「勉強すればするほど、その奥深さを思い知らされる」
どのようなものであっても、学び続けている人にはこのような感覚があると思いますが、この心理占星術も、また然り。実際に心理占星術を学び続けている方々はどのような思いで目の前の学びに向き合っているのでしょうか。
このコーナーでは、心理占星術の初めてさんからベテランさんまで、チャートの分析方法はもちろん象徴を深めるための工夫は本当に人それぞれ。ここでは、ニコラボメンバーの学び方はもちろん、学びのコツやヒントなどもご紹介。あなたの学びに繋がる気づきがきっと見つかるはずです。
第1回は、nico先生も目を見張るほどの成長を遂げている皆さんにお集まりいただき、これまでの道のりや勉強法をお話してもらいました。
2020年から「赤ペン12サイン占い」にて執筆。受講生からの信頼も厚いベテランメンバーの一人。「心理占星術 基礎講座」「ホロスコープ実践講座」「心理ホラリー&コンサルテーションチャート講座」「心理タロット講座」「生き方・働き方を見出す職業占星術講座」「時期読みパーフェクトマスター講座」を経て、現在は「タロットマスター研究会」「生き方・働き方 職業占星術研究会」「時期読みパーフェクトマスター講座」に参加中。
育児と在宅ワークと並行して心理占星術を学ぶ、3児の母。通常の講座でもレポートの出来が素晴らしく、特に分析力がとても高いとの評価を得ている。「心理占星術 基礎講座」「ホロスコープ実践講座」を経て、「心理ホラリー&コンサルテーションチャート講座」「子育て研究会」に参加中。
心理占星術に出会う前は「アロマテラピー占星術」などを提供していた経験を持ち、現在は植物療法の知識も深めながら、「ボタニカル占星術」の研究会にも参加している。「心理占星術 基礎講座」「ホロスコープ実践講座」「心理ホラリー&コンサルテーションチャート講座」「心理タロット講座」「生き方・働き方を見出す職業占星術講座」を経て、「タロットマスター研究会」と「赤ペン12サイン占い」に参加中。
占星術そのものの学びは始めたばかりで今回のメンバーの中で勉強歴は一番短いが、最近メキメキと頭角を現している。「心理占星術 基礎講座」「心理タロット講座」を経て、現在は「ホロスコープ実践講座」に参加中。
2023年12月より、当サイト『心理占星術の学び場』の編集長。「心理占星術 基礎講座」「心理ホラリー&コンサルテーションチャート講座」「心理タロット講座」を経て、「ホロスコープ実践講座」と「赤ペン12サイン占い」にペスカトーレとして参加中。過去に基礎と実践を飛ばして参加し、これまで学んできた象徴の解釈がいかに浅かったかに気づき撃沈した「心理ホラリー&コンサルテーションチャート講座」を来春に再受講予定。
いきなりですが、今回の教訓!
机の上での時間が、現実を変える糧になる。
まやさん(以下、敬称略): 私は独学の後、他の先生の所で西洋占星術やアロマテラピー占星術などを学んで、個人鑑定をするようにまでなっていました。でも、鑑定の現場を重ねても、本を沢山読みこんでも、何か読み方が深まっていかないというか、自分が学んできたことと鑑定でできることに限界と疑問を感じていたんです。
そんな時に、たまたま見たnico先生の『火星サイクル手帳』のYouTube動画を観て、今までの占星術の学びの中でなんとなくもやもやしていた、誰も触れていなかったポイントをnico先生が言語化してくれていたのにすごくピンと来たんです。
実はこのとき、もう占いの仕事は辞めようとまで思っていたのですが、『ここで学んで、それでも自分が納得できる占い師になれなかったら、そのときに辞めよう』と決意新たに学び始めました。
まさみさん(以下、敬称略): 私もnico先生との出会いは動画でした。しかも、『火星サイクル』関連の動画。でも、大きく違うのは、私はそもそも占いとか、嫌いでした(笑)。『占いなんかで人生変えるとか、人生はそんな簡単なものじゃない!』って、ずっと思っていました。
まさみ: 『自分をもっと分かりたい』と思うようになったことがきっかけですね。子どもを産んで、年を重ねて、さまざまな人との関わりの中で自分が分からなくなってきていたんです。ある講座で出会った方が占星術の先生で、初めて占星術の世界に触れました。知れば知るほど面白くて、その方の講座で学ぶようになって…。
復習会などにも参加していたのですが、自分だけついていけなくて、なんとかしたくて自分でいろいろな記事や動画を見て勉強していたときに、nico先生の『心理占星術の「発達年齢域」に見る、いま必要な火星力』の動画に出会ったんです。
