人生100年、超高齢で新たなデビューを果たす女性たち(1)91歳ゲーマーグランマ

 

いくつになっても、どんな状況でも、「今ここから」人生をスタートさせるには?
ひとりひとりにあった未来をつくるためには、何が必要なのでしょうか。

 

さまざまな生き方、働き方をされている人々のホロスコープを分析!
心理占星術、職業占星術の技術を使い、ホロスコープから個人の「well-being =その人らしい在り方」を探っていきます。

・どのようにして能力を開花させたのか
・どのようなきっかけでその生き方、その仕事を選択したのか
・どんな挫折があったのか
・どう乗り越えたのか

 

これから数回にわたり、人生100年時代、超高齢でありながら職業デビューを果たした女性の生き方を取り上げます。

いくつになっても、どんな状況でも、「今ここから」わたしの人生をスタートさせるためのヒントを探っていきましょう!

 

91歳のゲーマー、木星・海王星の影響
冥王星のノーアスペクト、人を巻き込む力
土星を超える「持続力」をもつための太陽と月
ミッドポイントに見る「わたしを生きたい」という欲求
火星の目覚めが、人生の後半を切り拓く
生き方・働き方研究会とは

 

91歳のゲーマー、木星・海王星の影響

 

Gamer Grandma 森浜子さん (91歳) 

1930年02月18日 東京生まれ

2014年12月19日 YouTubeチャンネル「Gamer Grandma」を開設、同月21日より動画投稿を開始
2019年07月22日 チャンネル登録者が5,000人を突破
2019年11月25日 『最高齢のゲーム動画投稿YouTuber』としてギネス世界記録に認定
2020年05月11日 ギネスワールドレコーズジャパンのTwitterで言及され、広く周知

 

 

Mさん: 森さんのことはYouTubeで知りました。ゲームをしながらご自身が実況されている、その話し方や指さばきがしっかりとしていて、すごく興味を持ちました。

まず、状況判断能力がすごい。ゲームのコントロールは、このボタンがジャンプ、このボタンで攻撃というのを全部覚えないといけないのですが、ご高齢にもかかわらず、それらを早く的確に繰り出します。そこに能力を感じましたし、こんなにしっかりとした形で大衆に提供できることにも驚きました。

また、ずっと水泳を続けていて(40歳代から82歳まで)大会で2位になっています。持続力があり、「これ」と決めたものに対する集中力がすごいなと、こうした森さんの動力源を分析してみたいと思いました。

 

nico: この研究会は、職業占星術的分析を深めることが目的ですから、主に能力や時代意識に焦点を当てながら多くのことを汲み取れると、今の時代を生きる人たちに向けたポジティブなメッセージになると思います。そして、せっかく長く生きてきた方々を取り上げるからには、これまでの人生はもちろん、もう少し先の人生まで想像しながらリーディングしていきましょう。

その前に、これまでは高齢の方を取り上げる機会はありませんでしたが、この話をもらったときに、皆さんどんなふうに思いましたか。

 

TMさん: 長い人生の中で、そこまでたどり着いた軌跡が占星術から見られたら面白いなと思いました。実際に話が聞けないので、想像というか、自分たちで拾っていくしかないのかなと思いました。

 

TBさん: 先ほど挙がった「持続力」は、火星ワークショップでも頻繁にあがるキーワードですよね。今回の事例は、ブレイクするポイントが、人生の後半にきたというのも興味をそそられました。さらに、そこからのバイタリティがすごい。これから長い人生を生きていく中で、その秘訣をチャートの特徴から拾えたらいいなと思っています。

バイタリティとは、好奇心もそうですが、現実に自分に向き合っていく力とも捉えています。この方々は、人生の後半に自分の好きなものを見つけて、その対象に対して、自分のエネルギーを振り向けています。

実は、今月72歳になった母親に、この話をLINEで送ったら、とてもネガティブに受け止められてしまいました。「世の中にこういうすごい人がいるといわれても、自分にはできないし、一体どうしろというのか」という反応が返ってきて、すごく驚きました。私は、そんなつもりではなく、自分の好きなものを見つけるとか、少しでもやる気になってくれたらいいな、と思ったのに逆効果になってしまいショックでした。

そういうこともあり、自分が関心を持ったものに対して、向き合い続けていくエネルギーがどこにあるのかを理解したいです。

 

