#4 試行錯誤は無駄な時間?! 自分のスタイルを探すまで ~教えて! 心理占星術みんなの勉強法

「勉強すればするほど、その奥深さを思い知らされる」
どのようなものであっても、学び続けている人にはこのような感覚があると思いますが、この心理占星術も、また然り。実際に心理占星術を学び続けている方々はどのような思いで目の前の学びに向き合っているのでしょうか。

このコーナーでは、心理占星術の初めてさんからベテランさんまで、チャートの分析方法はもちろん象徴を深めるための工夫は本当に人それぞれ。ここでは、ニコラボメンバーの学び方はもちろん、学びのコツやヒントなどもご紹介。あなたの学びに繋がる気づきがきっと見つかるはずです。

第4回は、ホロスコープ実践講座を受講中のメンバーが集合! 占星術に触れたことがないゼロスタートの初心者が半数以上、いったいどんな学びを進めているのでしょうか。お悩みも含めて聞いてみました。

ゴトウ さん
大分県の屋形島でゲストハウス運営。20年くらい前に旅先で出会った人に占ってもらったのがきっかけで、それから、独学で勉強してきました。たまたま、nico先生のYouTube動画をみつけて視聴したら、すごく面白かったので、すぐに受講を申し込みました。
たまさん
トマトをこよなく愛する北海道民。ホロスコープを本で調べて、楽しむだけではなく、自分の言葉で喋れるようになりたいと思っています。私は、自分を知ることがIKIGAIです。nico先生のHPの「自分を知り、人を知り、世界を知る」というコピーに惹かれて、学びをスタートしました。
ありささん
占星術で地域貢献を目指すどさんこ。もともと、「その人を知りたい」という思いは持っていましたが、占星術の経験はゼロ。たまたま、YouTubeのnico先生の動画を見て、「なんか、すごいこと言ってるぞ」と、動画に惹きつけられて受講を決めました。
emiさん
コンサルタント業。占星術を学ぶのは初めてです。基礎講座全5回の動画を2週間で一気に視聴してから、実践講座に合流。象徴を言葉にできなくて、心が折れそうになりながら受講しています。
Aki さん
夫婦でレストラン経営、音叉のセラピストとしても活動中。10天体の音叉を扱うようになって、きちんと天体について知りたい、占星術を学びたいと思うようになりました。なかでも、人の心に寄り添う心理占星術に興味を持ち、nico先生の講座に飛び込みました。
インタビューア:ふみさん
2児の母。2017年に火星サイクル手帳の「見守り隊プロジェクト」に参加して、ワークショップやセッションを受けるうちに、自分でも心理占星術を学んでみたいと思うようになりました。基礎講座、実践講座はそれぞれ3回受講しています。

占星術経験ゼロの「はじめてさん」が半数以上

ー 実践講座クラスメイトの皆さんに集まっていただきました。基礎講座がスタートしてから一年経ち、すっかり顔なじみではありますが、講座以外のところで話をするのは初めてです。とても楽しみにしています。よろしくおねがいします。

まず、自己紹介を兼ねて心理占星術を学び始めたきっかけを教えてください。

ゴトウさんは、先日、記事も寄稿されていますよね。これまで歩んできた道のりが、味わい深く描かれていて、自分の人生も肯定したくなりました(笑)。ゲストハウスを運営しているのですよね。


ゴトウ  20年くらい前に、旅先で出会った人に占ってもらったのがきっかけで、占星術の本を読み始めました。今回、たまたま見つけたnico先生のYouTube動画を視聴したらすごく面白くて。すぐに、受講を申し込みました。旅先での出会いや経験が、自分の人生を豊かにしてくれたように、自分も、また、ゲストハウスを訪れる人に何かを伝えていきたい。そのツールとして占星術が使えたらいいなと思っています。

ー Akiさんは、ご夫婦でレストランを営む傍ら、音叉のセラピストとしても活動されています。一年前まで占星術についての知識は、ほとんどなかったそうですが。

Aki  セラピストとして10天体の音叉を扱うようになって、占星術に興味がわきました。天体について、ただ暗記するだけではなく、ちゃんと自分で理解したかったのでnico先生の講座に飛び込みました。それと、ホロスコープの構造や象徴の面白さももちろんありますけど、nico先生の視点の広さや高さ、言葉の裏にあるその人の心理、そうしたものの見方にすごく刺激を受けています。