その動画の中で”大人のひきこもり”について触れていて、『占いってこんな風にも考えられるの? そんなことまで分かって、自分を変えていけるものなの?』と自分が分かりたかったことがここなら分かる気がして、参加するようになりました。
ゆうこさん(以下、敬称略): 私は、PCを教える仕事をしていたのですが、コロナ禍で仕事がなくなってしまい、受注仕事ではなく自分で仕事を生み出せるようになりたくて、いろいろ考えていました。もともと人の相談に乗ることが好きで、元気をなくしている人の心に、少しでも明かりを灯せたらいいなという思いからコーチングに興味がありました。でも、仕事にするのは難しいと思っていたところ、昔から興味のあった心理学と西洋占星術が合わさった「心理占星術」を、nico先生の動画で知ったんです。その内容の中で、『生まれ持った星の持つ力を最大限に使って、人生の凸凹を平らにし、よりよい人生を送るためにはどうしたらいいのかを考えていく。』という話を聞いて、私が求めていたのはこれだと思いました。『悩んだり、迷ったりしている人の人生を星の使い方でより良いものにする手伝いをしたい!』と思って、今に至ります。
hikariさん(以下、敬称略): いやぁ、もう、私はもう時間が経ちすぎて、どうやって出会ったのかは忘れてしまいました(笑)。私がnico先生に出会った頃は、まだオンライン講座は存在せず、対面のグループ講座で、週末の二日間で基礎講座をやり遂げる、そんな時代です。
ただ、自分が“他者を許す”ための道具を探していて、心理占星術に出会ったということは覚えています。20代後半、社会に出て、社会に揉まれて、その中で自分と他者の折り合いをつけるために、その人の考え方やその言動に至るプロセス、言わば、その人の仕組みを知ることで、相手を許せるかな、と思って心理占星術を勉強していました。
もともと、しっかり根拠に根差しているようなものが好きだったので、nico先生が教える占いは、占いの割にふんわりしておらず、現役で多くの現場に携わりながら、その体験から得る象徴の解釈への考察を丁寧に重ね、慎重に吟味してから生徒に伝えていたり、チャートの読み方もしっかりとしたnico先生なりの考え方の根拠があったりしたのも、ここで学ぼうと思った理由のひとつだったと思います。
hikari: 途中、参加していない時期もあります(笑)。長く通ってない期間が空いたのに、再開したときにフラットに温かく迎え入れてくれたことも、長く学び続けている理由かもしれません。ちなみに、『心理占星術 基礎講座(以下、基礎講座)』『生き方・働き方を見出す職業占星術講座(以下、職業占星術講座)』は再受講もしていますよ!
hikari: 正直に言うと、ずっとぶつかっています。一つ壁を乗り越えたと思った瞬間に、次の壁がまたひとつ。ずっとその未完成な感覚のまま今に至ります。その中でも特に『時期読みパーフェクトマスター講座(以下、時期読み)』は本当にヤバいです。エグいです。『職業占星術講座』までは課題をやっていても、なんとなくオチが付けられたのですが、時期を読む学びは本当に“沼”ですね。
まや: hikariさんは『基礎講座』を再受講しているんですね…。その気持ち、分かります。私は最初、ある程度学んできていたので、『基礎講座』は飛ばして『ホロスコープ実践講座(以下、実践講座)』からスタートしたんです。『実践講座』の初日に、『あれ、ヤバい…。私が学んできたことと全然違う!!』と気付いて、『実践講座』と並行して『基礎講座』を録画受講しました。『基礎講座』は本当に衝撃的で、深いですよね。
ゆうこ: 私は占いが好きだったので、占ってもらうことはよくしていましたが、学ぶのは初めてだったので、その衝撃は体験できていないんですよね。逆に、自分がどこまで分かってないかも分からず、理解できていなくても、あまり気に留めてなかったんです(笑)。それが『実践講座』で、現役占い師と漫画家さんというハイレベルな同期と一緒に学ぶことになって、自分の理解の浅さが露呈し、『このままじゃいけない!』と意識が変わりました。そこから、先生にレポートを評価してもらえるようになったんです。
ゆうこ: 受講後に配信される録画動画を見て、すべてタイピングで文字起こしをしています。そしてそれを象徴ごとにエクセルに仕分けしてまとめて、見返しています。あと、他の本や動画で学んだ知識と講座で得た知識の共通点を自分の中で咀嚼したり、それらを実際に存在する友人などのイメージと合わせて落とし込んだり。レベルの高い同期のおかげで学びが深まっています。
