nicoの星宙予報 2021 魚座 ~自分の未来のために何を投資するか

 自称・生涯投資家の村上世彰の「まだまだ株価は上がる。今すぐ投資だ」ではないが、今、日本ではバブル期以来の日経平均を記録している。街角景気は2020月以来の低水準だというのに、だ。実体経済とのギャップに驚くが、これは国が行った大規模な金融緩和によるマネーサプライが行われたせいだろう。機関投資家も個人投資家も余剰金を投資に回すことができるようになり、株価が上昇したということだ。

 株価が4万円台になる可能性をあちこちで耳にする。コロナワクチンが普及し、実体経済が回るようになれば景気は爆発的によくなるという。専門家たちは、こぞって投資を勧めている。過去最高値は198912月末の8,915円だが、そのあと一気にバブルが崩壊したのを考えると、この景気もどこまで続くかわからない。金融緩和が続く限り、この相場も続くと言われているがどうだろう。

 ただ言えるのは、冬至のチャートで見たように、まずは春分までの三ヶ月間は投資相場の拡大、株価の上昇を読むことができた。そして、今期の魚座期も確かに、天体の流れは日本の株価市場の上昇の後押しをしているように見える。

 

 

 前出の生涯投資家・村上世彰の太陽サインは獅子座だが、占星術でも投資は、基本的に太陽・獅子座5ハウスを意味している。
 投資とは将来の価値の増加のために、現在の資本を投じる行為であり、未来の可能性に賭ける行為である。占星術では、先んじて牡牛座=2ハウスの資本(最初の不動サイン)があってこその、次の獅子座=5ハウスの投資(2番目の不動サイン)となる。

 

 2021年魚座期の太陽イングレスチャートでは、まずはハウスの強調が目に留まるだろう。そのうえで、ハウスの支配星金星がハウスに入室、ハウスの支配星である天王星とハウスの支配星金星がミューチュアルレセプションの関係にある。まさに資産運用にふさわしい配置であることがわかる。

 

 そこで、2021年の魚座期は、自分なりの投資をすることを一つの目標にするといい。ここまでに育てた自分の資本(知識や技術、時間や労力など)を未来の可能性のために賭けること。これからの将来の価値の増加のための希望ある投資。時間や労力と言った有限のものを、自分の未来のために投資する。

 

 未来の自分はどのようになっていたいのだろうか。

 どんな未来を生きられたら、自分の理想に見合うのだろうか。

 

 投資は、100%の成功を約束してくれるわけではない。ただ、投資してみないと可能性を今以上に拡張することは難しいのだ。

 

 時間や労力が無駄になるかもしれない緊張感。

 けれど、それが未来を切り拓くことになるかもしれない期待感。

 身体の機能でいうと、ノルアドレナリンが分泌され、脳は覚醒し、筋肉に酸素や栄養を送るために心拍数と血圧が上昇し、判断力、集中力が高まり、心身が一気に戦闘モードへ突入する。これが火エレメント的なハウスの体験となる。

 さて、皆さんはどのような投資を行うことができるだろうか。

 

 未来に向けた投資というアクションは、他にも様々な効果をもたらしてくれる。

 自分の大事な資源を投げ打つことで、自分の人生の人生に明確な目的意識を持つことができる。

 周囲の人に対しても、自分の未来への覚悟を明確に提示することができる。

 その気合がライオンのたてがみとなり、その迫力や存在の力により、人からのサポートを受けることが可能になる。

 

 企業も今、ウィズ/アフターコロナに向けた新規事業が活発に動き始めている。

 ウィズ/アフターコロナの世界を見据えて、世界中の投資家が事業構築を行うスタートアップにお金を流し込んでおり、こうした流れは今後も安定して伸びていくことが予想されている。

 だからこそ、この機会に国も国民から徴収した税金の使い道を将来の価値の増加のため、はたまた国力アップの見せ金として上手に使ってほしいと願う。

 

 ちなみにこちらが冬至図となっている。

 

 

 山羊座期にも書いたが、ASCは獅子座、そしてハウスの副支配星・牡羊座の火星がMC上に乗っているのがわかるだろう。この冬至から次の春分へと向かう三ヶ月間は、つまり未来への投資と、未来を語る力をつくることがテーマとなるのだ。

 

 日本ではようやくワクチン接種が始まったが、アメリカでは全国民億人分のワクチン確保が七月に終わるという。中国は、日本の尖閣実効支配を覆す動きを進めている。

 世界中が未来の価値獲得ための動きを強める中、日本はすべての外交交渉で遅れを取っているように見える。だからこその獅子座=ハウス強調なわけだ。ぼんやりしている暇はない。

 国も企業も、そして個人もコロナ禍にとどまっているわけにはいかない。そろそろしっかり顔を上げ、未来を見据えて動く必要があるだろう。

 

 獅子座=ハウス(火エレメント)の難しさは、やはり心地よい蟹座=ハウス(水エレメント)から出ていくことにある。

 魚座期は、自分の理想に合わなくなった世界にとどまることに対する自己欺瞞の意味を教えてくれる。そして、魚座(水エレメント)は柔軟サインのカテゴリーに属し、自身の学びと成長の機会を生きるモチベーションとする。

 今、自分が生きている世界は、これから自分が生きたいと思う理想と合っているのかどうか。どこに行けば、どの環境に向けば、自分の学びや成長となるのだろうか。

 大海を泳ぐ魚たちのように、のびのびと気持ちよく暮らすことのできる自分に合う水を求めて、自分を育ててくれる機=チャンスを求めて、動きをつくっていくのも魚座期の目標となる。

 自分をだまさないように。自分の心に嘘のないように。心に従って、広い海を目指していけるといい。

 

 皆さんの心にはどのような理想がイメージできているのだろうか。

 それに向かって、どのような資源を投げ打ち、どんな未来を築いていくのだろうか。

 

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