ー ありささんも占星術の知識がないところからのスタートですね。

ありさ  わたしも一年前までは、占星術という言葉もよく知りませんでした。でも、昔から、「その人が知りたい」、「その人の中に入り込みたい」、そういう思いは、ずっとありました。たまたま、nico先生の動画を見たときに、「この人の言ってること、なんかすごいぞ」と思って。占星術をしっかり学んで、鑑定だけではなく、地域の人に話をしてもらえるような場作りができたらいいなと妄想しています。

こちらの記事にも書いたのですが、当初は、パソコンも全然使えなくて。携帯で文字入力していた時期もありましたが、限界を感じて、今は頑張ってワードを使っています(笑)。
苦手なパソコンにも頑張ってチャレンジしようと思わせてくれるところが好きです。

ー 進化してる!! たまさんは、なぜ心理占星術を学びはじめたのですか。

たま  ホロスコープを本で調べて、楽しむだけではなく、自分の言葉で喋れるようになりたいと思いました。nico先生のHPにの「自分を知り、人を知り、世界を知る」というキャッチコピーに惹かれて、学びをスタートしました。すごく面白くて惹き込まれていますが、いざ自分で読んでみるとなると難しくて。レポート全然、提出してないのに、顔だけ出して、nico先生が言ってることを楽しんでいるだけの状態が続いています。


ー emiさんは、実践講座の途中から、クラスに合流されてきました。

emi  占星術を学ぶのは初めてです。現在、セラピストさん向けのコンサルタント業をしています。同業者の方々が、クライアントの強み発掘の裏付けに占術を組み合わせているのを見て、私も何か差別化できるものを探していました。コーチングを長く勉強し、アドラー心理学にも触れてきたので、nico先生の心理占星術を選びました。基礎講座5回分の動画を、二週間で一気に視聴して合流したのですが…。象徴を言葉にできなくて、心が折れそうになりながら受講しているところです。


試行錯誤は無駄な時間? 自分スタイルを探すまで

ゴトウ  自分は、いろいろな占星術の本を読んできました。nico先生の心理占星術は、これまで勉強してきた占星術と全然違うので驚きましたが、今、すごく楽しくて、パートナーに「占星術の話ばっかりでイヤッ!」と言われるほど、ずっと、占星術の話をしています。


ー なんと(笑)。ところで、これまで学んできた占星術との違いに混乱や葛藤はないですか。

ゴトウ  これまで、勉強してきたことは、いったん、全て、忘れることにしています。



ー なんていうか、ゴトウさんの勉強の仕方って、机に向かってるイメージがないんですよね。生活しながら、歩きながら、何かやりながら「この前、言ってたことって…」と考えを深めている印象なんですけど、実際にはどんな感じで勉強されているんですか。

ゴトウ  自分は大学受験の経験がないので、ちゃんとお勉強する、感覚がわからないんですけど、今回、改めて自分なりに考えてみたら三つぐらいポイントがあって。

一つ目は、記憶すること。
他の占星術の本はもう読まない。今まで自分が本で勉強してきた占星術を一回全部忘れて、nico先生の概念というか、(講座の中での)共通認識を記憶します。たとえば、「水はコミット」、「風はデタッチ」、というようにイコールで結びつけながら、みんなとの共通認識をインプットしていきます。実は、講座の文字起こしも一度やってみたんだけど、時間がかかって埒があかない。でも聞くだけでは覚えないので、そこは今でも苦労しているところですね。

二つ目は、適用です。
学んだ知識と状況を照らし合わせていきます。自分が何の星座を持っているかに関わらず、この行動は〇〇座っぽいな、このアイデアは△△座っぽい、どの惑星かな…と。特に、読書するときは、著者の太陽サインを絶対調べて「この文章は□□座っぽいぞ」ということを、日常の中で意識してやっています。

