「講座でレポートがうまく書けない」、「ブログやSNSで星について発信したいけど、納得いく言葉が出てこない」。
心理占星術を学ぶ皆さんから常に耳にする「書くこと」についてのお悩み。でも、その裏にある「もっと書けるようになりたい」という気持ちもひしひしと伝わってきます。
そんな思いに応えて、プロの添削講師であるろくむらさんをお迎えし、あなたの「書く」が変化する、ちょっとしたヒントをお伝えします。
第1回 職業占星術レポートを添削!
数あるnico の講座の中でも、もっとも人気の高い講座のひとつ「生き方・働き方を見出す職業占星術」。レッスン終盤で行われるモニター鑑定は、これまで培ってきた知識を集結させて臨む、まさに講座のクライマックスです。
大ボリュームの鑑定でその人に迫る「職業占星術のレポート」は、これまで学んだ心理占星術のすべてを駆使して挑む、まさに学びの集大成といえるもの。
個人の能力や弱点、未来の可能性等を余すところなく伝える鑑定書は、個人の支えになり、穴があくほど読まれるに違いありません。
難しい言い回しをしないで書けるのは高度な技術ですが、さらに読み手を引き付けるためには、どんな工夫が必要でしょうか。
今回取り上げるのは、ベテラン・MFさんのレポートです。
さっそく見ていきましょう!
👀MFさんのレポート拝見!
今回の添削は、レポートの要ともいえる総合診断=まとめのページです。クライアントさんが大切にするとよいことを、しっかり伝えてくれるまとめになっています。特に最後の「今は、…」からの部分は、力強いメッセージですね。
鍵になるのは大きく3つ、それぞれ改善のポイントを見ていきましょう。
表紙と目次に続く、1章目「生き方働き方の総合診断」のページです。ここは鑑定全体をまとめるサマリーでもあり、最初に目を通す部分でもあります。ということは、読み手にとって自分だけの鑑定を受け取ったワクワク感、ドキドキがいちばん大きい場所でもあるということです。
しかし、「申し込み時にクライアントさんが送ったこと」をここに入れてしまうと、「あれ? わたしの生き方働き方は? 総合診断は?」とワクワクがシューっとしぼんでしまいそうです。
この部分は目次と「1 生き方働き方の総合診断」のあいだに置くか、思い切って省いてもいいかもしれません。
さあ、いよいよここから! 全体としていちばん伝えたいことに入ります。
黄色でマーカーした部分は、順に各章で扱ったことをここでまとめよう! という気持ちが見て取れます。
もちろんやり方としてこれでOKの場合もあります。でも、青のマーカーに注目してみてください。
「時期」に関する言葉がいくつかにまたがっていて、いろんなことが「時期」の話になっています。それぞれの段落で伝えたいことがあるはずなのに混ざってしまって、まとめると…あれ、どういう時期? と読み手を迷子にさせないように、「段落ごとに書くこと」の軸を持ってみるといいですね。
ホラリーとコンサルテーションチャートから読んだ時期とはどんなものか? ほんとに時期かな? 時期について伝えたいなら、「時期を読むでは」の段落と何が違うんだろう? など自問自答してみて、伝えたい軸をある程度決めてみましょう。
👀ろくむら’s EYE
同じような言葉の整理
要約だから、全部伝えたいことなのはとてもよく分かります。どれも欠かせないパーツのはずです。でも、ほとんどを「時期の話」に集合させてしまうと、本当はとても伝わるはずの部分(今回はpoint 3)がボヤけてしまいます。そう、たとえば送られてくるメールの件名が毎回【重要】で始まると、本当に重要なメールがわからなくなるように…。
こんな事故を防ぐためにも「時期的な言葉」は、本当に必要なところに絞ってみましょう。今回は「読み手が気になっていそうなこと」や、「必要なこと」などにも分解できるかもしれませんね。
ここまでお疲れさまでした! ところで、読みましたか? Point3 の部分。鑑定を受けた本人でないわたしも、今の自分がクリアになって「こうしてみよう!」と背筋が伸びました。
この部分を活かすような流れができると、グッと読ませるページになると思いますし、伝わる文章になります。読み手が鑑定を受け取って、どんな気持ちで読み進めていくのかも、ちょっとだけ頭の隅に置いてみてくださいね。
ろくむら
学生に向けて文章添削の仕事をしています。ここではちょっとくだけた添削屋として活動中。
受講講座は「心理占星術 基礎講座」と「ホロスコープ実践講座」。
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