Aさん: すごく元気に歳をとっていく人がいる一方で、社会から甘やかされ自ら弱者になろうとする人たちがいるように思います。そんな中、この方たちは、「年寄りなんだから」というのを跳ねのけて、自立心をうまく守っていると思います。

 

nico: 活動能力という意味で、健康は大きな要因のひとつにはなりそうですが、「自分の本性を生きる」というのが今回のテーマでもあります。先ほどのお母さんのように、「身体が元気だから」「きっと、お金があるのよ」「余裕があるのよ」etc、いかにもお年寄りが言いそうなフレーズですが、こうした既成概念を超えて=つまり土星や木星の言い訳をせずに自分自身を生きていく。そこにポイントが見えるのかも知れません。

ここでは、年齢や健康状態に関係なく「生きるための活動能力を引き出していけた人たち」という視点で見ていきましょう。同じようなチャートを持っていても、もしかしたら、ほんのわずかな意識の違いで先ほどのお母さんのようになってしまうかもしれない。

今回の森浜子さんは、どこに良さがあったのでしょうか、さっそく見ていきましょう。

 

 

Mさん: 浜子さんの魅力としては、太陽・金星コンジャンクションと海王星オポジションのあたりです。ゲーム実況の形で多くの人に夢を提示する、というのがとても腑に落ちました。お孫さんがかなり協力的らしく、後から字幕も足したり編集したものを投稿しているようです。

 

TMさん: 私は、オーブ6度の水星・火星コンジャンクションを採るべきか迷いました。水星の言葉、火星のゲームが動いている様子、チャレンジする感じがうまく重なったのかなと思います。

 

nico: オーブが広くて微妙に見えますが、もしかしたら、水星・火星はかなり効いているかもしれません。新しいゲームにどんどん挑戦していくスタイルがすごい、手さばきが上手い、この辺りの瞬発力、実況や臨機応変なところは当てはまりそうです。水星・火星を、「瞬発力」「新しいものにチャレンジする精神」「臨機応変に実況していくライブ感」とすると面白いですね。

また、Mさんの言う通り、確かに海王星も効いていそうです。これは、どのような働きがありそうでしょうか。

 

Mさん: 新しい世界、人間の物語的なものを具現化するような感じでしょうか。

 

nico: そうですね。海王星の「多くの人が求めている像を生きる」という他に、違う言葉でも考えていきましょう。実は、海王星は現場でとても働くエネルギーだと私は思っています。たとえば、ゲームの能力「現実ではない世界に夢中になれる」というのは、よっぽど海王星が効いていないとできないですよね。

 

Mさん: 没入、その世界に浸る、入り込みつつ楽しむ力でしょうか。非日常の、違う世界の物語の主人公になりきって没入する。

 

 

nico: 水星は若さの象徴と言われていますが、この水星・火星は脳みその若さをすごく感じます。水星が活動している間は、ずっと若い印象があるでしょう。そして、海王星は水星とは違うアンテナ機能があります。アルツハイマーやボケは海王星の象徴ですが、こうした使い方は、お年寄りの海王星使いのヒントになりそうです。

しかし、海王星をどう使っていくかは、若い人を含めてすごく難しい。ゲームに埋没するような行為は、マイナスにもなりえますが、年を取るとむしろ、いろいろな次元で水星、海王星的に活性化してくる感じがあるのかもしれません。非日常的な世界、物語に入り込んでいくというのは若さの象徴という感じはします。

 

ご近所さんと、お茶してお喋りして帰るような日常から、非日常に向かっていく。もしかすると、好奇心の先に海王星を考えてもいいのかもしれません。

ゲームというバーチャルな世界に自分の好奇心や好み、可能性を見出して埋没していく力。水星や海王星を使ってゲームをするというのも、浜子さんの例としては面白そうです。ボケ防止のためにも良さそうな予感がしますね。

もう少し、海王星的な話をすると、浜子さんはきっと(人生に)ドラマを求めていた人ですよね。物語や非日常を必要としている中でゲームにたどり着けたら、太陽・金星、海王星(☉♀0°、♆180°)は、めちゃめちゃ喜ぶでしょう。ここが、浜子さんの解放されているポイントだろうと思いますが、Mさんの考える夢は、どういうものですか。

 

