つい最近、ある人がこんなメッセージをくれた。
占星術講座でも、他のブログを書いている方々も、来月からハードな星回りになるので、今のうちにしっかり休んでおくのがいいそうです。
水瓶座期はとても大事な時期になる。
もしかしたら多くの占星家、占星術愛好家たちがそう思っているかもしれない。
次の魚座期、3/6には、いよいよ天王星が牡牛座に移ってしまう。そして、ここから7年という時間をかけて、ダイナミックな意識変革が起こるのだ。だからその前の準備をしっかりしておかなければいけない。天王星を支配星に持つ水瓶座期に、天王星的影響を意識することは、何かとても大事そうな気がする。
そんなところだろうか。
または、1/21はスーパー・ブラッドムーン(皆既月食)だから、これから火星が土星、冥王星とハードなアスペクトを次々に形成していくことになるから、何が起こるかわからない。いろいろ気をつけないといけない。
そんなことも話題になっているのかもしれない。
では、そういった重要な時代が来るとして、私たちは水瓶座期に何をすればいいのだろうか。
水瓶座の構成要素は風エレメント、そして不動サイン、また11ハウスを支配する社会サインである。
これらの意味を複合して考えた場合、水瓶座における目標とは、人や社会、環境との相互の関係性の中で、特に新鮮な風が吹く新しい環境の中でフィードバックを受け取り、そして価値を再構築していくこと。そこで構築した価値を利用し、よりよい社会を目指していくこと。それが水瓶座の目標である。
風エレメントの体験とは、同じであり続ける環境の中で成長することはあまりない。7番目のサイン天秤座、11番目のサイン水瓶座は、それぞれ素数のサインである。素数とは、これまでの流れを断ち切り、新しい体験をしていくということになる。
つまり、「差異」を感じるアウェーでの体験こそ、居心地のよくない場所にこそ、新たな時代意識のヒントや自分の個性や可能性を刺激する機会が眠っているということだ。
新しい環境、新しい体験に飛び込めば、自分を知ってもらうための努力も必要だし、もちろん恥もかくし、不慣れなことばかりで疲弊もする。ここで受け取るフィードバックは、楽しいものばかりではないかもしれない。けれど、水瓶座体験とは、このフィードバックを価値の再構築として受け取ること、それが何よりも財産になる。
住み慣れた環境、努力しなくてもわかってくれる仲間、なんとなくでもできる仕事、いつもの活動の中では水瓶座体験はあまり進んでいかない。
または、痛みを感じるフィードバックに対し「わかってもらえてない」「私には必要ない」と心を閉ざしてしまうのも水瓶座期ではもったいない話となる。
この時期に得たフィードバックは、必ず、今後の未来の方向性を決める大切な財産となる。
できれば積極的に素数「11」、価値づくりのための新たな体験をし、たくさんのフィードバックを受け取ってほしい。
このフィードバックを受け取る際、もう一つ重要なテーマがある。
以下のチャートを見てほしい。
こちらは、太陽が水瓶座にイングレスしたときのチャートである。
太陽を含め、6ハウスが非常に強調されたチャートとなっている。それが9ハウスの火星、または天王星、12ハウスの月とアスペクトを組んだ状態になっているのがわかる。
今回、話題となっている重要な天体・天王星は一番高い場所にカルミネートされて、MCのほど近くにいる。
この表示は何を意味するのだろうか。
最近ワークショップやサロンブームと言われている。いたるところでこういった催しがあり、多くの人はこういったものに参加するだけで満足するという負のスパイラルにはまっているということだ。こういったワークショップやサロンに出入りしている人たちの多くは、本業で満足していない人が多いとも言われている。つまり、ワークショップやサロンが現実逃避の入り口になってしまっているということだ。
新しい体験を「参加することに意義がある」程度のものと勘違いしないことも大事なこととなる。
天王星がカルミネートしMCの近くにいるということ。または、6ハウスが非常に強調されているということ。それは、やはり次の未来をつくる「手に職」「職業」「現場の力」を刺激するような、そういう学びや活動の機会の中でフィードバックを受け取るということが目標となる。
水瓶座期は、風エレメントらしく、外で起きていることに冷静に意識を開いていこう。客観的に自分の立ち位置を判断し、年齢やキャリアなどからシビアに市場価値を見極め、戦略的に自分の未来を創造していくことに着手していこう。
未来のために身につけたい技術があるなら、そこに集中しよう。
人の手が必要なら、それを積極的に利用していこう。
牡牛座から育てた自己価値を余すことなく使い、そして耳をふさぐことなく社会からのフィードバックをしっかり受け取ってみよう。
社会はあなたにどのような評価を突きつけるのだろうか。
個人も企業も、そして国も真実に目を見開くこと。
それが水瓶座期に何よりもまずやってほしいことである。
そこから逃げずに対策ができたとき、牡牛座天王星への道は開けてくるだろう。