hikari: すごい! そのエクセル、今度見せてください。私は同じく受講後に録画の動画を見ながら、ポイントをノートにメモしていくようにしています。それらをいつでも引き出せるようにまとめたりもしていますね。
まや: 私は録画を手書きで文字起こしをしています。一度そうやって書き起こしたら、動画はもう見ませんね。そのやり方はずっと変わらないです。
まや: 変えてません。私の場合は、勉強でつまずいたというより、そもそも人前で話すのがとても苦手で、私にとってはオンラインクラス内で発言すること自体が大きな壁だったんです。発言を求められても言葉が出てこなくて、もう、それが苦しかったです。録画を見ていても、『次に当てられたらどうしよう』とドキドキしちゃうくらい。そんなこと、録画だから絶対あり得ないのに(笑)。
でも、回数を重ねて慣れながら、『タロットマスター研究会』にチャレンジしていた頃、全然読めなくてボロボロになりすぎて、吹っ切れたのが転機になったのかな。それまではどこかでカッコつけてたのだと思います。『自分の読みが正解じゃないと恥ずかしい』『ズレた回答をしちゃうのが恥ずかしい』という思いが、『どう頑張ったって、そりゃ先生と同じにはなれないよな。等身大で行こう!』という思いに変わりました。
まさみ: どうでしょう。ここで勉強し始めて、自分自身の変化は確実にありますが、学びについてはちょっと皆さんよりずっと前の段階でつまずいています。
まさみ: 講座内で出てくる言葉一つひとつが難しすぎて、分からなかった言葉をGoogleで検索するところからスタートしています。私は企業に勤めたこともなく、ここ数年は育児ばかりしているので、占星術や心理学だけでなく、文学、哲学、時事問題まで引用されるnico先生の講座は、私が普段使わない言葉だらけなんです。
nico先生の説明は分かりやすいので、感覚的に、イメージではつかめるんです。でも、感覚的につかめていても、自分がそれを言葉で出す段階になると、私にはそれがとても難しい。だからこそ、講座内で自分が引っかかった言葉を全て、自分でも分かる簡単な言葉に置き換えて、自分の中に取り込むことに時間を掛けています。
なので、レポート作成にものすごくエネルギーを使います。何回書き直すか分からないくらいです。どうしても、自分が納得いく自分の言葉にしたくて、でも、できなくて。満足できないまま、徹夜になってしまうこともありました。
ゆうこ: 何回も書き直しますね。
まや: ずっと考えてるかもしれません。書いては、寝かせて、見直してるときや、お風呂入っているときに『あ、あそこ、違った!』と気付いては書き直しています。
hikari: 私も一回置いて、ギリギリまで確認しますね。もう、キリがないので、締切を決めて、そこでやめるようにしています。
まさみ: すごく、分かります。私も最近は『完璧にはできないものだ』と自分を許せるようになって、完璧と思えない段階でレポートを出せるようになりました。こうなるまでに、『自分を変えるために今までの自分とは違うことにもトライしなきゃ!』と、あえて『レポートを提出しない』という行為に及んだことさえあります(笑)
まさみ: はい。ただ、それ以外にもたくさんあります。講座内で語られる、さまざまな人の心理的傾向やその成長についての話が全部自分に当てはまると感じていて、『基礎講座』からずっと気づきの連続です。特に自分が象徴を読み間違えるときは、自分の思い込みが邪魔をしていることに気づけたのが大きかったです。
チャートに出ている象徴を見て、習ったことに自分が勝手に解釈を加えている、余計なことまで書いている、言っている自分にハッとしました。それからはnico先生の『構造はそれ以上でもそれ以下でもない』という言葉をいつも念頭に置いて読むようにしています。
まさみ: はい。私も録画から全てノートに書き起こして、見返すようにしていますね。でも、聴いている時間が長いかもしれません。掃除したり、料理したりしながら、録画の音声をずっと聴いていますし、買い物のときに音楽の替わりにイヤホンで聞き流したり、テレビを見る替わりに動画を流したり。ノートに重要なポイントの時間も一緒に記録しているので、部分的に10回以上見たり聴いたりしているものもあります。nico先生の話って飽きないですし、聴く度に新しい発見がありますよね。日々の気づきと講座内の話を照らし合わせて自己理解が進んでいっていると思います。
