2023年
12月 2023冬至図リーディング&占星術で「時」を手にする意味を考える
3ヶ月に一度の恒例、四季図読み。12月の冬至図のリーディングは、年末年始を目前に控えた時期でもあり、誰しもが新しい年の動向を気にするときです。
占星術における冬至とは、秋から力を失い冷え込んだ太陽が、冬至を起点に力を取り戻していくときです。停滞していたムードから、未来に向けた期待感と共に「何をやっていけるのか」と、ふたたび動きだす。そのために必要となる前向きな力をどう手にするのか、そこを考えていくのが冬至のもっとも重要なテーマとなります。
2023年の流れを振り返りながら、2024年に向けた動きをどうつくっていけるのか。
冒頭では、「時期を読む――四季図をはじめとしたトランジット図を読む――難しさ」について触れながら、実は、その難しさこそが AI に負けない占星術の、私たちが自信をもって使える技術となる。そんな可能性のお話からスタートした勉強会。陰サインに天体が集中しているときの影響、そして天王星や冥王星、土星がどんなふうに働いているのか。世界や社会の問題をグッと私たちに引き付け、身近な事象と天体を結び付ける時間になりました。
☟当日の様子は、こちらでご覧いただけます☟
11月 自分の対人関係を見直す(2) ~オルタナティブストーリーをつくろう
他者とのチャート分析ではなく、自分のネイタルチャートを見直すことで、これまで長く持ち続けてきた自分語り(ドミナントストーリー)から、新たな自分の物語(オルタナティブストーリー)を作っていこう。
先月に引き続き、参加者の対人関係におけるパターンをヒアリングしながら、チャートやタロットにどんな傾向が現わされているのか検証を行い、繰り返される、その人固有のチャート構造を明らかにしていきました。
今回は、ある対人パターンが生じるときに、「自分の自立が関わっているのかもしれない」と自覚が芽生えたMさんにお越しいただき、これまでの対人パターンを書き換え、これからの人生を考えていきます。
カウンセリングが進んでいくと、ご自分が欲求しているの月や水星が求める知的な世界であり、これからは他者に投影するのではなく、自ら世界を作っていくための気づきを得ていただくことができました。
10月 自分の対人関係を見直す ~オルタナティブストーリーをつくろう
自分自身の対人関係に対する癖や考え方を明らかにするために、他者とのチャート分析ではなく、自分のネイタルチャートを見直すことからスタートした勉強会。
他者を通すと、こんなことまでわかるのか!
一人で反省、内省を繰り返しても決して得られない気づきが、こんな風に導き出されるのか! そんな心理占星術の現場を目にすることができました。
自分が向き合ってこなかった無意識的な部分に目を向けるためには、他者の存在が必要であり、その存在となりうるのが心理占星術である。参加者一同、そんな実感を得られた貴重な回となりました。
9月 2023秋分図読み ~牡牛座の木星・天王星の影響、わたしの金星を手にする3ヶ月
三ヶ月に一度の特別号! 心理占星術家 nicoならではのトランジット(時期読み)をご紹介する回です。
今回は、季節の移ろいと占星術的な観点から、個人と社会の在り方について考える糸口をたくさん引き出しました。
この秋のテーマとなるのは、天秤座の金星=価値を手にすること。それには、逆行している木星や天王星の影響を受けながら、牡牛座的な「自分らしい実感」を獲得することが、この季節の目標=MCまでの道のりとなる、そんなお話をたっぷり3時間お伝えしました。
8月 鑑定の現場を再現! チャート&スプレッドの力を最大限引き出し、現場を組み立てる方法
先月は初の試みでありながら、相談者となるモニターさん、鑑定担当者も参加し、現場検証さながらにカウンセリングを再現。鑑定担当者からは、切実な悩みや鋭い問題意識があがりました。好評にお応えするかたちで第二弾の開催です。
今回も、モニター参加された2~3名のゲスト、鑑定担当者にも参加していただき、鑑定の現場を振り返りました。
心理占星術の現場で使われる道具、ホラリーチャート、コンサルテーションチャート、ネイタルチャートの3つに加え、タロットカードを加え、それぞれの道具の特徴を踏まえながら最大の効果を引き出す方法とは?
