
心理占星術と心理タロットを学ぶ中で、私たちは占星術とタロットが織りなす新しい可能性を探求しています。
この心理タロット月イチ勉強会では、タロットカードと心理占星術で得た知識を統合(!)し、それぞれの課題・悩み・欲求といった心の模様を読み解いています。
参加者一人一人が読み手となったり、クライアント側に立ったりといった現場体験をすることでリーディングへの理解を深め、内的成長へのプロセスを楽しんでいます。
スプレッドを復習しながら、太陽サインのイングレスチャートと5枚引きタロットの関連性を探るなど実験的な取り組みも行ってきました。
2025年1月からは一歩進んで、より多様なスプレッドを用いた心理タロットの実践に挑戦中。象徴の理解を深め、より豊かな解釈とは何か探求しています。
今回は、そんなタロット勉強会の様子を参加者の実例を画像付きでいくつかご紹介したいと思います!
🔍リーディングのポイント
活動サイン(1と10)に関連するカードが強く出ています。中でも「1」が正位置でしっかりと強調されていることに注目。ここを活かすためにはどうしたら良いのでしょうか。
nico’s 心理タロットにおける奇数と偶数
〜偶数のソードが象徴する静けさは、次への「動」を生み出す土台!
物事を動かしていくことは「奇数(陽サイン)」の管轄で、この前段階として「偶数(陰サイン)」があり、自分を整えるための時間を表しています。
偶数の段階では、外からの刺激に振り回されずに、自分自身と向き合い内、的な調整や準備をすることが求められているんです。特に、「目隠し」が描かれることが多い「偶数のソードのカード」が出たときには、意識して行動する必要がある。
元々、ソード(風エレメント)は奇数的な動きを求める性質を持つため、偶数(陰サイン)の静けさとは相反してしまう。だからこそ、ソードの偶数カードは特別な意味を持つんです。
「目隠し」は外から距離を置き、本当に自分と向き合う内的調整の象徴であり、自分に集中するためのサポートにもなってきます。この段階で自分を見つめ直して、次の奇数へと進む力を蓄えることが大切となってきます。
総合アドバイス
❔自分軸を確立しながら、人間関係、特に家族との調和を保つにはどうしたらよいでしょうか。
「1」はスタートのカード。物事を始めたい、進みたいという欲求を叶えるためには、自分自身の価値(逆位置となっている8と2のカード)をまずは大切にし、他者からの評価に振り回されないことが重要。
特に、ソード(風エレメントのカード)が逆位置となっていることから、ここの苦手さを克服=自分の技術・知識を他者に向けて発信することで自己実現を目指してみてください。

まさに私にドンピシャだったのですごいなと思いました。すごい励みになりました! タロットの本を購入し独学で学んでみたりして分かっているつもりでいたけど、全然違うなぁと。タロットカードと占星術の組み合わせに深い関連性、リンクしていることがわかり、あらためて素晴らしいなとおもいました。心理占星術含めて、知識を展開していただいてありがたいです。
🔍リーディングのポイント
ホロスコープスプレッドにおけるアセンダントは、カード全体が現わすテーマと課題が示されます。この位置に「愚者(0)」の逆位置が出ていることに注目。
「愚者(0)」は、心の隙間がスカスカになっている状態。愚者のままで留まると、ずっと心が空っぽのまま、心ここにあらずという状態が続いてしまうので、現実的に動いていくための提案が必要。0→1へ進んでいくためには、どうしたらよいのでしょうか。
nico’s 心理タロットにおける補完関係
〜1と7で欠けているところを互いに補いあう
1(牡羊座)と7(天秤座)は、それぞれ「個」と「他」の象徴で、180度の関係にあり互いを補完する関係にあります。
エース・1(自己)を表すカードが、7ハウス(他との関わりの場)の位置に出ており、これは本人の中でより「自己」と「他」を意識していることがわかります。社会との関わりを通して自己を確立し、自分の理想とする世界を実現していきたいご本人の心象風景が示されています。
参考記事:7ハウス、天秤座には「愛着を捨てる」解釈もあります。
天秤座~羽生善治の言葉┃まったく違う可能性を手にするための「愛着を捨てる」勇気
総合アドバイス
❔信頼、尊敬していた恩師を失ってしまい方向性が見えなくなってしまいました
今は方向性を見失っているかもしれませんが、過去の喪失を受け入れつつ、その人の意志を継ぎ、自分の理想とする世界を創造していきたい(9ハウスに塔の逆位置)という意思が見えます。自身の内面と向き合い、新たな目標を見つけることで未来への道が開けるでしょう。

占いの現場はいろんな人生の縮図のひとつ
占い師が「絶対的な権威」や「完璧な存在」として振る舞うのではなく、あえて「ただの占い師」という立場を取ることで、クライアントに対して心理的な隙間や余地を残すという現場に向き合う際の大切なアドバイスもありました。
nico なるべく相手(クライアント)が心を安全に保つような技術を使う。色々工夫がある。『ただの占い師ですから』っていう立場をあえて取り、相手に『なんかこいつダメだ…』みたいに思わせるぐらいな状況を作って隙間を残すことで相手も言い訳ができることもある。占いの現場はいろんな人生の縮図のひとつですから。
次回、3月には春分からの流れをタロットで占っていきます。
興味のある方はぜひご一緒しませんか、お待ちしています!
この記事を書いた人

hikari さん
主に食べることと寝ることを専門としています。最近は、「防御こそ最大の攻撃」と「攻撃こそ最大の防御」の間で揺れる思考を楽しんでいます𓃠
「赤ペン12サイン占い」と「心理タロット予報」を担当中。
どなたでも! 心理タロット勉強会は、毎月第4土曜開催
この勉強会では、タロットカードや心理占星術という象徴を通じ、参加者それぞれが自己理解を深め、新しい視点で未来へ進むヒントを得ています。
わかるような、わからないような、といった「小さな前進」を大切にしながら、自分自身と世界の関係について考えています。
タロットに関心や興味のある方は、どなたでも歓迎します。ぜひご参加ください。一緒にこの奥深い世界を探求していきましょう。
☟毎月第4土曜日開催、次回は春分直後の3/22です!
編入受付中! 心理タロット講座

「なぜ当たるのか」を曖昧にしない!
インスピレーションや直観に頼らないリーディングを実現するのがnico の心理タロットの特徴です。
心理タロットは、タロットカードの絵柄や数字の解釈に、心理占星術の解釈を加え、個人の成長の過程と心理背景を読み解いていくものです。その人にしか持ちえないの固有のパターンを明らかにしながら、心の奥底にしまわれた言葉にならない欲求を引き出します。
心理占星術のメソッドを取り入れることで、カード同士の背景にある繋がりや数字の関係性をロジックとして理解でき、目の前に展開されているカードが現わす物語をしっかりとと紡ぐことができるでしょう。
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