三つ目は、理解です。
象徴は、いろいろな言葉で表せるじゃないですか。言葉は何かを指し示すものなので、その言葉自体は本質ではない。だから、言葉の背景や言葉になる前にあるものの意味がどんなものかをイメージすることはすごくやっています。火星ワークショップでも、nico先生は「火を起こすためには何が必要なのか、摩擦、風、物質…」と話していました。自分は、本質的なことを見るのが好きだし、そうした考えを理解していきたい。

本質を知っていれば、自分で言葉を選べるようになっていくけれど、そうでないと、いつまでたっても、「水はコミット」しか言えませんから。すごく苦労はしていますし、簡単ではないですが、それができたらすごいと思っています。


emi  私は、もう本当にどうやって勉強したらいいのか分からなくて…皆さんに聞いてみたくて参加したんです…。

いつも疑問なんですけど、皆さんは膨大な録画の中から、どうやって探したい項目にアクセスしているのでしょうか。確認したいことがあっても動画の中から、なかなか探し出せなくて困っています。その検索自体、貴重な勉強時間を無駄にしているようですごく嫌なんです。

AI を使ったテキストの書き起こしも試しましたが、専門用語が多いせいか上手くいかず、それを修正するのにも時間がかかりすぎて、ノートを作るのにもすごく苦労しています。一体どんなふうにまとめたらいいのか…。



ー それ、すごく分かる!! 私、今回3クール目なんですよ。

1回目の動画受講は、学校と一緒のやり方、先生の話を聞いて大切だと思うところをノートに書いていました。動画は集中できて良いと思っていたんだけど、自分で言葉にしないから全然頭に入っていかない、理解している実感が持てなくて。そのうち、忙しいことを理由にノートすら書かなくなり、ただ講座を聞いているだけの時期もありました。何か、ザルに知識を入れているような、全てがこぼれ落ちていくような感覚がすごく長くあったんです。

(分からないことを確認しようと思っても)どこに何が書いてあるか振り返れないし、「これじゃダメだ!」と思って、2回目の受講では、基礎講座5回分を隅から隅まで書き起こして、徹底的に自分が分かるようにノートを作りました。

3回目も全部パソコンで文字起こしをしたけど、1回3時間分を終えるのに2週間かかります。とにかく時間がかかるけど、私は不器用で年齢的なものもあるし、それくらいやらないと言葉が頭の中に入っていかない。それでも忘れてしまうんだけど、振り返りができるように書き残したノートを見て、「あぁ、これね」と何度でも確認できるのは、すごく安心できるんです。この発見は大きかった。

他に、洗い物や家の用事をしている時は、ずっとBGMのように先生の講座を流し続けているというお話も聞いたことがありますが…。

Aki  はい! 最初は私もそうしていました。レストランが終わって洗い物をしている時間に流していましたけど、やっぱりお皿の汚れの方を意識してるから(笑)聞いてるようで全然聞いてない。私は「聞く」体制にならないとダメなんだと分かって。

だから、授業中は聞くことに集中しメモは取りませんが、動画を見ながら、手書きで文字おこしをしています。

やはり2週間くらいかかってしまうので、毎日レストランが終わったら1時間ノートを取る、と必ず取り掛かるように自分の生活サイクルに決めてみたんです。これまで自分の生活の中できっちりルーティンするのをしたことがなかったんですけど、「1時間ひたすらメモを取る」やってみたら結構気持ちが良くて(笑)

書きおこすときは、左端に小見出しとチェックボックスをつけています。例えば、水エレメントの話題なら、「□水」と書いておき、別の辞書ノートに転記が済んだら、☑マークを入れる。

Aki さんは動画を手書きで書き起こした後、自分の辞書ノートに転記

ゴトウさんみたいに言葉の本質を理解しながら自分の言葉を出せるようになれたらと思います。でも私は、占星術は何もわからないゼロスタートなので、焦っても仕方がない。10年くらいかけてやろうという気持ちでいます。今はとにかく基礎を徹底的にやる意識で、手間も時間もかけることを前提にしているので、かなり細かくやっています。