相談者の問いを、ただ傾聴するだけではなく、またやみくもに深堀りするのでもなく、手にしている自らの道具を信頼し、カウンセリングの現場を肌で感じる貴重な機会となりました。
7月 📺鑑定の現場を再現! チャート&スプレッドの力を最大限引き出し、現場を組み立てる方法
セッション実施中の方、必見の回です!
なぜ、どうして、その象徴を見過ごし、聞き逃してしまうのか。
今回は、モニター参加された2名のゲスト、またモニター鑑定にチャレンジしてくれた生徒さんに参加していただき、鑑定の現場を再現し、検証していきました。
見逃してしまった点、上手く伝えることのできなかった点、また過剰に受け取り、押し過ぎてしまった点など、相互のやり取りの中で働く力学をどう調整していけばよいか。
タロットのスプレッドを展開しつつ、モニターさんから申し込みが入ったタイムスタンプによるホラリーチャート、鑑定時のコンサルテーションチャート、そしてネイタルチャート(出生ホロスコープ)を丁寧に分析し、個人の成長のプロセス、構造の理解を深め、 道具(スプレッド&チャート)の使い方、道具の力を最大限に引き出し、よりよい現場を構築していく方法をご説明。
普段何気なく使っている数々のホロスコープ(チャート)とタロットカードを同時に展開し、そこから得られる情報と繰り返されるシンクロニシティ(チャートの持ち主が持つ構造)について復習し、最大の効果を生み出す練習となりました。
タロットを学んでいなくても、シンクロニシティやモダリティ、エレメントといった構造、それらの「 術」のユニークな魅力に改めて触れることもできるはずです。
6月 2023年夏至図読み~教育の現場における心理占星術、ホロスコープに頼らず実践するには
3ヶ月に一度の特別版! 二部構成で予定時間を超えた開催になりました。
一部の夏至図読みの様子は、こちらのレポートでご確認いただけます☟
第二部は、先月に引き続いてチャートが使えない相談現場で心理占星術の技術は、何がどう有効なのか、限界はどこなのか、検証していきました。
<ケース検証>
◆ 過活動気味。感情表出が大きく、本人が無理して頑張ってしまうケース
周囲の困り感としては、 アドバイスしても猪突猛進で馬耳東風。
友人関係がうまく築けず学校では保健室などに飛び込んで定期的 に大泣きして崩れるを繰り返している様子。
◆ 子が母支配的で衝動的に「キレ」やすく困っているケース
人前では多弁で、自分をよく見せようとしすぎてストレスが溜まっ たりする様子。
対人不安がもともとあり、不登校に。最近では一切外出しなくなってしまい、ずっとゲームをしている。家族だけでは限界。
そもそも、こうしたケースに答えられるのか、答えられないのか、答える必要はないのか。年齢を問わず言語化を苦手としているクライアントに対する声掛け、言葉の選び方、周囲や環境への働きかけなど、考慮すべきことが多い中でアドバイスの取捨選択はどうすべきか。
具体的な生きた事例だからこそ得られる視点を掘り下げていきました。
5月 教育の現場と心理占星術の実践~ホロスコープに頼らず占星術の構造でwell-being の提案を考える
5月は、スクールカウンセラーのNさんと共に、チャートに頼れない現場でどのように心理占星術を利用していけるか。そんな意欲的なテーマにチャレンジ。
学校、医療、その他の公的な現場では、大っぴらにネイタルチャートやコンサルテーションチャートを作成したり使用したりするのはかなり難しいのが現実です。
