星宙百景 おさらい編 ~2024 水瓶座・わたしたちの暮らしと天体の運行から「今」を考える

心理占星術家nicoによる「時期読み百景」。毎月、太陽がサイン移動した瞬間のホロスコープ(イングレスチャート)を分析し、わたしたちの暮らしと天体の運行から「今」を読み解きます。

おさらい編では、先の未来を読み解いた星宙百景の記事をセルフレビュー。

先月お伝えしたチャート読みの内容と、実際に起こった出来事を nico の視点で振り返るショート・レポートです。

 前回の「山羊座期のおさらい編」のテキストでは、ホンダ、日産、三菱自動車の経営統合協議について、こう書いた。

特に「今後に向けて」という題がついた以下の3つの取り組みの発表には、少しワクワクした。

 また、彼らの提示したスケジュールにも注目し、「このスケジュール感も大いに参考にできるというか、時節を正確に得ているように思う」とも書いた。「この経営統合は2025年以降の未来を乗り切るためのふるまいとして参考になるのでは、という判断をした。縮む日本経済の中で、それぞれの個性を大切にしながら、どう共通の価値を創造していくかは、この三社だけの話ではないだろう」と。

 しかし…、統合協議はまんまと破談になった。
なるほど。この動きは、しっかりと内容を見極める意味がありそうだ。

 先に書いたように、これは「三社だけの話ではないだろう」ということだ。つまり、協議、統合、合併とは、いかに難しいかということ。もっと言えば、生きのびるための策であっても、お互いの合意形成がどれだけ難しいか、その難しさの理由を探ることは、わたしたちに重要な考察を与えてくれるはずだ。

 これについては、簡単な考察をブログに書いた。

今日のテーマは「協」 石破×トランプ会談はうまくいったのか?協業はなぜ失敗するのか? ASC天秤座時代に向けて、今考えておくべきこと – 心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life
と、その前に。 2/8(土)の火星サイクル手帳ユーザー・フリートーク会にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。 先日のブログに書きましたが、今回のフリートーク会、当初の目標である斎藤環氏の言葉――調和した声を響かせるのではなく、異質な声が共存する状態を尊重する――という場に少しは近づけたのではないかな。 皆さんからの感想にもありましたが、ほんとうにそれぞれの火星の解釈があり、それぞれの火星的チャレンジがあり、火星的な挫折があり、いろいろな声が聞けて本当に楽しかった。 今回は、火星に対する共通認識をつくっていこう!という目標も設定し、こんなふうにとらえると、もっと火星って自由に表現でき…
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 来週、2/25(火)に開催する月イチ勉強会は、主にこのテーマを扱いながら、2025年春分図以降のテーマである「日本が生きのびるために天秤座を育てる、その前に」と題して開催予定。なので、こちらの記事ではさわりだけ考えてみたいと思う。

 というか、トランプ大統領の動きを見ても明らかだが、今まさに世界は「外交交渉」がテーマになっている。どこと、誰と、いつ、何を、どうするかのための活発な駆け引きが始まっている。

 そして、日本がこれから生きのびるべく、12サインにおける外交を意味する天秤座期間に突入する。それは、まさに「天秤座=外交」において、力不足であることを暗示しているように見える。

 国内は、物価高、103万円の壁、高額医療費等、問題が山積みなのにもかかわらず、嫌でも海外に目をむかざるを得ない動きに今からうんざりしている。

 トランプ関税(特に車!)、エネルギー問題、台湾有事など日本にとって決して無関係ではない、むしろ大打撃の予感すらある問題を叩きつけられることが目に見えているわけだ。

 ここから、水瓶座イングレスチャートの振り返りをしてみよう。
 外交のテーマで言うと、1ハウスー7ハウスで形成された太陽・冥王星―火星のアスペクトがそれにあたるだろう。象徴的な解釈になるが、水瓶座に太陽を持つ石破首相と蟹座金星を持つトランプ大統領。ふたりの日米首脳が向かい合っているように見ることもできる(7月4日生まれのアメリカ合衆国そのものを蟹座と読んでもいい)。そして、天秤座の月がカルミネートしている。

 後づけになってしまうが、火星が逆行していることを鑑みると、日米首脳会談は形ばかりのコンタクトが形成された後、火星が後ろ向きに進み、不安定な動きを見せている。まさに会談の数日後、トランプ大統領は4月以降、アメリカに輸入される自動車に関税を課すことを検討していると表明した。まったく蟹座の動きの不安定なことよ。

 水瓶座太陽、天秤座月、3ハウス強調(双子座の部屋)を見ると、強風のあおりをどうしのぐのか、そのためにどのような交渉が必要なのか、何を交渉の材料にするのか、その辺がこのチャートから見て取れる。

 そして、後のない日産は、自力再建のためにホンダと統合することを選んだはずなのだが、ここから先は、むしろたたき売られる懸念も浮上している。

 日米関係は、まだホンダ、日産のような破談の予兆はないが、まったく危うい状況ではある。
日本という国も、そして日産も、既にハッタリが効くほどの余力もない。

 ウクライナだってそう。まさにアメリカとロシアに足元をみられて、トランプからレアアースを差し出せとか、まるでいじめっ子のカツアゲのように理不尽な要求をされ、崖っぷちに追いやられているようにも見える。けれど、ここで停戦案を受け入れ、領土を失うことに合意するわけにもいかない。ではどうしたらいいのか。

 日産にもウクライナにも、まだ地下資源なのか、GT-Rのようなスポーツカーの伝統や技術力は残っているはずなのだが、未来が見えなくなっているのはなぜなのだろうか。

 ウクライナそして日産も、「自力再建が難しい」というのがキーワードになっているように見えるのはわたしだけだろうか。海王星は、いよいよ牡羊座ポイントへと移動していく。

 この辺は、次の月イチ勉強会でしっかり話し合ってみたい。その結果は、また来月!

心理占星術 月イチ勉強会は、毎月第4火曜日開催!

さまざまな話題を心理占星術的視点で取り上げながら、象徴の考え方やリーディング力の向上はもちろん、心理カウンセリングへの理解を深めています。

今月は、時事とわたしたちの暮らしの行方を心理占星術で考察。
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