Mさん: 今、この時代、この状況設定というものでは飽き足らず、違う場面だったどうだろうという「 if 」の世界を総じて夢と言っている気がします。

太陽・金星に海王星がオポジションになっていることから、自分の世界だけで楽しむよりも、それを外に向けて、自分自身が非日常の世界を楽しんでいる姿を放射するような能動的なアクションになっているのかな、と感じました。最近は、「オンライン・マッチ」=国や老若男女関係なく偶発的に繋がった人とプレイする、というのが主流です。ビジョンの共有や、境界線、縛りを超えていくというのが、すごくキーワードになっていそうな気がします。

 

TMさん: ゲームを通じ、境界を失くしていくのはどうでしょうか。普段の生活だと年齢や地域が限られてしまうけど、ゲームの世界だとそれらを取っ払って、境界をなくして繋がっていける感じ。

 

nico: そうですね。それも含めて、物語、非日常なのかもしれません。「ここではないどこか」つまり木星、海王星がすごく効いているのだと思います。専業主婦では、上手く使えずに鬱屈していた、友達と水泳に行っても、それほど、解放されなかった。そうした中でゲームと出会い、非日常を体験して世界が広がり、ゲームを通じ多くの人と結びつき、繋がっていく。そこは、木星・海王星的(♃□♆)な影響はすごく大きそうです。

こうした浜子さんの持っているテーマから見ると、若い人でもゲームを通じ、多くの人と繋がることによって、自分自身の元々持っている性質がすごく生きてくる、eスポーツという時代性のあるものにも該当しそうです。木星・海王星のスクエアは、エネルギーの使いにくさを感じますが、オンラインゲームで人と繋がっていくというのは魅力かなと思いました。

 

冥王星のノーアスペクト、人を巻き込む力

 

nico: もうひとつ、ノーアスペクトになっている冥王星があります。これはあまり見かけないかもしれません。月ともアスペクトを取りそうにないですから、特殊なアスペクトとして見てみましょう。まず、ノーアスペクトというと...

 

TMさん: 他の天体の影響を受けずに、独自に育っていく。

 

nico: 今まであまり冥王星を使ってない人が、統合されてこの部分(☉♀0°、♆180°)がすごく生きてきたら、冥王星も一緒に影響を受けるかもしれません。そうなるとどうでしょうか。

 

TMさん: 他者への影響、力への欲求...今までは埋もれていた、感じていなかったものが実はあった。

 

nico: 太陽がしっかりと自分の表現として結びつくと、たぶん、冥王星のノーアスペクトはすごく生きてくるのではないかと思います。そうなると、他者に働きかけていく影響力はでてくるかもしれません。欲求ですよね。ずっと、そこにあった欲求、刺激されないまま、そこに残っていたものが、太陽が統合されてくると、遠くの冥王星まで一緒に刺激されてくるでしょう。

オンラインで多くの人と繋がって、冥王星も刺激されていくと、冥王星的なパーソナリティがでてくるかもしれません。(出生時間不明で判断できない月のサインが)もし、蠍座の月だったら、この冥王星も一緒に刺激されてきそうです。

 

浜子さんにあてはまるように冥王星を読むと、何となく組織的な結びつきはなさそうですが、多くの人々との関わり合いはあり、影響を与えたいという欲求。これは、重要人物になりたい欲求(権力とか、名声を得るなど)この辺りがエピソードに出ていそうかな。ギネスに載った話は、(蠍座)火星的テーマのもっと遠い冥王星的な刺激というのもありそうです。

 

あとは、太陽とともに、人を巻き込んでいく、エンロールな力。浜子さんの場合は、お孫さんを巻き込んでいくなど、欲望・欲求の強さかもしれません。

「こうしていきたい」と思ったときに、ひとりの力では出来なかったりする。自分の欲求=自分がこうなっていきたいという強い思いが人を巻き込んでいく力になっていく。その目標は、ただ人の結びつきをつくることではなく、それらの価値を融合して、面白い価値を新たに作っていきたいという欲求です。お孫さんをうまく巻き込んでいる感じは、ここからも感じとれます。

 

土星を超える「持続力」をもつために

ここから、最初に挙げられていた「持続力」について話が及んだのですが、研究生の間からは「土星」というキーワードしか出てこず....