ー いやー、本当に思っていた以上に時間がかかるっていうのは、皆さんうなずいていただけると思うんですよね。やはり自分のスタイルを見つけるまでが大変だな、という印象です。でも、その試行錯誤していることを、私は「時間の無駄なんじゃないか」と思ってしまった時期もありました。

確か、ありささんもゼロスタートでしたよね。

ありさ  私は、性格的に、コミット、ひとつのことにグッと入ってしまうと他のことは何も考えられなくなってしまうんです。だから、今は心理占星術について、家事をしながら、移動しながら、講座の音声を聞いています。そうしないと気が済まない(笑)。

でも、聞くだけだと頭に入らないので、とにかく、書いています。文字おこしはもちろんやっていますが、前にnico先生が言っていたコルクボードに大きく書いてあったのがいいな、と思って…

リビングの壁に貼られた模造紙!! コンセントのサイズからその巨大さが分かりますね^^

一同  おおーーっつ(笑)

ありさ  最初は、講座で言われてることが良く分からなくて。占星術の言葉も難しいんだけど、その他のちょっとした言葉「アサーティブ」とか「アンコンシャスバイアス」とか。

でも、分からないままは嫌だから、どんなものでも、必ず、あとで調べて、文字にして、頭の中に入れていくようにしています。

インデックスシールを貼って検索しやすくしたノートも作っていますが、ノートを開けないときもありますよね。思いついたときに、うわーっと書けるように、リビングの壁に模造紙を貼ったり、メモ用紙を持ち歩いたりもしています。

それと、最近はnico 先生の言葉だけじゃなくて、自分の連想、例えば「水」からイメージしたり想像したものを書いておいたり、近しい人のサインをしっかり聞いたあと、その人の反応などを象徴と照らし合わせたり、こういうふうに捉えるのかな? と考えたりしています。



ー 日常の中にだいぶ占星術が入り込んでいますね。それぞれの工夫の仕方を見ると、だいぶしっかりと、学びにエネルギーが注がれているのを強く感じます。

たま  私は、レポートを出すことすらついていけていませんが、占星術に向き合ってはいます。動画をノートに書き写して、タイトルをわかりやすくつけて…と、細かに書いていましたが、最近はnotion でまとめています。画面を分割して、チャートの分析、象徴を対比させるように入力して、大事そうな、使えそうなところをまとめているんですけど、一番つまずいているのが言葉にしていく部分なんです。

例えば、実践読みの相互鑑定で、その人の「らしさ」を見つけることは得意だと思っているのに、その裏付けをまとめきれずにいます。

私はデザインの仕事と一緒にキャッチコピーを付けるのが得意で、一言で「バンっ」と言うのはいいんだけど、文章を書くのは苦手なんです。ここが大事!と先に頭に浮かんでしまったものを、どういうふうに説明したらいいのか分からなくて。点、点、点となっているのをストーリーとして紡いでいく、というのが難しい。

工夫しているのは、動画の見方。集中して見るとき、ながら見するとき、見る箇所を変えるとか、感覚優位にすること。自分の体の状態にあわせて情報の入れ方を変えています。

例えば、動画の再生速度も自分にとって聞き取りやすい速度に変えたり、聞き取りやすい位置にスピーカーを移動したり、自分の体の感覚に合わせてカスタマイズしています。多分、皆さんも意識していないだけで、試してみると自分のことを新たに知ることができるので楽しいですよ!

ー 膨大な情報量を消化吸収するために、それぞれに創意工夫を重ねながら、学んでおられますね。面白いからやるのか、やるから面白いのか。決して、ラクではないですが、やりがいのある学びであることは間違いありません。がんばりましょう!! 今日はありがとうございました。

座談会を終えて~編集後記

占星術を学び始めたばかりのメンバーが半数以上。家事、育児、仕事…、忙しい日常のはずなのに、メキメキ、腕をあげています。

それもそのはず、皆さんそれぞれに、アタマ・ココロ・カラダを総動員して、学びを自分の血肉に変えているのですね。私自身は、なかなか学びが定着せず、知識がすべて流れ落ちていく感覚が長くありました。

知恵の泉にアクセスするには時間がかかります。いつ辿りつけるかもわかりませんが、あきらめずに歩き続けていきたいと思っています。
(ふみ)

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