しかし、「チャートを読まなければ鑑定ができない」というわけでは決してありません。そうした状況下でも、心理占星術の知識と構造を利用すれば、ある程度のコンサルテーションやセラピー、セッションが成立しうるのです。
むしろチャートに頼りすぎるから、固定した読み方しかできなくなると言えるかもしれません。
こうしたnicoの提言を元に、ホロスコープなしに、占星術の構造を使った個人のwell-being の提案を考えました。
Nさんが教育現場で目に、耳にしている子供たち、親や先生たちの悩みに心理占星術がどう向き合えるのか。貴重なケースステディを検証しました。
「心理占星術を公的な場で使っていくために」と言われたNさんの最後の言葉は、将来相談支援業務や施設の職員の皆さんへメンタルケアのために心理占星術の知識を堂々と使っていきたい私にとってとても励みになり、同時にもっとしっかりしなければと思いました。
見逃し動画では全編(160分)を有料配信中です。
チャートを使わないカウンセリングとは
時代や社会の痛みは個人の痛みである
なぜ天体のサイクルが鑑定の現場で有効なのか
個人情報が扱えない現場ならではの方法を考える
コンサルテーションチャートとトランジットの活用
個人の成長プロセスをどう組み立てるか
子どもの成長と土星の関係
防衛としての火星––モダリティによる対処の違い
<ケース検証>
①不登校で完全に自室に引きこもりのケース
子が不登校になって部屋から出てこない。家族も何をしているかも よくわからなくて、関わり方を教えて欲しい。家族や先生が会いにいっても、基本は出てこず顔が一瞬見える程度。
②集団の中で自己主張が激しく周りから浮いてしまっているケース
周辺の困り感としては、今後、周りの年齢が上がってくると関係性の中で浮いてしまうのではないか。自己肯定感のベースが低い。他の子に対して自慢したり弱い立場の 人には強く当たる場面も。
4月:📺今こそ、心理占星術とは何かを考える~占いと占星術の違い、問題解決の力を奪わない支援とは
SNSや動画配信による浸透はもちろん、コロナ禍を境に大きく変化した生き方・働き方の影響のせいでしょうか。ここ数年で「心理占星術」というキーワードを、これまで以上に目や耳にすることが多くなりました。
また、nicoの心理占星術講座には、コーチングやカウンセラー、介護や保育、養護や医療など、社会的支援の現場職に携わる方が参加されていますが、それぞれの立場から
「心理占星術でアタリをつけてから相談に臨んでいます」
「対話の糸口のヒントになります」
「アドバイスが喜ばれました」
など、心理占星術の効用が続々と寄せられています。
そこで、今回は皆さんと共に、あらためて「占いと占星術の違い」を考え、心理占星術のあり方について深堀りしてみました。nico からは、カウンセリング現場での心がけ、心理を扱うことの難しさと可能性についてお伝えし、参加者それぞれの立場からの意見交換など、3時間をかけてたっぷり行いました。
当日の様子をダイジェスト動画(約10分)でご覧いただけます。
高校生や大人の方などは、ズバリ「こう言う成長のテーマや課題が今来ているんじゃないですか?」と、言語化してお伝えするだけでも、自分自身で「意識化」され、行動が変わって成長のプロセスをスムーズに歩み始められることが多いですが、
特に小学校など、本人が幼い場合はなかなかそれができず、どんな言葉かけや働きかけを本人にしたら、スムーズに成長プロセスを歩んでいけるのか、または、環境に対して、どう関わり方のヒントを伝えていけるのかを、日々模索することが多いです。
・そもそも占星術とは?
