すのかということである。
蠍座は、牡羊座と共に生き残りのための戦略が必要なときであることを教えてくれている。そして、蠍座は共存共栄という意味があることから、個人であっても企業であっても、政党や内閣、国であっても、誰とどのように手を組むかというのは、生きるか死ぬかの重要な意味をもたらすことにもなる。
実際、各新聞の世論調査で改造内閣の支持率は軒並み下落している。
共に手を取り苦難を乗り越えるのか、それともお互いの生き残りのために手を放すのか。
前述の講座の中で蠍座=冥王星は、手を組むにしても手放すにしても、大きな犠牲をはらむこと、手を組むためには多くのものを差し出さなければいけないし、手放すということは、依存していた大きな力を失うことである、そんな解釈をしている。
いずれにしても自民党は、もう「今まで通り」の「なあなあ」な関係にしがみつくことはできないということだ。
▲ 2022年太陽・乙女座イングレスチャート
ここで気になるのが、このイングレスチャートのMCまわりだ。MCのルーラーは乙女座水星(+5)、その水星に対し、海王星が180度、冥王星が120度になっている。この組み合わせは、繰り返し講座や勉強会で引用してきたNATO調印日のチャートと似たアスペクトが形成されているのがわかるだろう。
MCは新内閣、または与党と考えると、やはり盤石な組織であること、「好機到来」と勢いづいたかにみえる野党も、なかなか力及ばず、国民の期待に沿えずという印象である(ICルーラー木星□月)。結局、このまま岸田首相は国葬開催へと突き進むのだろう。
というのも、MCを支配している水星は、このまま進むと今度は、9月5日以降、乙女座・金星とミューチュアルレセプションを形成することになっているのだ。つまり、勢いを保ったまま秋分へと進んでいくということである。
岸田内閣がいつになったら頭の上の蝿をきれいに追い払い、国民のための政治をしてくれるようになるのかはわからないが、私たちもASCの副支配星が7ハウス上に入室している様子、そして9月5日以降のミューチュアルレセプションを積極的に使わない手はない。
政府は日本への入国、帰国時の検査を条件つきで不要とする検討をすること、また患者情報の届け出を重症化リスクの高い感染者に限定するという発表をした。
牛歩の歩みだが、蠍座から射手座への動きは始まっている。
私たちも冬至以降、前へと進んでいくためにも、この乙女座期でしっかり頭の上の蝿を追い払う必要があるのかもしれない。見て見ぬふり、なあなあにごまかしてきたことは、やはり旧統一教会問題のように明るみに出る日が来るのだ。某タレント議員だって、もはや言い逃れもできない。この辺の話は、実は、先日開催した火星ワークショップでも話した通りである。
そこで、2022年の乙女座期は以下の二点を提案したい。
- 手を組むか、それとも離れるか、自分なりに決断をする必要がある。いずれにしても楽な選択ではないし、自分だけの利益を取ることはできない。手を組むためには差し出さなければならないし、離れるならば痛みは必然であるが、それでも考える時期に来たということである。
- MC=将来のビジョンに向かって動き出すときである。しかし、動き出すためには、後ろ向きの解決―頭の上の蝿を追い払う必要があるということ。どのようにしたら、気持ちよく前へと進んでいけるだろうか。何を解決しておく必要があるのだろうか。
これらを見てみると、ASC蠍座は講座でもお伝えしているように、新しい価値=力の発掘であることがわかる。トランジット講座のレポートで ”プルトンは「富めるもの」の意味があり、地下に埋蔵された資源を司っている” と書いてくれた方がいたが、このように不安定な情勢の中、今まで通りのリソース=力の使い方ではうまくいかないというのは大いに理解できる。サバイバルのための覚悟、人を頼るにしても、使っていない力を引き出すにしても、成功体験を手放し、新たなふるまいや心持ちを持つ必要があることは十分わかる。
お金なのか、票なのか、ほしいものがこれまでのように簡単に手に入れることはできない時代になったのだ。
生き抜くためにも、乙女座太陽、双子座火星、水星金星のミューチュアルレセプションを利用し、知識と技術とアイデアと、もしかしたらユーモアの精神などを手にたくましく生き抜いていきたいものである。