「勉強すればするほど、その奥深さを思い知らされる」
どのようなものであっても、学び続けている人にはこのような感覚があると思いますが、この心理占星術も、また然り。実際に心理占星術を学び続けている方々はどのような思いで目の前の学びに向き合っているのでしょうか。
このコーナーでは、心理占星術の初めてさんからベテランさんまで、チャートの分析方法はもちろん象徴を深めるための工夫は本当に人それぞれ。ここでは、ニコラボメンバーの学び方はもちろん、学びのコツやヒントなどもご紹介。あなたの学びに繋がる気づきがきっと見つかるはずです。
第2回は、基礎講座からはじまり4年以上学び続けている皆さんにお集まりいただき、これまでの道のりをお話してもらいました。4年=大学入学から卒業までと同期間と考えると、第二の学生時代ともいえるかもしれません。今回は、勉強法以外の悩みや葛藤も聞いてみました!
趣味が高じて、札幌で編み物教室の先生として活躍中。「職業占星術講座」でのレポートがろくむらさんの添削教室でも取り上げられるほどの実力者。
ヘアメイクアップアーティスト。心理占星術を使ったヘアメイクレッスンやヘアメイクセミナーも展開中。「職業占星術」と「時期読み占星術」を同日の午前・午後に受講するツワモノ受講生。
元声楽家。ソウル・ハーモニストとして岐阜市の「占いのアリーナ」やオンライン鑑定で活動中。「時期読み占星術」を受講しつつ赤ペン12サイン占いを担当するベテラン受講生。今月のろくむらさんの添削教室でもレポートを掲載中。
淡路島在住、過去の編集経験を活かしご当地紹介リレーや当連載を手掛ける。現在は「ホロスコープ実践講座」を受講中。
そのキツイ体験こそが、人に伝える力になる。
ー 皆さんは、岐阜・札幌・東京と全く違う場所にお住まいにも関わらず、クラスメイトだそうですね。
TELESA 私は今、Tamakiさんと一緒に「時期読み占星術講座(以下、時期読み)」を学んでいます。Tamaki さんとMayumiさんは、いま「生き方・働き方を見出す職業占星術講座(以下、職業占星術)」をご一緒されているんですよね。
Mayumi そうです。私は「ホロスコープ実践講座(以下、実践読み)」「心理ホラリー&コンサルテーションチャート講座(以下、ホラリー)」もTamakiさんと一緒でした。
ー Tamakiさんは今、「時期読み占星術」と「職業占星術」を並行して受講しているのですか?
Tamaki その通りです。しかも、同じ日に2コマ続けて受講しています。
TELESA&Mayumi 信じられない(笑)
Tamaki 私も信じたくないです(笑)。いや、あの、本当にこの受講の仕方はキツイです。1日に2コマは、本当におすすめしません。それはここで声を大にして言いたい(笑)
ー 1日に8時間受講しているということですよね?
Tamaki 大体そんな感じですが、クラスが白熱して延長することってあるじゃないですか。一番しんどかったのは10時から21時という日がありました。その時はさすがに次の日は起き上がれませんでした。
Mayumi よくやっているなぁと、尊敬します。でもTamakiさんが「時期読み」の講座に出るようになってから、すごく変わったと思って。象徴の読み方が深くなったような気がしました。急に前進したような…。
Tamaki それは嬉しい! そう言われてみると、両方受講するようになってから前より少しできるようになった気がします。大分、鍛えられています…。
TELESA 「時期読み」は本当に鍛えられますよね。
ー 年数を重ねているTELESAさんでもそう思いますか?!
TELESA いや、もう、本当に「時期読み」は、しんどい。課題が、とんでもないんです(笑)
ー もともと別の場所でも心理占星術を学ばれていたんですよね? しかもnico先生の講座を名古屋で受講されていたと耳にしたのですが。
TELESA もともとヒプノセラピーの勉強をしていたのですが、その時の先生に心理占星術というものが面白いと薦められて他の場所で勉強し始めたのが5年前のことです。それから、2019年1月1日に火星が牡羊座に入るタイミングの少し前に「火星手帳」を知って、その付録でプチセッションを受けたのがnico先生との出会いです。
セッションは短い時間だったのですが、あまりに説得力のあるコンサルテーションに衝撃を受けて、名古屋でのクラスに参加するようになりました。コロナ禍を経て、今はもうオンラインクラスのみですけど。
Tamaki 私も横浜で開催された「火星手帳」のワークショップがnico先生との出会いでした。2019年の火星双子座期だったと思います。
それまで占いをしてもらったことはなかったのですが、テレビなどの印象からか勝手に「あなたは〇〇よ!」とか熱く断定されるのかなと思っていたのですが、すごくあっさりしていて現実的で意表を突かれたのを覚えています。当日はそんなでもなかったのですが、後からどんどんじわじわと鑑定時にもらった言葉が効いてきて、心の奥にあったヘアメイクを違うものと組み合わせて発展させたいという気持ちがムクムクと湧いてきて今に至ります。
Mayumi 私もまだnico先生が地方開催をしているときに出会いました。友達が札幌クラスの主催者で、当時の私は今日の占いみたいなのを見るくらいで、プロに占ってもらったことはありませんでした。自分で自分を知りたいという思いがあって、そのために学んでみようかなと始めたのがきっかけです。
ー それが今やここまで。何がきっかけだったのでしょうか。
Mayumi nico先生の解釈を聞いて、初めて占いにピンと来たんです。天秤座が人気者と聞いても腑に落ちなかったけれど、風を起こしたい気持ちがあると聞いて、「それなら分かる!」とか、今まで触れてきた占いでは言い当てられたことのない自分の深層心理に触れる言葉が満載で、結局「基礎講座」「ホロスコープ実践講座」「心理ホラリー&コンサルテーションチャート講座」「心理タロット講座」まで札幌で受けました。
ー Tamakiさんと一緒に受けているのはオンラインクラスですよね。基礎講座とタロット講座以外は再受講したということですか??