・問題の外在化
・象徴を固定化しない
・依存関係をつくらない
・ナラティブなストーリーをクライアントに語ってもらう
など、これまでも幾度となく、nico先生から教えてくださっていますが、それぞれ丁寧に取り上げてくださったことで、「なぜそうするのか?」意図と目的、その理由がはっきりとわかったことで、迷いなく、学び実践していく道筋が見えたような気がします。
それ以前に、人や人のしくみを理解する手立てとして、私自身が生きるために学びや考えることが必要なだけかもしれません。そしてそのために有効で使えそうなものを試して行きたいだけなのだと思いました。
見逃し動画では全編(180分)を有料配信中です。
基本概念 - リベラルアーツとしての心理占星術
天空にあるものを観察することで得られる人間理解
生きている人間に届けていく
心理占星術の可能性 - 自律と自由獲得の支援
今を生きる人間がよりよく生きるための支援
個人の生きる力を引き出す心理占星術
パーソナリティを固定化しない
問題の外在化、相談者の問題解決の力を奪わない
心理占星術の現場とは何か-個人の問題解決力を支援
現場は分析の時間ではない
ホロスコープの構造を元にしたフラットな情報提供
実感を積み重ねるためのスモールステップの提示
ウェルビーイングを実現するための視点
今後の課題 「ここにいない人」への支援方法
3月:📺2023春分! 恒例の四季図読み/ネイタルチャートの月を考える(柔軟宮編)
春分スペシャル、二部構成での開催となりました。
第一部では、3ヶ月に一度の恒例となる「春分図リーディング」。
特別レポートとダイジェスト動画(約15分)で公開中です。
第二部は、ここ数ヶ月続いている参加者の月の成長物語の検証。
nicoの心理占星術では、太陽と月は人生を通してのモチベーションと捉えていること、「月」に示される心の原風景が職業や生き方の選択に影響を及ぼしていることを確認しています。個人天体と呼ばれる5天体の中でのバランス、アスペクトなどから、その人の月がどのような成長の過程をたどってきたのか。
今月は、長らくお待たせしてしまった「柔軟宮の月」を取り上げました。nicoの公式ブログでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
見逃し動画では全編(170分)を有料配信中です。
2月 三重円で今を知り、2023年をスケジューリングしよう2
結婚や出産、あるいは別離、病や死期など、ライフイベントに対する難しい質問に対し、心理占星術はどう対峙できるのか。
2月も前回に引き続き、シニア女性の未来づくりをテーマに取り上げました。
ご主人に先立たれ、しばらく落ち込んだ時期があったものの少しづつ元気が回復してきた中、これからの人生を一人でどう過ごしていけばいいのか。本当の意味での生き方についての提案をどうつくっていけるのか、その検証をたっぷり3時間行いました。
1月 三重円で今を知り、2023年をスケジューリングしよう
結婚や出産、あるいは別離、病や死期など、ライフイベントに対する難しい質問に対し、心理占星術はどう対峙できるのか。
73歳の女性から、病をもとにした人生のクロージングに対する非常に難しいお悩みを取り上げました。
しかし、チャートに向き合ってみると、寄せられたご相談とはまったく異なる欲求が現わされていました。その人が真に望んでいるのはクロージングではなく、これまでの経験をもってさらに新しいチャレンジをしたい、そのためにはどうしたらよいのか、という葛藤だったのです。
投げかけられた質問のままに答えを出そうとすると、チャートを見誤ってしまうような、そんな事例を目の当たりにした3時間。73歳というご年齢をもってしても、いま現在~半年先~二年半後を見据えた展望のシナリオをつくりだすことができました。
チャートへの向き合い方、占星術師としての望ましい態度など nico らしい提言にあふれ、ライブ参加の皆さまからも活発な質問が挙がり盛況となった回でした。
2022年
12月 冬至図リーディング/月の成長物語(活動宮の月)
三ヶ月ごとの恒例、四季図リーディングスペシャル、二部構成での開催となりました。
第一部では、冬至図のリーディング。春分「起」~夏至「承」~秋分の「転」じる流れを受けて、2022年の「結」をどう締め括られたのか、詳しくはnicoの星宙予報にも掲載中。
そして、第二部は、ここ数ヶ月続いている参加者の月の成長物語の検証、活動サイン編です。
nicoの心理占星術では、太陽と月は人生を通してのモチベーションと捉えていること、「月」に示される心の原風景が職業や生き方の選択に影響を及ぼしていることを確認しています。
個人天体と呼ばれる5天体の中でのバランス、アスペクトなどから、その人の月がどのような成長の過程をたどってきたのか。
今回は、活動サインに月をもつ参加者のネイタルチャートや実例を元に検証しました。
見逃し動画をご希望の方は、有料でお申込みいただけます。
11月:蠍座の月の誤解、持ち込みコンサルテーションチャートで検証/不動サインの月の成長物語
皆さんからの疑問や質問に答えるかたちで、「月」の検証を進めた4回目。
受講生・Kさんからのご相談を取り上げました。
彼との別れ話にパニックになっているお嬢さん。
