夏至の食べ物と言えば??
日照時間の少ない国では夏至祭りが盛大におこなわれます。冬と夜が長い時を過ごす国の人々にとっては、本当に喜ばしい季節であり、作物の実りの意味からも夏至は繁殖のパワーを秘めた日というようなニュアンスでお祝いされているようです。祭の習慣の中には男女の結びつきを占う、というのもあるそうですよ。
日本は梅雨の時期ですし、夏至から11日後の「半夏生(はんげしょう)」と呼ばれる日までが田植えの最盛期であり、田植え作業に忙しいので、お祭りや何か特別なことをする余裕がなかったのでしょう。 田植えが終わり次第、地方で決まった食べ物を食べたり、何か行事やお祭りをしたりすることが多かったようです。
北欧では6~7月は夜も陽が沈まない「白夜」の季節と呼ばれていて、スウェーデンの夏至祭では豊穣のシンボル「マイストング」といわれる夏至柱を立てて、民族楽器、ニッケルハルパの演奏に合わせて、夜遅くまでみんなでフォークダンスを踊り、伝統料理であるニシンの酢漬けやディルと一緒にゆでたじゃがいもなどを食べながら、ビールやシュナプスを飲んで盛り上がります。そして未婚女性は夏至の夜に7種類の草花を枕の下において寝ると未来の夫の夢が見られるんだそうです。ただし守らなければならないのは花を摘んでいる間は一言も口を聞かないこと。
これは確かにいい夢が見られそうですね。試してみたいけど東京では難しい…お花屋さんに行ったらお店の人と口聞いてしまいますからね…。
しかし、ここではサードメディスン的逆読み考察を発揮!
草花の香りと食べ物のパワーから夢見の不思議を考えてみました^^
今月の注目食材! ニシン&ディル
ニシンは特に脳の働きによいとされるEPAやDHAなどの脂肪酸をイワシやサンマやサバよりも多く含んでいるんです。そして、北欧料理によく使われているハーブ、ディル。「魚のハーブ」と称されるほど、魚介料理と相性のよいハーブで、その薬理作用は魚の持つ脂肪酸の働きを上手に調整してくれるということです。
ヨーロッパでディルは優れた安眠作用をもつことで知られていて、煎じ湯を夜泣きの赤ちゃんに飲ませたり、種を枕に入れて深い眠りに導いたりしていたそうです。ディルの芳香成分自体には安眠に特化する働きはないのですが、日光浴の少ないヨーロッパ人の体質には反対にバランスを取ろうとする働きが安眠に作用していたのではないでしょうか。
なるほど! 脳を活性化させるニシンを食べて、ディルの効果で深い眠りにつき、花束を枕元に置いて寝たら、まさに寝ている間に脳と女性ホルモンが活性化して潜在意識にいる男性の夢が見られそうではないですか! お花を摘んでいる間にもきっと新鮮な芳香成分を吸い込んでいて、その間に人と話さないというのも、寝ている間に活性化させることに貢献しているかもしれません!!
ということで、夏至の夜には魔法のスウェーデン料理!
夏至の夜にこれを食べて、寝る前には好きな香りのお花のアロマをお部屋に炊いてみたら未来の夫の夢がみれるかもしれませんよ?!