Mayumi そうなんですよ。札幌クラスの友人から「nico先生が進化している」って聞いて。ついでに、課題がかなり大変だというのも聞いたのですが(笑)、きっとあのnico先生のことだから、どんどん良くなっていっているのだろうなという期待もあって
ー 実際、どうでしたか?
Mayumi 進化していましたし、課題も大変でした。というか、今も大変です(笑)。「職業占星術」からは、そこまでに習った知識を総動員して、自分なりの答えを生み出さなくてはいけなくなるので、一気にレポートのハードルが上がりました。それまでに辞めていった仲間もいたし、自分も何度も辞めようと思ったり、ズル休みしようかな、なんて思ったりしたこともありました。でも、ここで逃げたら終わりだ! となんとか踏ん張ってここまで来た、という感じです。
Tamaki すごくよく分かります! Mayumiさんでもそんな風に思っていることあったのですね。どうやって乗り越えたのですか?
Mayumi 今も乗り越えていないです(笑)。でも、「職業占星術」でくじけそうになったときに、これまでまとめてきたノートを、もう一度作り直しました。各カテゴリに分けて、パソコンでまとめ直して。それがよかったのかもしれません。今はそれにまた手で書き加えていて、それをまた作り直している最中です。
Tamaki Mayumiさんのノート買いたい! Mayumiさんの文章って複雑なことをまとめるのがすごく上手で好きなんです。
Mayumi 本当ですか? 全然自分ではまだそう思えなくて。とにかく必死に自分も刷新していかないと、授業に太刀打ちできない…。授業中に当てられても答えられない。一度当たると、もう回ってこないかなってほっとしています。
TELESA 私も『もう、当てないで!』っていつも願っています(笑)。正解がないから自分の頭をフル回転させないといけないし、させても難しくて出てこないし。
Tamaki すごく、分かります!! 私は、「実践講座」と「心理ホラリー」の講座で、もう、ムリだと思ったことがありました。授業が始まる直前まで、今日は休みたいと思う。でも、一回休んだらどんどん置いて行かれるのも分かるから、仕方なく出る。でも出ると、やっぱり出て良かったー! と思う。その繰り返しです。
ー Tamakiさんはどうやって勉強しているのですか?
Tamaki 授業後に、録画から手書きで文字起こししています。物覚えも悪いし、腑に落とすのにも時間がかかるタイプなんです。復習の勉強をするために、自分自身と部屋を整えることも大事にしています。そうじゃないと、勉強できない!
TELESA やっぱり努力の賜物ですね。Tamakiさんは最初のレポートは箇条書きだったのに、今ではコラムニストみたいに独自の見解を書かれるじゃないですか。あの変化はどんなきっかけがあったんですか?
Tamaki 正解がない、のが良かったのかもしれません。対個人の占いより、時期を読む方がより、正解がないじゃないですか。あと、nico先生の解釈に近づけようと思ってそれまでやってきたところがあって、どこか自分のものではなかったけれど、同じクラスにいるすごいメンバーのようにはできないって諦めたことでマイスタイルにたどりついた気もしています。TELESAさんはどうやって勉強しているんですか?
TELESA 私も録画を書き起こす方法なのですが、ほぼ占いのことは何も分からない状態で心理占星術に入ったので、最初は10分の録画を書き起こすのに1時間掛かっていました。授業に出てくる文学の話題や時事問題についても一字一句調べて注釈を付けていました。それだと体がもたないことに気付いて、「職業占星術」以降はパソコンで打ち込むようにしました。「時期読み」は、要点だけまとめています。それとレポートだけで精一杯です(笑)
ー Mayumiさんは全て書き起こしていますか?