「わたしの辛い苦しみを同じように味わわせてやりたい!」等、これまで見たことのない激しい一面を見せており、その姿を心配したお母さんから、これからどうしたよいのか、と相談を受けました。
自分の辛さを他人に味わわせたいという心理には、どんな背景があるのでしょうか。このお嬢さんは、月が蠍座で他はすべて陽サインを持っているそうです。こうした激しさは、蠍座の月の影響でしょうか。
こうした憎愛のテーマが出ると、蠍座のせいにされてしまうのはなぜなのか。
nicoの心理占星術では、ひとつのサインや天体が、個人に劇的な影響をもたらすとは考えません。
心理占星術では、こうしたご相談はあくまでも「母親から見た娘の印象」であり、娘さん本人が見ている世界はまったく違うものだと考え、検証を進めます。母親から見た娘の世界=コンサルテーションチャート、本人が見ている世界=ネイタルチャートを用い、見ている世界のギャップの捉え方を演習し、蠍座の月の誤解を解いていきました。
後半は、獅子座と水瓶座に月をもつ方からお話を伺い、不動サインの月の成長物語への理解を深めて終了。
占星術の書籍や文献等では、描ききれない月の影響。生きた実話をもとに検証することで、天体の働きや象徴のイメージが人間心理にどのように連動しているか、具体的に捉えることができた回となりました。
10月:恋愛相談の本質を見抜く/月のアスペクト3~魚座と山羊座の月の体験
当初の予定を変更し、受講生Tさんからの持ち込みチャート分析を取り上げ、二部構成となりました。
第一部は、Tさんからの持ち込み検証、25歳の女性からの恋愛相談です。
「ふたりの男性、どちらとの相性がいいですか?
付き合いたいとか好きとかはわからないけど、気になるAくん。
Bくんは、好意は寄せてくれてて良い人。好きとかはわからない。」
さて、心理占星術的には、こうした質問に対してはクライアントの問い「どちらがよいのか?」に答えることではなく、「なぜ決められないのか」に着目し、決断できるようサポートすることを目指します。
コンサルテーションチャートの分析はもちろん、ネイタルチャート分析には細かいアスペクト等よりも、個人天体の特徴からズバリその人がはまりやすいパターンを見つけていく方法をお教えしました。
「なぜ決められないのか」「質問の真意」「今後の提案」までの組立といった、カウンセリングの進め方は必見です。
第二部は、ここ数ヶ月続いている月のアスペクト検証。
前2回に続き、今回も3人の参加者の実例をもとに、月の考察を深めていきます。
アスペクトが同じでも体験は人それぞれ。魚座の月、山羊座の月に似たようなトランスサタニアンのアスペクトを持つ皆さんに、その実体験を聞きながら、それぞれのもつ欠乏感と克服、または成長の過程を見ていきました。
詳細はnico のブログでもご紹介。
この日の様子は、見逃し動画(約200分)として有料配信中です。
※個人的なエピソードを含むため、受講生限定となります。
9月:秋分スペシャル、四季図読み/ホロスコープの中での月アスペクトの捉え方・その2
今月は秋分スペシャル、二部構成での開催です。
第一部では、恒例の秋分図リーディング。
春分「起」~夏至「承」の流れを受けて、2022年の「転じる」はどこに向かっていくのか。
勉強会当日は、安倍元首相の国葬が執り行われた日でもあり、秋分図と併せてみると、この日本では国民感情が置き去りにされていることが如実に見てとれました。
決して取り戻すことの出来ない失われたものたち––父性や強い国家、若さや成功体験など––を政治が求め続ける様子を踏まえ、わたしたち個人は(同じ過ちを踏まないために)どうするべきか。
秋分図をより深く理解するために、土星の逆行を上手く扱う、陰サインの良さなどにも触れながら、秋のサインである天秤座、蠍座、射手座に対応するタロットカード「Ⅶ 戦車」「Ⅷ 力」「Ⅸ 隠者」を利用し、この時期、目指すべき方向性などをお伝えしました。
第二部は、前回好評だった月のアスペクト検証。
どのアスペクトであっても、自分の心地よさを整えるために調整が必要になりますが、そこには「どう受容するか」というスタンスが極めて重要となってきます。
今回は、参加者三名のネイタルチャートを元に、それぞれに難しいアスペクトをどう克服したのかを伺いながら、その働きについて検証。人の歴史、生きるということの意味や価値を考える機会となりました。
詳細はnico のブログでもご紹介。
この日の様子は、見逃し動画(約180分)として有料配信中です。
※個人的なエピソードを含むため、受講生限定となります。
8月:ホロスコープの中でのアスペクトの捉え方、火星&金星の葛藤と月のアスペクトを考える
2022年8月は、参加者Aさんのクライアントさんの検証を行いながら、おそらく誰にとっても重要な火星、金星のアスペクトについて検証。
20歳の女性のネイタルチャートに示された金星、火星のスクエアが、就職前と就職後にどのようにチャート(ネイタルチャート&コンサルテーションチャート)に表示されていくのか、人生の物語の中でどのように体験されていくのかを見ていきました。
人と調和的に生きていくこと(金星)、自分らしさを押し出していくこと(火星)、この葛藤のエネルギーが人生の局面でどのように働き、どのように変化し、どう物語をつくっていくのか。
表示の仕方を変え、何度も何度も同じテーマを体験する、その意味とは何か?