見かねた nico からこんな提案がありました。

 

nico: 浜子さんは、山羊座の土星でファイナルディスポジター*ではあるけれど、土星は約3年間、同じサインに滞在します。では、その時期に生まれた人は、全員持続可能かと言われたらモヤっとする感じはあります。

 

持続力といえば、一番は太陽だと思います。太陽を生きていれば、持続せざるを得ない。きちんと太陽が動けば、どんな人でも持続可能にはなるだろうと思います。それを持続させるためのシステムを作るのは土星かもしれませんが、恒星のエネルギー(自ら光を産み出すエネルギー)は太陽しか持っていません。それ以外に、「おしんのような忍耐」の持続力になると、嫌でも我慢できる土星・水瓶座も考えられる。

確か、F1レーサーのミハエル・シューマッハは、太陽が山羊座だったと思います。スキー事故で選手生命が絶たれるまでは、長きにわたり皇帝と言われるほど強い選手でした。当時のインタビューで強さの秘訣を聞かれたときに、「仕事だと思ってやることです」と答えていたのがすごく印象的でした。つまり、気持ちで仕事はしないのがプロ。「やりたいことを仕事に」なんてフワッとしていないところで仕事が維持されている。

 

つまり、土星の得意分野は、基本的には幸せな持続ではなく、「それはやるべきことですから」と毎日を淡々と感情を無視して繰り返すもの。そこに感受性(月)は働きません。月が動いてしまうと、「今日はやめておこう」「今日は気分じゃないからやめちゃおう」になってしまう。そういう意味で、月が無視できるというのは、ある意味で持続可能と考えられるでしょう。しかし、ただ、それだけでは喜びとしての持続は可能ではありません。みなさんご存じの通り、月が入らないとそこに喜びの持続にはなりません。

太陽と月という、自分の欲求と目的・理想があることで「わたくし事の持続可能」にできる。山羊座や水瓶座、土星は感情抜きでの持続可能といえるでしょう。

 

ミッドポイントに見る「わたしを生きたい」という欲求

浜子さんのネイタルチャート(ホロスコープ)では、魚座の金星、海王星・木星の影響が強いことから、とても控え目で内向き、周囲をたて他人の意向を感じながら受動的に生きてきた様子が見られました。抑えつけられているというよりは、控え目に生きてきた人という印象です。

時代背景もあり、女性がそれほど金星や冥王星を発揮できない環境で、自分が持っている感性や価値観を出しづらかったのかもしれません。それが、ゲームの世界に出会い、自分の楽しみ、刺激に触れたことで、自分をもっと表現したいと(自分に対する)許可がでたようにも見られます。

 

 

実は、ミッドポイントを見てみると、冥王星=太陽/木星(♇=☉/♃)、火星=太陽/冥王星(♂=☉/♇)といった非常にアグレッシブで男性的な組み合わせがありました。特に、浜子さんのずっと放っておかれていた欲求であり、自分の力を感じていきたい冥王星(ノーアスペクト)の背景には、太陽や木星が控えており、自分がリーダーシップをとって、人(男性たち)の上に立ち自分の力を発揮していきたい、そんな男性的な部分が顕著に出ていました。

実際に、YouTube でのゲーム実況を見ると、バイオハザードなどのホラーアクション、サバイバルバトル系といった敵と闘うものーー女性の趣味ではなさそうなものが多く投稿されています。

 

もしかすると、生き方を自由に選択できない時代を生きた浜子さんは、「自分の中にある力を感じたい」「存在をもっと打ち出したい」そんな力をゲームの世界で見出したのかもしれません。車の運転のように、ハンドルを握り自分の人生をコントロール出来る喜びのように、彼女の場合は、ゲームコントローラーで世界を掌握する喜びや万能感を得られた、という見方もできそうです。

 

こうした隠れた部分の解放というのは、ネイタルチャートだけの印象では表出しにくく、ミッドポイントを見て判明することでもあります。nico からはこんな解説で締めくくられました。

 

その人のホロスコープに現わされているものは、現実世界を生きていくエネルギーであり、これは、もうまさに自分の持っている個性を生きようとしている姿。そういう意味で、ミッドポイントは個性を生きようとするエネルギーであり、ネイタルチャートのような生き残りのために環境に働きかけていくエネルギーとは違いがあるのかもしれません。

 

火星の目覚めが、人生の後半を切り拓く

 

最後にブレイクした時期をチャートで検証していきましょう。

人生の転機に関わるといわれる天体は、いったいどのような影響を及ぼすのでしょうか。

森浜子さんのブレイクポイント
ゲームに出会ったタイミング 1981年(チャート:1981.3.3)