Mayumi 私は録画を見直しながら要点だけノートにまとめて、レポート作成のたびに見直しています。私も「職業占星術」以降はパソコンで打ち込むようになりました。あと、この頃からレポートにもっとこだわるようになりました。職業占星術のお客さまに渡す用の見本のレポートのクオリティを見て、自分の中の基準が上がった気がします。あのレベルに食らいついていこうとしたのが自分を引き上げてくれた気がしています。
Tamaki 私も、お客さまに渡すという意識を持ってレポート作成をするようになってから、褒めてもらうことが少し増えた気がします。続けるのって大事ですよね…。
TELESA 本当に! 私なんて基本的に落ちこぼれ。nico先生に『出席しないでください』と言われていないことを支えにここまでやってきた感じです。そんなこと誰も言われたことないと思うけど(笑)。できないのは前提だけど、ここで投げ出したくはないという魂の叫びに応えて、今がある。
でも、「時期読み」の第二部は本当に苦しかった。トランスサタニアンの感覚がなかなかつかめなくてもがきましたね。苦しみました。毎回、どうやって辞めようか考えていました。でも、辞めたくない。思い切って『辛すぎるから、今後は録画受講にさせてください』とグループメールに送ったこともありました。
Tamaki 実はあの時、メールを読んで『TELESAさん、ありがとう!!』って思っていました。きっと皆もそうですよ。皆同じように苦しんでいたと思います。
ー そんなことがあったのですね。私から見ると、皆さん大ベテランで超できる人のイメージしかないんですけど。同じ研究会に出させてもらったときだって、皆さん当てられてもご自分の言葉でしっかり解釈して先生からも賛同を得てる姿しか見てないので、想像がつきません。
TELESA あの時期をなんとか乗り越えて、今でもできてるとはまだ思えないけれど、長い時間やっているから、やっと自分の言葉がたまってきたのかもしれないです。本当にしんどいですけれど、レポートを出し続けるということが、リアルタイムでのnico先生からの問いに答え続けるというのが、訓練になっていると思います。
ー 大変な分の甲斐はある、と。
Mayumi そうですね。やっぱりちゃんと言語化する訓練って本当に大きいと思います。いい言葉ってあとからあとからどんどん染みてくるんですよね。ここで学ぶ中で得た言葉のおかげで、自分自身の人生の可能性が拡がった実感もあります。「職業占星術」の相互鑑定でもらった言葉から、編み物というライフワークを見い出せたし、気付いたら編み物の先生をやっていますし、いずれは編み物のデザインまで手掛けてみたいと、以前には想像できなかったような自分に出会えていることも大きな成果の一つです。
TELESA そう、私も生きる上で実用的な知識を身に着けられることがここで学ぶ醍醐味だと思います。ネイタルチャートだけに執着するのではなく、ホロスコープのサイクルで自分を育てていくこと。ホロスコープの360度を生きていくことで、自分の軸を作ったり、生き方や在り方を見直すということを、自分の人生上で体験していけることが宝の一つです。何より、nico先生がそれを実践していて、その背中を見せてくれていることが私には大きいですね。こんなに苦しくても、nico先生だからやってこれているのかもしれない。
ー 課題が大変なだけじゃないぞ、と。それ以上に得るものはあるぞ、ということですね。
TELESA もちろんです! でも、やっぱりレポートは大変(笑)。でもね、進むしかないんです。やるしかないんです。講座にちゃんと出て、課題はちゃんと出す。これしかない。適当に課題こなしていると、後できちんとツケがちゃんと回ってきますしね。これもしっかり経験済みです。でも、どんなに辛くても、とにかく出ることがまず大事。
Mayumi & Tamaki とりあえず、出る! が、本当に大事!!(笑)
ー 分かりました。ちゃんと載せます(笑)! 他に言い残したことはないですか?
Tamaki あくまで私の場合ですが、復習するときや、レポートを書くときにポモドーロテクニックを導入してから効率が上がりました。
あと、これは一日2コマ受講で得た工夫のひとつなのですが、受講中のラムネは本当におすすめです。普段そんな風に思ったことはなかったのですが、nico先生の授業を受けながら食べるラムネは最高に美味しいです。きっと脳が欲しているのだと思います。だまされたと思って、ぜひ試してみてください!!
座談会を終えて~編集後記
これまで仕事なども含め、数百人にインタビューをしてきましたが、「苦しかった」「キツイ」「大変!」というワードを、こんなに楽しそうに盛り上がりながら話されるのは、私にとって初めての経験でした。そして皆さん揃って、その体験こそが今の自分の力になっていることは間違いないと話されていることも印象的でした。「ポモドーロテクニック」と「ラムネ」という具体的な戦術も聞けたので、皆さんもぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
(編集長・時友)
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