心理占星術らしい現場のつくり方を、かなりじっくりと解説しています。
また、後半はアスペクト読み。
最近、ホロスコープ実践講座の受講者にはおなじみになりましたが、今回はTさんの質問を受けて、太陽と月の関係について考えてみました。
この日の感想は、nico のブログでもご紹介。
人生を通してのモチベーションになる月のアスペクトは、かなり大事なものとなります。ぜひ、動画で繰り返し勉強してみてください。
※個人的なエピソードを含むため、受講生限定となります。
7月:📺今、天空では何がおきているのか、さまざまな社会事象から考える/経営者のセッション、スタッフの育成を提案
第1部では「今、天空では何が起きているのか」。
今、国内外問わずさまざまな動向・情勢が起きています。辞任を表明したジョンソン英首相、国家破産のスリランカ、安倍元首相の銃撃、全日本私立幼稚園連合会前会長らの6億円横領といった事件がある一方、東電元会長らに13兆円賠償命令といった着地もありました。
後世から振り返ったときに転換点といえるようなこれらの出来事は、nicoによると「最近の一連の出来事は、木星的と言わざるを得ないような気がする……」
そこから端を発し、冥王星や海王星、そして木星の働きについて次々と考察していきました。
特に、冥王星や海王星の度数、そして陰サインで揃っての逆行に着目し、既に失われた時を求めてしまう虚しい働きの危うさについては、誰もが陥りやすい罠になるかもしれません。
「失われた30年は、実は父性の喪失とともにあり、冥王星が魚座に移動するまで続くだろう」という説には、デーメテールやウラヌスークロノスーゼウスの神話を下地に用い、具体的なイメージとあたらしい象徴の捉え方をお伝えしました。
「占星術と神々の物語––ホロスコープの中の元型」の翻訳を手掛けたnico ならではの解説です。
さらに、木星のもつ側面(正義と悪魔)について心理タロットでご説明。
水エレメントが作り出す分断を風のエレメントの対話で回復する方法をはじめ、夏至図のテーマとなっているASC射手座の課題––プロフェス(告げる)することで立ち位置を明確にする––であり、そもそもその体験は日本ないし日本人にとっては、これまで馴染みのないものであり、これこそが牡羊座の段階であることをお伝えしました。
そして第2部では、「経営者のセッション実例:スタッフのマネジメント方針を考える」
都内で4店舗を経営する美容業界の経営者の方からのご相談実例をご紹介。
今後の経営方針と、管理者としてスタッフ2名の育成についてチャート分析した結果を共有します。nico のカウンセリング実例を学べる90分です。
気になる方は、見逃し動画をチェックしてみてください!
6月:📺2022夏至図リーディング、日本経済の分岐点・土星サイクルに見る失われた30年と復活への道筋
2022年 夏至の日スペシャル。
恒例の夏至図リーディングのほか、今回は「日本経済の分岐点ふたたび」と題し、土星のサイクルを元に、日本経済の失われた30年の敗因を考察した20分を特別ダイジェスト版に凝縮して公開!