YouTubeチャンネル開設 (2014.12.19)

 

ゲームに出会ったタイミング


nico:  こちらは浜子さんがゲームに出会った時期のSAチャートです。タイミング的に天王星がきており(n☉♀□SA♅□T♅)時流に乗った、時代の流れを掴んだ感じもありますが、もっとも注目してほしいのが火星の度数(魚座29.37)、牡羊座ポイント*の火星です。ずっと魚座の中に埋もれていた火星が、牡羊座にでてくるというのは、だいぶアグレッシブですから、火星が目覚めていくタイミングだったと言えます。

*牡羊座ポイント: 活動サイン(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)の前後2度を指し、自分から突き破る、社会に働きかけようとする影響力

人生の後半戦に向かっていく50歳位のときに、火星が牡羊座に出ていこうとしている。ここから自分で人生をコントロールしていくという意味(火星の象徴)を考えると、先ほどの男性性のテーマも含め、ここで火星が目覚めたタイミングが来ているのは面白いですね。

 

Mさん: お孫さんをおもちゃ屋さんに連れて行ったときに、子供たちが遊んでいる姿を見て、「私もやってみようかしら」と好奇心をそそられたようです。その辺を照らし合わせてみると、天王星だったり、火星=男の子たちが遊んでいるゲームを見つけるというのは牡羊座ポイントらしいかなと思います。

 

nico: そうですね。「女たるもの」という時代を生きてきて、そういうものをあまり気にしなくて良くなった50歳位のタイミングで火星が解放されていく感じとともに、天王星の他者からの刺激が目覚めていくというのはすごくいい流れです。

 

YouTube チャンネルの開設

 

nico: こちらはYouTube 開設のタイミングです。ゲームに目覚めてから20年くらい、だいぶ時間が経っています。ちょうど、牡羊座の2度と蟹座の2度に土星・天王星が動いていた。土星・天王星は、年齢的にも丁度この辺に刺激がくるのはいいと思います。

 

Aさん: 新しい自分の場を作るのに、今までは、母親とかおばあちゃんとか、何かの役割で生きてきた人が、新たに自分の場を作る感じがしました。

 

nico: そう考えると、とても男性的なエネルギーの使い方かなと思います。よく言われるのは、定年退職して新しく60歳、65歳からの起業など、いろいろなものに縛られず自分の新しいチャレンジをしていくというのは、土星・天王星の目覚めの感じもあるかもしれません。

人生もだいぶ後半にきているわけですから、もしかしたら天王星期というテーマを強く意識する他に、Aさんの言うとおり、役割に囚われず、自分の看板で自分の場でYouTubeというステージの上に乗っていこう、そんな気概も出ていると思います。

12月19日に開設したと書いてはありましたが、時期が合っているかどうかはわかりません。こうした新しい何かを始めるタイミングに、影響しているのは何でしょうか。

 

Mさん: 火星と天王星がリターンしてきているので、一周回って、新しいサイクルに向けて書き変わっていくとき。新しいスタートにふさわしい時期だったのではないかと思います。

 

 

nico: この天王星リターンによく気が付いてくれました。火星は浜子さんのキーワードになっていそうな気がしますが、天王星ももうひとつのキーワード。

本来は、60歳手前くらいのところで2度目のサターンリターンが来た後、65歳位から天王星期が始まっていきますが、この方のように先に天王星がリターンして、土星が3度目のリターンを迎える時には、どんな変化が起こりそうでしょうか。

 

Mさん: 開けた世界に目を向ける、未来に飛び出す感じがします。そこで、土星らしい自分の等身大のサイズや肩書きを作っていくのが、この方には必要だったのかな。

 

nico: そうですね。本来、水瓶座や天王星の最終テーマは「個性化」です。「個性化」とは、ユングの考え方の一つであり、自分の技術や能力を自分らしく育て、それを社会に向けて役立てていくことです。

人に役立てていく、そのために共有・シェアしていく。自分の積み上げた価値をどれだけシェアできるかというのが、天王星やシェアの目標で、それが後々その人らしさという看板につながっていく。先に天王星をやった後、土星が社会の看板を作っていく。

浜子さんの場合は、自分が積み上げてきたゲーム技術が見せられるものとしてひとつ完成したので、それを人に共有していこう(天王星)。それに合ったYouTubeというシステムを運営する(土星)、そんな個性化の流れかもしれません。