hikari: 見たことがあるはずの動画なのに、見る度に違う気づきを得ますよね。
(一同、うなずく)
まさみ: あります(笑)。そもそも、私は、自分の親みたいになりたくないと思っていたのに、自分が分からなくなり始めてから、自分の中にも子どもの中にも、親に似ている部分が見えてきて、そこを何とかしたくてこの技術を身に付けて成長したい、という思いがありました。自分ができるようになれば、同じように苦しむ人の手助けもできるようになるだろうと。
でも、心理占星術を学ぶ過程で自分への理解が進み、成長を実感すると同時に、奥深さも分かるようになってしまって、学べば学ぶほど『悩んでいる人に、まだこのレベルの私が伝えるなんて、そんな安易なことしてどうするんだ、いったい何しているんだ私は…』と思うようになってしまって。『実践講座』の終了と共に、一旦区切りを付けようかと行き詰っていました。実は、先生に『辞めます』メールまで書いて、送らずに保存して、決断せずに時間を置いていたんです。
そうしたら、時間の経過と共にできない自分を許すことができて、『コンサルテーションチャートの技術を知りたい』、『まだ自信もないけど、子育てには活かせてるし、自分のためには確実に身になっているし、やっぱり人にも提供できるようになりたい…』という気持ちが再燃して、今に至ります。
まさみ: 講座内で、実存する有名人から一般の人まで、その人の実際の人生と照らし合わせながらネイタルチャートを読んでいると、どんな人にも悩みがあり、課題があり、転機があり、つらい経験を昇華させてできた強みもあり、ということへの理解が深まるじゃないですか。そのおかげで、こんな自分だってOKと実感できたんだと思います。そこを受け容れられず、いかに、周囲の人に自分の問題を投影している部分が多かったかに気が付けて成長できました。有難い限りです。
まや: そうですね、学ぶ過程で自分自身の短所だと思っていたところや、過去のしくじり体験を俯瞰できて、人生そのものを捉えなおす機会になっています。同時に、さまざまな人の失敗体験や成功体験、成長のプロセスを知ることができて、他者に対する許容範囲が広がりました。前はもっと自分と違うものを持っている人が受け入れられなかったので、ここがほぐれたことはとても嬉しいです。
まさみ: それ、分かります! 『どんな経験でも価値がある』という言葉に救われますよね。きつく、つらい経験がその人の価値になることを目の前の事例からたくさん知って、今もつらいことがある度に『この経験は価値なんだ』と捉えられる力になっています。
ゆうこ: 私は自分自身がブレなくなりました。ここでの学びに打ち込むことで、新たな生きがいが見付けられて、家族・仕事・自分の人生のバランスが取れるようになった。どれに重きを置いて、どこに境界線を持って今を生きるか、そこを考えられるようになったのが大きいです。あと、家族のホロスコープが読めるようになって、自分が持っていないものを相手に求めていることに気づけて、関係が良くなったと思います。
hikari: 私は心理占星術を使って自分自身を育て直している感じです。思い返すと、もっと親に○○してほしかったというのもありますが、自分の力で、自分のホロスコープを使って、自分を育て直そうと日々奮闘しています。
あと、大人になると、お互いの成長を実感し合えることってなかなかないですよね。第三者の視点を通じて、自分を見直すことができていることにも、感謝しています。
ゆうこ: そうですよね、仕事でもない、このクラスの人との関わりから学ぶことって多いと私も思います。今日聞いていても、やはり皆さん、努力してるし、時間を費やしていることがよく分かりました。やっぱり机の上の時間もかけないとダメですね(笑)
座談会を終えて ~編集後記~
聞き手として参加しましたが、後輩として「それ、分かる!」と共感できる部分と、「ちょっと勉強のやり方を見直さないといけないのでは…」と冷や汗をかくシーンとがあり、とても刺激的で楽しい時間となりました。皆さんの背景や学びを支えている思いにも触れることができて、この『心理占星術の学び場』も、もっともっと盛り上げていきたいと感じました!
このコーナーは、受講生の皆さんの声でつくっていきます。「こんなことに悩んでる」「あの人の勉強法が知りたい」「わたしの方法を紹介したい」…リクエストがあればどしどしお寄せください、皆さんの声をお待ちしています!
(編集長・時友)
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