今回は、土星回帰と逆行に着目! 前回の水瓶座・土星通過時の経済環境を振り返り、その敗因を推察。次なるインバウンド政策への期待と、いまの国・企業・わたしたちが選択しえる道筋、そして復活への分岐点にするために必要なマインドについてお伝えしました。
◆四季図リーディングのための心構え
サイクル(流れ)で捉える
天体の影響が現象化するまでのタイムラグ予測はできない
◆日本経済の今後30年を決める分岐点に立たされているわたしたち
土星回帰、逆行の意味がもたらす意味
前回の土星通過(1992年)当時の日本経済
水瓶座土星の象徴に見る半導体産業の衰退と敗因
この半年~1年が経済、個人の生きる道の分岐点
火星逆行・土星逆行の時期を見逃すな
次なるインバウンド政策への期待
◆マンデン占星術的、主要国チャート検証
米国経済、ブラックマンデー、リーマンショック
ロシア、プーチン政権とNATO軍の動き
中国、習近平政権の行方
当たる・当たらないではなく、考え方のヒント、考えをめぐらすことの重要性などとともに、マンデン占星術の面白さ―――人、国、時代に起こった出来事を私事にするための道具―――をお伝えした180分です。
気になる方は、見逃し動画をチェックしてみてください!
5月:牡羊座木星イングレス、天体のサイクルをどう使う?/持ち込み検証、組織再編のポイントを探る
今月は、注目度の高いトランジット、木星の牡羊座入りを考えるとともに、受講生からのお悩みについて取り上げました。
nicoが活用している木星の12年サイクル方法ーー火星の2年×6回を使って、キャリアや人生を作っていく。そんな秘策もお伝えし、天体のサイクルというものを考えてみました。
そして、第2部はチャート読み勉強会。Tさんの持ち込みで、会社の設立、社長、従業員のチャートを使用しながら、「組織づくりのノウハウ」を考えました。
仕事をしているクリニックなのですが、社長が独特な人で、社員が次々にやめていきます。今、一人だけ残っている社員の人と仕事をしていますが、 「辞めたくないけど辛すぎるので辞めようと思っている」と相談されました。
実は、今まで去っていった社員の人たちにもアドバイスをしてみたのですが、ことごとく玉砕して、辞めていきました。何か良い解決策を提案できれば良いのですが、 ホラリーで見ても、何を言ってあげれば良いのかわかりません。。。
人間関係のお悩みは、仕事の場ではつきないものです。今回はチーム内の力学、組織を考え直す際のポイントなど、心理占星術的な分析がどのように機能するかを中心に検証したところ、占星術のシンクロニシティの面白さを改めて感じられる回となりました。
4月:とことんケーススタディ&オープンカウンセリング
心理占星術の現場力を高めるために、ここ数ヶ月にわたり参加者の皆さんから困った&迷った実例を募り、リーディングの可能性を掘り下げてきましたが、今月も引き続き、現場力のブラッシュアップ! 持ち込みチャート検証です。
第1部では、ベテランAさん、Hさんが対峙したリーディングに苦労した事例を取り上げ、分析はもちろん着地の探り方を徹底的に演習。
そして、第2部は久々のオープンカウンセリング。
Vtuber デビューし活動を続けていたものの、これからの方向性についてお悩みの火星ユーザーさんをお迎えし、参加者全員による即興カウンセリングを行いました。
3時間を通して、現場づくりとはどういうものかを皆さんに垣間見てもらえたのではないでしょうか。
3月:📺2022春分図リーディング/心理占星術の現場をつくるフォロー演習
刻々と変化する世界各国の動向を踏まえ、今回は日本の春分図だけではなく主要各国のチャートも比較・参照しながら、参加者の皆さんと今後の世相を予測。春分からの3ヶ月はもちろん、来年1年の見通しをリーディングしてみました。
特に、動向が気になるロシア・ウクライナ情勢のカギを握るプーチン政権の行方について、冥王星と天王星、そして土星を中心に見ていきましたが、歴史の一部になったような大きなものに触れる感じがあり、読んでいてとてもワクワクしましたね。
プーチンという人物像はもちろん、ロシアの精神性について、冥王星と天王星の葛藤と土星のサターンリターンの働き、そして日本の春分図読みでは、日本の弱点を検証しながら、これまでにない魚座・木星の解釈など、いろいろな話に及びました。
国で起きていることは個人にも起こり得る。自分のどの部分が引き出されているのか、ぜひ感じてみてほしいと思います。
テキストで読むならこちら
そして、第二部は好評の「心理占星術の現場」。
参加者の皆さんから、カウンセリングの現場で困った、迷った、悩んだ事例を持ち込みいただき、参加者全員で現場検証していくケーススタディです。
今回は3名の方について自己価値のテーマ、冥王星的テーマ、コンジャンクション的存在の力のテーマと、三者三様のお悩みを検証しました。
2月:プロの迷いを解決、現場のケーススタディ検証/徹底アスペクト読み 第1回
今月のテーマは、プロの迷いを解決、現場のケーススタディ結果検証!