ここまで天体の復習もかねて、だいぶ森浜子さんの分析をやってきましたが、いかがでしたか。

 

 

Mさん: ふたを開けてみたら意外でした。こんなにも、男性性が目覚めたがっていたのかと思いました。この方の長い半生を振り返りながら、抑圧せざるを得なかった背景を感じつつ、そこが開花したというか、解放に向かったのがすごく気持ちいい。

 

nico: 牡羊座ポイントのように、そのタイミングでしか表現できなかったのかもしれないし、先ずこの世代の人が火星をやるというのは時代背景からしても大変難しい。

やっぱり、自分の火星ーー力を抑えていると、人のことがすごく気になるし、自分ができていないことへの苛立ちにもなります。冒頭のお母さんのエピソードにあったように「そんな話を私にするなんてどういうこと?!」と、デリケートなところを触られたように反応したり......。

しかし、(自分の)力を思い切り使って生きている、つまり火星を解放して生きていくと、人のことも気にならなくなる。このように、女性も(人生の)後半戦では男性的なエネルギーを使っておくものだ、と感じますね。

 

* * * *

 

今回は、人生の後半でまったく新しい世界にデビューされた超高齢の女性のチャートを用いて、人生における葛藤、切り拓いたきっかけ、ブレイクの時期などを(推察ではありますが)分析を進めていきました。

三度目のサターンリターン(土星回帰)を迎えても、なお活躍できるチャンスがある!ーーこうした事実は、いまを生きるわたしたちにとって、心強い励ましと支えにもなりますね。そして講座や研究会で常に話題となる「欠点、弱点こそが生きる力、生き続ける力になる」というnico の自論が、鮮やかに現れていたのには一同感激を覚えました。

 

また、時期の活かし方についても、人生の転機に関わるといわれる天体が具体的にどのような影響を及ぼすのか。

こうした具体的な生きた実例は、どこにもありません。これからのロングライフをデザインするのに有益な実例や視点を得ていくために、今後も活動を続けていきます。

 

 

 

「人生100年時代、超高齢でデビューを果たした女性の人生に学ぶ」

次回以降も、

・65歳でジムに通い運動を始められ、87歳でフィットネス・インストラクターに就任された瀧島 未香さん(90歳)

・1940年代から制作を始め、89歳で初めて作品を販売したキューバ出身の現代アート作家であるカルメンヘレナさん(106歳)

葛藤の人生を乗り越え、自分らしく生きる女性たちのチャート分析と時期の活用法を考えてみましょう。

 

生き方・働き方研究会とは

心理占星術家 nico が10年以上におよぶカウンセリング実績と、自身の心理占星術メソッドから構築した「職業占星術」。 単なる適職診断ではなく、ホロスコープからその人にふさわしい生き方、隠された欲求などを見出し、自分らしい働き方を提案する新しい占星術を用い、これからの生き方・働き方を模索する研究会です。

 

人生100年と言われる時代、AIや宇宙ビジネスといった最新テクノロジー業界が活気づく一方、雇用環境に伴う貧困問題、少子高齢化やコミュニティの喪失による孤立、中年層のひきこもりなど、個人が望む働き方や暮らし方が選択できず、人生に閉塞感を抱いている人々が少なくありません。

こうした時代や社会の変化に対し必要以上に不安を煽られ、翻弄されないためには、いまこそ「わたし」に立ち返ることが重要です。

 

つまり、自分の現状、長所や短所などを理解し、
欠点と思えるような部分は、むしろ力や個性に変えていく。
そこから生み出された自分ならではの価値に自信を誇りをもっていく。

そのうえで「どう生きたいのか」「どう生きると自分らしくいられるか」という、
自分の未来づくりを考える。
そこではじめて「自分らしく働く」という可能性が広がっていくのです。

 

時代はどうであれ、そして年齢や職業に関係なく、まずは自分をしっかり確立させ、新たな生き方や働き方を自ら見出していくこと。
それがこれからの時代を生き抜く、ひとつの解決の手段になるかもしれません。

仕事とは「生活の糧」「生活手段」であると同時に、本来「自己発見」や「自分の力試しの場」であるはずです。

 

この研究会では、人生100年時といわれるいま、ひとりひとりの成長や発展、ウェルビーイングをどう見出していけるのか。いわゆる占い、単なる適職診断ではない、真の生き方・働き方を考えていきます。

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