前回は、参加者Sさんから寄せられたご相談
「自分がこれから行うカウンセリングについてのフォローと、現場力を身につけるための具体的なテクニックを教えてほしい」
とのご要望にお応えし、急遽、カウンセリングのシミュレーションを行いました。
今月は、そのシミュレーション結果を共有し、再検証。こちらで出した分析シナリオに対し、クライアントからの反応はどのようなものだったのか、苦慮した点はどんなことか、実際の現場ならではの課題を共有しながら、ブラッシュアップのヒントを見つけていきました。
==== Sさんからのご報告 =====
おかげさまで、昨日鑑定が終わりました。
nicoさんにリーディングポイントも絞っていただけたので、自分なりにもそこに注力してカウンセリングに臨むことができました。
水星的な価値を感じたがっているのを、クライアントさんの言葉からも、 鑑定の最初の方で確信できましたし、最終的には11H的なことをやりたいと思っているのでは? とお伝えしたら、そうなんです!とご自身も納得。
(中略)
現場としては、お陰様でいい滑り出しとなったのですが……
「 自分の知識や技術を自分の価値として実感できるようなアプローチ 」
これが、難しかったです。
もっともっと、いろんな角度から球数増やす必要がありそうです。
実感する必要性は理解してもらえたのですが、時間内で、ご自身の能力を感じてもらうことはできず、「この能力ならいけそうだ」というところまでには至らず、自分の力不足を感じた現場にもなりました。
締めの部分の「新しい風を取り込んでいく提案」には、 ハッとされたようで、今の自分に足りてない要素だったので取り入れてみますとおっしゃ っていただけました。
今回の勉強会から鑑定の一連の流れから、たくさんの学びを実践的に体験することができたことに感謝しています。
========
この日は、他に参加者お二人の検証を重ね、2時間の予定が3時間半に及び、白熱した時間に!! アスペクトを徹底的に読んだというよりは、カウンセリングを意識し、より実践的なアプローチを学んだ回となりました。
詳しくはnico のブログもご覧ください。
1月:12サインの見直し 個人天体の生き生きとした表現とは/心理占星術で恋愛相談に乗るためのノウハウ(4)
今月の月イチ勉強会、第一部は好評により4回目を迎える「心理占星術で恋愛相談に乗るためのノウハウ」。
先月に引き続き、恋愛相談におけるコンサルテーションチャートとネイタルチャートの使い方に注目し、困った体験、答えが出なかったチャート等、実例を検証しながら、心理占星術的・恋愛相談のコツをお教えしました。
いかにも「あるある」な恋愛相談であっても、クライアントにとっては、それは切実な悩みであったりします。
私たちが目指すべきは、クライアントの”真実”にしっかりと寄り添いつつ、できるかぎり新しい物語を共有できるよう現場をつくっていく。それを念頭においたカウンセリングのつくりかたを練習しました。
そして第二部は、個人天体5天体から考える12サインの表現の見直し。
nicoの講座ではおなじみの個人天体5天体から個人の人生の葛藤、欲求、well-beingを読み解いていくという技法ですが、少ない情報から言葉を紡いでいくのはなかなか難しい作業で、皆さんが苦戦しているのを感じました。
また、星占いの本に書いてあるような12サインの解釈だけでは、個人の人生を表現するにはあまりに物足りない感じがしましたね。
ということで、2022年月イチ勉強会は、再度、基本のキから見直し、占星術の象徴を正しく表現するのを目標にするのではなく、より生きた人間にふさわしい言葉の表現を考えていくこと、それを目標にしてきたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。